市川猿之助

 あの騒動から40日。ついに事態が動いた。

 6月27日、市川猿之助容疑者は自身の母・延子さんの自殺をほう助した疑いで警視庁に逮捕された。

芸能人たちも慎重にコメント

「猿之助容疑者は、5月18日に一家心中をして、その後は長らく病院内で取り調べを受けていました。病院から警察署に車で移送される際、彼が乗った後部座席はカーテンで仕切られ、警察署に到着した後も署内の特設テント内で下車していました」(ワイドショースタッフ、以下同)

 歌舞伎のみならず、テレビや映画でも活躍していた猿之助容疑者。心中事件が起きたのは、その立場を利用した“セクハラ・パワハラ疑惑”を告発する記事を掲載した『女性セブン』の発売日だった。

「今後起こりうるバッシングを悲観した猿之助容疑者は、両親と“家族会議”を開いて“死んでもう1度やり直そう”と提案。父の市川段四郎さんと母の3人で向精神薬を飲んで、両親が意識を失うのを見守った後、自殺を図りました。ところが自分だけ死にきれず、自宅にやって来たマネージャーたちに保護されました」

 今回の逮捕は母親の自殺ほう助のみだが、父親の死亡に関与した疑いでも捜査中。今後の捜査によっては、猿之助容疑者にさらなる容疑がかかる可能性もある。

 まだまだ着地点が見えないこの事件。テレビのワイドショーでも様々の見解が飛び交っている。『DayDay.』(日本テレビ系)でMCを務める山里亮太は、

「憶測だったり、ただでさえ、自分のご両親がこうなったことで精神的にショックが大きい中で、報道するときに本当に気をつけないといけない(中略)裁くこと以外は何も勝手なことを言うべきではないなと思いました」

 と、憶測を交える危険性を発信する一方、ゲストのヒロミは、

「いろんな事情というのもあるが、大人が、50歳近い人と70の人が、家族会議で死のうってなるって、誰か止めなかったのか(中略)何か原因があるんでしょうけど、本当に凄く不思議というか。普通は誰か止めますよね」

 などと、心中自体を疑問視する発言し、番組内でもまとまりがない。

契約解除もやむなしか

 元政治家でタレントの東国原英夫は自身のツイッター上で、

《誤解を恐れずに言えば、この物語は壮大な歌舞伎なのかも知れない》

 といった創作物のような大事件に実感が持てない様子。ネット上も同様に、

《まだまだ、裏がありそう》
《死人に口無しだから、わからない》
《殺人罪の可能性もあると思う》


 などといった意見も見受けられた。この混乱の中、猿之助の歌舞伎以外の芸能関係の窓口だった『ケイファクトリー』は逮捕を受けてHP上でコメントを発表。

《現在、本人は警察の取調べを受けていると認識しております。このような事態に至りましたことを重く受け止め、今後も当局の捜査に協力して参ります。また、司法による最終的な判断がなされるまで、所属契約に関する見解について申し上げることは差し控えさせて頂きます》

 所属契約をしばらく維持するが猿之助と事務所は相思相愛だったという。

2012年に病気を患い、表舞台から遠ざかっていた市川猿之助の父・市川段四郎さん

「猿之助容疑者が歌舞伎以外のメディアでも活躍するようになったのは、ケイファクトリーの尽力あってこそ。お互い強い信頼関係が築かれていました。逮捕された時点でも彼のプロフィール写真や出演実績も事件前と変わらず。

 公開延期になっている『緊急取調室 THE FINAL』も《出演決定!!》と書かれてますし、2024年2月に予定している『スーパー歌舞伎II鬼滅の刃』も告知されています。しかし逮捕された以上、ほかの所属俳優との兼ね合いも考慮して、契約解除もやむをえないかもしれません

 心中の余波は、まだまだ広がり続けるようだ。

 
市川猿之助とM氏のツーショット(M氏のインスタグラムより)
市川猿之助とM氏のツーショット(M氏のインスタグラムより)

 

5月3日から28日まで明治座で行われていた猿之助主演の舞台。19日以降は團子が代役を務めた

 

MのSNSには頻繁に市川猿之助の姿が(Mのインスタグラムより)
Mと父親は市川猿之助舞台で親子共演することも(Mのインスタグラムより)

 

Mと父親は市川猿之助の舞台で親子共演をしていた(Mのインスタグラムより)