《3年前にスシローで夜ご飯を食べている際に2歳の次男が蓋が閉まっている醤油を咥えた動画が拡散されています。こちらの件については現在弁護士に相談しております。ご心配おかけして申し訳ございません。》
6月22日に自身のツイッターを更新、謝罪の弁を述べたのはSNS総フォロワー数130万人の中学生インフルエンサー・アーティストとして活動する“I”くん。
登録者数43万人を超えるYouTubeチャンネルでは両親、弟も出演して家族の日常動画を投稿しているのだが、その一部分が切り取られてネット上で拡散されているようだ。
動画に映し出されたのは、大手回転寿司チェーン店『スシロー』のボックス席に座って食事を楽しむ家族の姿。すると画面後方の席上に立っていた幼い弟が、手に持っていた醤油差しボトルを口に含み始めたのだ。
しかし、家族は自分たちの食事と設置したカメラに意識が向いていたのか、弟の行動に気づく様子はない。そんなわずか30秒ほどの動画だったが、視聴者やネットユーザーがIくんのSNSに批判的な意見や指摘が寄せられることになり、冒頭のツイートを投稿して釈明したわけだ。
『スシロー』の動画騒動といえば、岐阜県内の店舗で醤油差しボトルや湯呑みを舐め回す様子がSNSで拡散され、大炎上した“ペロペロ少年”が記憶に新しい。
スシロー側は事件発覚後に「刑事、民事の両面から厳正に対処してまいります」とコメントし、実際に6月上旬には少年側に対し6700万円の損害賠償を求める訴訟を起こしたことが明らかになった。
冒頭のIくんのツイートによると弟は当時2歳とのことで、高校生だったペロペロ少年のように“故意”でないのは明らかだろう。それでも《蓋が閉まっている醤油》とはいえども、衛生面の観点から問題ないとは言い切れないのかもしれない。
幼児をレーン側に座らせてはいけない
そして、何よりも批判の的となったのは弟の行動ではなく、レーン側に座らされた2歳児を誰も注視していない家族に対してだった。
《これぐらいの幼い子どもは絶対絶対にレーン側に置いてはいけないし手の届く範囲に調味料や割れ物は絶対置かない!子ども二人もいるのに何故それが出来てないの?!信じられない…外食ではスマホとか見る暇ないですよ!》
《あり得ないねー 子供レーン側なのに放ったらかし 目の端にも入ってないのかなぁ おとんは見えてるだろ》
《幼児は何をするのか分からないし誤飲で死ぬ事もある。動画撮影に夢中になって目を離すのは論外。》
もちろん“幼児をレーン側に座らせてはいけない”というルールはない。が、目に映るものに興味を持って触りたがる時期だけに、調味料ならまだしも熱湯の給湯口で火傷する恐れもあり、それこそ(当時は回っていた)レーン上のお寿司を触る可能性もある。
幼児の行動よりも家族が炎上した理由
そして数十秒の“切り取り”ではあったが、外食の場で家族が総じて弟の面倒を見るよりも動画撮影に夢中になっていたことが、より炎上の原因になったようだ。ユーチューバーのトラブル事情に詳しいITライターによると、
「この『スシロー』の一件以外でも、家族の過去動画が検証され始めているようで、弟くんがラーメン店に備えてあった卓上のレンゲを舐めたり、遊んだりする様子も掘り起こされています。
隣に座っていたIくんとお母さんはやはり、そんな弟を気にかけることなく撮影に没頭していました。とはいえ動画投稿する前に、編集の時点で気づくようなものですが、彼らにとって注意するまでもない家族の日常風景ということでしょうか」
すでに『スシロー』側にコンタクトをとっているのだろうか、《現在弁護士に相談しております》としたIくん。“ペロペロ少年”の現状を見たら、それも当然か。