《猫は金儲けの道具じゃない》
《本当に猫好きだったらこんなことさせない》
《飼い主でも下僕でも何でもない。ただの虐待屋》
登録者数210万人を超えるYouTubeチャンネル『もちまる日記』がアップした動画に、批判が殺到している。
《監禁》《動物虐待》と拡散され…
「『もちまる日記』は2021年9月、“YouTubeで最も視聴された猫”としてギネス世界記録に認定された大人気チャンネル。過去には指原莉乃さんなど、芸能人がゲスト出演したことも。動画の広告収入や企業案件、書籍・グッズの売り上げなど合計した年収は2億円を超えるとも言われています」(広告代理店関係者)
そんなチャンネルが一体なぜ炎上しているかというと……。
「6月14日に“子猫が棚に閉じ込められた”という動画がアップされたのですが、これがヤラセではないかと物議を醸しています。内容としては、“下僕”を名乗っている飼い主がうっかり閉め忘れた棚に猫が閉じ込められてしまったというものでしたが、ネット上では“閉じ込められてるなら何をのん気に撮影しているんだ”“入るのは分かるが、どうやって閉まったんだ”と疑問の声が殺到。これに対して飼い主は“自動で閉まる棚”であると説明しましたが、“自動で閉まるのに閉め忘れって意味がわからない”と、疑惑はむしろ深まることに。ツイッターでは《監禁》《動物虐待》というハッシュタグとともに拡散される事態になりました」(ウェブメディア編集者)
続けて、こんな動画も。
たびたび“炎上”してきた内容
「6月16日には、洗面台にいる猫に突然水をかける動画を投稿。21日には動物病院に連れて行く様子を投稿しましたが、診察後にわざわざ車内でキャリーバッグから出して撮影しており、“もちまる”が過呼吸を起こしているような状態に見えることから批判の声が寄せられています。ほかにも、猫同士がケンカしている様子を止めることもなく撮影していたり、おやつと思わせて薬を出したり、わざとご飯を極端に少ない量で出したりしてその反応を楽しむような動画をアップするなど、猫に意地悪をするような内容がこれまで幾度となく問題視されてきました」(同・ウェブメディア編集者)
2021年には、飼い主が友人から預かったヒヨコ(ぴーちゃん)ともちまるを対面させた際に、くっつきそうなほど至近距離にさせたことから「ヒヨコともちまるの両方にとってあまりにも危険すぎる」として批判を受けたことも。
当時、多数の批判を受けた“下僕”氏は動画の概要欄にて
《もち様とヒヨコのぴーちゃんについて、危ない思いをさせてしまいまして本当に申し訳ございませんでした 今後はもち様の気持ちと安全を最優先に、動物のお預かりはハッキリお断りできるようにいたします》
とコメント。動画を非公開にして謝意を表明した。
企業とのタイアップも多いチャンネルなだけに、たびたびの炎上には大きなリスクが伴う。
「多くの企業がタイアップ相手に選んでいる背景には、『猫がかわいい』という理由だけでなく『人ではないぶん不祥事が起こりにくい』といった“対リスク”の観点もあるはず。動物愛護の観点においてきわどい内容の動画が今後も配信されるようなら、企業の見方が変わる可能性もあるでしょう。これ以上“虐待”の声が大きくならないよう、配慮が必要かもしれません」(前出・広告代理店関係者)
多くの人々に支持される一方、一部の愛猫家からはその姿勢が疑問視されている『もちまる日記』。“もち様”たちの心中やいかに――。