鳥羽周作シェフ(本人のYouTubeチャンネルより)

 ついに最後の“当事者”が表に出て自らの思いを語った。その驚くべき内容と、残された家族たちの“これから”──。

 ここ最近、芸能ニュースの話題は広末涼子(42)と有名シェフ・鳥羽周作氏(45)のW不倫騒動一色である。

 第一報の際は双方不倫を否定するも、ふたりの“愛の交換日記”が世に出る段になると一転、それぞれ謝罪文を出した。そして広末の夫、キャンドル・ジュン氏の会見、『週刊文春』誌上でキャンドル氏、広末が個々にインタビュー取材に応じて……そんな目まぐるしい展開が毎週繰り広げられていた。

 渦中の鳥羽シェフは謝罪文をネットにアップしたまま雲隠れ。ネットからも「いつまで逃げているのか」「表に出てきて謝罪すべき」といった声が集まっていたが、ついに彼が重い口を開いたのだ。

広末涼子とキャンドル・ジュン氏

「彼女には本気で向き合ってきたし、今も本気で向き合っている」

《W不倫89日「全て話します」 「広末さんに本気です」鳥羽シェフ直撃200分》(『週刊文春』7月6日号)

 これまで多くの芸能人の不倫報道が出たが、この鳥羽シェフが語ったことはかなり特殊だ。ある意味“情熱的”ともいえる。

広末さんのことを好きになり、不倫したことについては“全面的に申し訳なかった”としながらも、現在も彼女と両想いであると話していました。記者に今後結婚もあるかどうか聞かれると、“それが本当に二人にとってベストな形なのか考えていきたい。彼女には本気で向き合ってきたし、今も本気で向き合っている”と、妻と子どもがいるにも関わらず、これからも広末さんと生きていきたいという意志を表明したんです。不倫報道のあとのインタビューでこのパターン、あまり見ないですよね」(スポーツ紙記者)

 シェフになる前は小学校の教員をしながらJリーガーを目指していた鳥羽氏。同じ小学校の教員だった妻と長い交際を経ての結婚、教員を辞めて料理人を目指す傍にいたのが彼女だった。糟糠の妻として鳥羽氏を支え、2人の子どもに恵まれたが、広末と出会ってしまったことでその幸せに綻びが生じてしまう。『文春』の記者に「なぜ広末を選んだか」と問われ、このように答えている。

《一言では言えない。過ごした年月の中で、妻と僕にしかわからないこともあるし、色んな環境の要因がある。それで妻じゃなく、広末さんを選んでしまったと。単純な事実ベースではそういう話。内助の妻を結果として傷つけてしまったのは間違いないので、非常に申し訳ない思いです》

 今後、家族にとってのベストを探るかたちで心のケアも時間をかけるかたちで対応すると話している。

「鳥羽さんは『ミシュランガイド東京2020』から4年連続一つ星を獲得している『sio』をはじめ、全国で計8店舗を経営している。また、多くのメディアに出たり、新たな事業を始めたりとさまざまな仕事で大忙しで、あまり家族で一緒に過ごす時間もなかなかとれなかった。しかし、時間をみつけては息子さんとサッカーをしたりと良きパパとしての一面もあったんですけどね……7月7日、“あの映画”の公開日は、ご家族にとって最悪の1日でしょうね」(飲食業界関係者)

鳥羽氏がドキュメンタリーでみせた葛藤、妻の本音

“あの映画”、というのは今年の4月から公開されている鳥羽シェフを追ったドキュメンタリー映画『sio/100年続く、店のはじまり』。4月21日から東京・池袋と吉祥寺、5月26日福岡の天神、そして7月7日からは愛知の刈谷で劇場公開される。最初に不倫報道が出たのが6月8日。騒動が起きてから映画が公開されるのは愛知が最初で、最後の公開地になる。

『sio100年続く、店のはじまり』HPより

 同作は“より多くの人に美味しいを届け、「幸せの分母を増やす」ために”奔走する鳥羽シェフと、その周囲の人間を、2021年1月から1年間密着したドキュメンタリー。作品のホームページのイントロダクションの項には《時代のトップランナーに駆け上がっていく鳥羽シェフと急拡大するsioグループ。だが、速すぎる成長と大きすぎる鳥羽という存在は、共に働くスタッフたちに軋みと迷いをもたらし、一番身近な家族を取り残していく》と書かれている。ある映画ライターによれば、

鳥羽さんがビジネスを拡大するなかで、家庭のことは後回しになっていたことなども包み隠さず描かれています。そして、密着の過程で鳥羽さんのご両親や奥さん、子どもたちも出演。自宅で食卓を囲むシーンなどもしっかりと顔出しで描かれてしまっているんです。

 仕事とプライベートに揺れる鳥羽さんの葛藤もしっかりと描かれるなか、それを支えた奥さんのインタビューシーンもありました。“子どもが小さい時期は今だけなので一緒に見られたらいいな”と、多忙を極める鳥羽さんへの“本音”が漏れるシーンもありましたよ。家族もガッツリ映り込んでしまった映画を公開するかについては色々話し合いもあったそうですが、結局、愛知でも公開されることになったみたいです

 先の『文春』の取材で、鳥羽氏は広末と恋に落ちるきっかけについて、今年の3月に彼女がママ友と『sio』を訪れてくれたことを挙げている。過去に雑誌の対談で一緒になって以来、2年ぶりの再会である。そこで、こんなやりとりがあったのだという。

《映画のコメントをお願いすると、すぐに映画を観てくれ、ちゃんと観ないとわからないようなコメントをしてくれて、すごく好感を持ったのは事実です》

 皮肉にも広末と鳥羽氏を急接近させることになったこのドキュメンタリー、すでに公開されている作品だが、次の愛知は“不倫報道”を受けたあと。製作者の意図も演出の意味も全く別物に変わってくるだろう。そして、鑑賞する者たちの目に鳥羽氏の家族はどう映るのか。

 映画に向けて広末が出したコメントは、今も作品のホームページの一番上に掲載されている。

《大切なのは、ハングリー精神かサービス精神か? 正しいのは、性善説か性悪説か?"ひとのために"頑張れる人が何より強い。日本が美味しい笑顔で溢れている原点を垣間見ました。世界に誇れる"おいしい"に、きっとあなたも立ち会えます》

 人間は生まれながらにして善人なのか、それとも──。

『VOGUEJAPAN』公式サイトで大胆衣装を披露した広末涼子(PRTIMESより)

 

広末涼子とかつて不倫していたことが報じられた成河

 

広末涼子と次男を抱いた夫のキャンドル・ジュン氏(2011年)

 

2016年『フジロックフェスティバル』に子連れで遊びに来ていた広末涼子とキャンドル・ジュン氏

 

会見冒頭、深々と頭を下げるキャンドル・ジュン氏

 

受付も自ら行うキャンドル・ジュン氏

 

 

『CANDLENIGHTTOKYO』では、無数のキャンドルが飾られた

 

広末涼子とキャンドル・ジュン氏(2014年10月)

 

2011年にまだ生まれたばかりの子どもを抱く夫のキャンドル・ジュン(写真右)と広末涼子

 

広末涼子と次男を抱いた夫のキャンドル・ジュン氏(2011年)

 

広末涼子と次男を抱いた夫のキャンドル・ジュン氏(2011年)

 

広末涼子と次男を抱いた夫のキャンドル・ジュン氏(2011年)

 

広末涼子、キャンドル・ジュン氏

 

2016年『フジロックフェスティバル』に子連れで遊びに来ていた広末涼子とキャンドル・ジュン