6月17日、7月期の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)の特報映像が公開された。
「『VIVANT』は、堺雅人さんが主演を務めるドラマです。共演者は二階堂ふみさん、阿部寛さん、役所広司さんなどそうそうたるメンバー。オリジナル作品でストーリーは明かされておらず、ヒントは“敵か味方か、味方か敵か”というキャッチコピーぐらいです。今回公開されたのもわずか20秒ほどの映像でしたが、主演の堺さんがスーツを着て、猛暑の砂漠を歩いているという断片的なものなので、“どんな話なのかわからない”とSNSで盛り上がりました」(テレビ誌ライター、以下同)
砂漠を歩く堺の姿だが、合成映像ではないという。
「なんと、キャストもスタッフも2か月半モンゴルに行き、本物の砂漠でロケを行っているんです」
豪華な出演陣に加えて海外でのロケというのは、ずいぶん気合が入っているようだが……。
「実は、原作と演出を手がける福澤克雄さんは、今年でTBSの定年退職の年齢を迎えます。福澤さんはこれまで『半沢直樹』シリーズや『下町ロケット』など、人気作品を数多く生み出してきたTBSの功労者。定年後はもう作品に携わらないともいわれていて、今回はいわば“卒業制作”という意味合いもあるんです。制作費も、通常の地上波ドラマであれば1話あたり1000万から2000万円程度のところを、少なくとも5000万円以上はかけているでしょう」
出演者とスタッフが一丸となって撮影を進めているなか、紅一点の二階堂は、とある“悩み”を抱えていたとか。
“ヴィーガン”を公言する二階堂
「モンゴルでのロケについてのことです。2か月半にもわたる長期の撮影になるので、当然、現地の食材を使っての食事も多いのですが、二階堂さんは動物愛護という観点から、肉や乳製品をとることを控えて菜食中心にする“ヴィーガン”の食生活を取り入れていることを公言しているんです」(撮影スタッフ、以下同)
実際に、二階堂が2020年にヒロインを務めたNHK連続テレビ小説『エール』では、夫婦でカツを食べるシーンで、彼女だけ大豆を用いた“ソイミート”のカツが用意されている。
「普段の撮影であれば、そういった配慮はもちろんできるのですが、モンゴル料理は基本的に羊肉と乳製品がメインで、野菜料理がそもそも少ないんです。さらに海外でのことですし、撮影は市街地から砂漠までさまざまな場所で行われますから、ケータリングをするにも限界があります。そのため、二階堂さんは“食べられるものがない……”とかなり苦労している様子でしたよ」
功労者の福澤を盛大に送り出すためにも、食べるものに苦労した二階堂のためにも、必ずやヒットしてほしい!