東京・新宿と神奈川の小田原をつなぐ小田急線

《小田急の女子トイレは性犯罪者天国ということか》
《女装さえすれば女性トイレに入れると犯罪者に知らしめてしまったな》

 小田急電鉄の駅における女子トイレの利用を巡り、ネット上でさまざまな意見が寄せられている。

女装男性の女子トイレ利用を「止められない」

 発端となったのは、1人の女性の投稿。女性は6月10日、相模大野駅構内の女子トイレに、女装した男性が周囲を見回しながら入って行くのを目撃。どうするべきかツイッターで人々の意見を仰いだ後、12日に小田急の駅員に伝えたところ、「LGBTのことがあるので、“自称女性の男性”が女子トイレに入るのを止めることは出来ない」「声かけをして多目的トイレを案内する事は出来るが、だからといって女子トイレの利用を止めることまでは出来ない」と回答されたことを明かした。

 女性のツイートは瞬く間に拡散され、危険性を指摘する声が噴出。荒川区議の小坂英二氏は、《変質者が女装すらしなくても、女子トイレにも入れる環境を意味します》《変態排除不可な実態》と問題提起するなど、防犯意識が欠如した対応に疑問を持つ人は少なくなかったが……。

「その後、改めて問い合わせた人によると、小田急は“女装した男性が女子トイレに入るのを見たら、すぐ駅員に通報してほしい”“多目的トイレに案内し、拒否した場合は駅員から警察に通報する”“LGBT法案があるから対応できないなんていうことはあり得ない”と答えたそう。通報があればすぐに対応してくれることが明らかになり、安心した人は多いようです」(全国紙社会部記者)

多目的トイレを必要としている人は…

 炎上騒ぎもこれでひと段落。と思いきや、一部からは別の問題が指摘された。

「駅のバリアフリー設備」として紹介されている多目的トイレ(小田急電鉄の公式サイトより)

「多目的トイレは多機能トイレ、バリアフリートイレ、優先トイレとも呼ばれ、通常の設備ではうまく用が足せない人たちのために設置されているもの。ツイッターでは、《優先トイレを自称トランスジェンダーの健康男性に勧めるのは止めてください》《健常な女装男性のせいで身体が不自由な人や授乳・オムツ替えをしたいママが利用できなくなるのはどう考えてもおかしい》といった意見が殺到。女装男性を多目的トイレに案内すると、本来必要としている人たちの利用が阻害されかねないということで、別の対応方法を求める声が寄せられています」(同・社会部記者)

 小田急の公式サイトを確認すると、「駅のバリアフリー設備」として多目的トイレが紹介されている。説明文には、《車いすをご利用のお客さまやオストメイト(人工肛門や人工ぼうこうを持った人のこと)のお客さま、小さなお子さま連れのお客さまにも安心してご利用いただける「多目的トイレ」の設置を進めています。現在、全70駅のトイレが車いす・オストメイト対応になっています》との記載があり、あくまでも身体が不自由な人や子連れの人たちのためのトイレとされている。

 さまざまな問題が浮き彫りになっている、トランスジェンダーのトイレ利用。“多目的”の解釈をめぐる論争に決着がつく日は来るのか――。

 

盗撮目的で女装して女子トイレに侵入した、元日本共産党・大西航被告(インスタグラムより)

 

大西航被告が盗撮していたJR西千葉駅のトイレ

 

小田急相模大野駅構内の女子トイレに、女装した男性が周囲を見回しながら入って行くのを目撃した女性の投稿(ツイッターより)

 

小田急相模大野駅構内の女子トイレに、女装した男性が周囲を見回しながら入って行くのを目撃した女性の投稿(ツイッターより)

 

荒川区議・小坂英二氏の投稿(ツイッターより)

 

荒川区議・小坂英二氏の投稿(ツイッターより)

 

健常な女装男性を優先トイレに案内することに反対する投稿(ツイッターより)

 

妻子との画像を投稿していた大西航被告(インスタグラムより)

 

元日本共産党・大西航被告(インスタグラムより)

 

猪瀬直樹氏を糾弾していた元日本共産党・大西航被告(ツイッターより)

 

元日本共産党・大西航被告のツイッター