「週刊文春」(文藝春秋)の報道により、ミシュラン1つ星レストラン「sio」のオーナーシェフ・鳥羽周作氏とのダブル不倫が明らかになった広末涼子。夫であるキャンドル・ジュン氏は、記者会見を開いて騒動を謝罪し、一部メディアで“聖人夫”ともてはやされたが、このほど、同氏の会社で働いていた女性社員との不倫、さらに元スタッフ男性への暴行が発覚し、世間を騒然とさせている。
「理知的で優しい人柄」と絶賛されたが…
キャンドル氏をめぐっては、広末のダブル不倫報道後の言動が称賛される一方、「モラハラっぽい」などとも指摘されていたが、「かつて自身も父親からの“支配”にもがき苦しんでいたことがある」(芸能記者)という。
6月8日発売の「文春」にダブル不倫をすっぱ抜かれた広末と鳥羽氏は、同14日にそれぞれのSNSで報道を認め、謝罪。同時に広末の所属事務所・フラームは、芸能活動の無期限謹慎処分を発表した。
これにより、騒動に決着がついたかと思いきや、翌15日発売の同誌には、広末と鳥羽氏がやりとりしていたラブレターや交換日記の内容が大々的に掲載され、世間に再び激震が走った。
「そして同18日に、“被害者”の立場であるキャンドル氏が、単独で緊急記者会見を開いたのですが、そこで語られた内容はどれも衝撃的なものばかり。≪妻が育児放棄をしたことは一度もない≫と、広末さんを擁護しつつも、≪過度なプレッシャーを受けた際に、濃いメイクをしたり、誰かに会ったりして豹変してしまう。結婚してから何度かそういうことがあった≫と、彼女が過去に別の男性と不倫関係になっていたことを暴露。その際、≪彼女にわからないように相手のところに行き、決着をつけた≫とも明かしたんです。
しかし、キャンドル氏は、広末さんから幾度となく裏切られてもなお、≪何よりもの自分の幸せは、自分の子どもたちと自分の妻がいる家が一番幸せです≫と言い、その姿に胸を打たれる人が続出。たった1人で会見の受付から後片付けまでを担ったこと、質問者を壇上にあげ、1対1で向かい合って話すという独特な質疑応答を行ったことも話題となり、彼の好感度は一気に上昇した印象です」(前・同)
実際、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)のMC・谷原章介は、この会見を受け、キャンドル氏を≪すごく理知的で、優しい人柄≫と絶賛。同氏は“聖人夫”などと呼ばれるようになった。しかし――。
“支配的な一面”が露わに
「キャンドル氏のもとで働いていた元スタッフ男性が、2019年に同氏から受けた“暴行”を告発したんです。なんでもキャンドル氏は、妻がいながら同社の女性スタッフと不倫関係に陥った男性に激怒。男性の髪をつかんで引きずり回し、殴る蹴るの暴力を振るったほか、顔に火を近づける、バリカンで虎刈りにする……といった凶行に及んだそう。これにより男性は全治2カ月の重傷を負ったといいます。
しかも男性いわく、キャンドル氏は、トラブルの発端となった女性スタッフと不倫関係にあり、暴行中に≪俺の女に手、出したな≫≪俺の女だぞ≫と言っていたとか。あっという間に“聖人夫”の化けの皮がはがれたとあって、現在SNS上ではキャンドル氏に対するバッシングが巻き起こっています」(前・同)
そもそもキャンドル氏は、“聖人夫”と呼ばれる半面、「その言動にはモラハラの片鱗が見え隠れしていた」(ウェブメディア編集者)との指摘も。
「キャンドル氏の絶賛された会見にしても、見方を変えれば、広末さんの精神面の不安定さや過去の不倫を一方的に暴露したわけで、彼女を自身の所有物のように扱っているという印象を受けました。そのうえで、対外的に自分の正当性をアピールし、広末さんの優位に立とうとしている点が、さらにモラハラっぽい。不倫関係にあったという女性スタッフを“俺の女”などと言っていた点も含め、彼には支配的な一面があるのかもしれません」(前・同)
そんな裏の顔が露見したキャンドル氏だが、彼はメディアで、幼い頃に父親からの支配に苦しんだことを告白している。
キャンドル氏の父親は、その業界では名の知れたバイオリン制作者。6月21日に配信された音楽業界総合情報サイト「Musicman」のインタビューで、キャンドル氏はバイオリンの英才教育を受けていた過去を明かしている。
「家族から離れたかった」
「キャンドル氏が幼少期、将来バイオリン制作をやりたいと宣言したところ、月に2回、長野から東京へバイオリンを習いに行くことになったそう。
その背景について、≪父親はバイオリンが弾けないことがコンプレックスで、作っていけばいくほど試し弾きができないストレスがあったようです。ですから、息子にはそういった苦労はさせたくないから弾けるようになってほしいという親心だった≫と述べているのですが、当のキャンドル氏は、≪バイオリン演奏のプロになりたいわけじゃなくて、「バイオリンを作ること」を教わりたかった≫といい、≪とにかく自分の目的と置かれている環境のギャップがひどすぎ≫と、当時の苦悩を振り返っています。
なぜすぐに『やめたい』と言わなかったのか……と疑問を抱いてしまいますが、『街録ch~あなたの人生、教えて下さい』で本人が明かしたところによると、父親は≪自分の子供達は自分の…みたいな意識が強い方≫。
キャンドル氏に対し、制作者ではなく、演奏者として有名になって、バイオリンのセールスを担ってほしいという願望を抱いており、≪(父親の中で)ファミリービジネス的なストーリーが出来上がっていた≫そうなんです。年の離れた兄が父親に反抗し、喧嘩をする姿をよく見ていたというキャンドル氏は、≪(自分は)あからさまな反抗はしなかった≫と言っていました」(前・同)
その後、キャンドル氏は高校入学前にバイオリンと“決別”。しかしそれは自らの意思ではなく、親に≪高校行くかバイオリン続けるか選んでください≫と迫り、選択してもらったという。
「≪家族から離れたいって強い思いがあった≫と話すキャンドル氏は、支配的な面がある父親に反抗こそしなかったものの、やはり思うところはあったのでしょう。そんな同氏の言動が、いままさに“支配的”と批判され、モラハラ疑惑まで浮上しているのは、なんとも皮肉な話。悪い意味で、父親の影響をもろに受けてしまったということなのでしょうか」(前・同)
会見後に受けた「文春」のインタビューで、≪私も過去のことは叩けば埃が出る身なので≫と自戒の言葉を口にしていたキャンドル氏。自身が「モラハラっぽい」と非難されている現状をどのように受け止めているのだろうか。