『週刊女性』がスクープしたキャンドル・ジュン氏の暴行・不倫。報道直後から編集部には新たな“タレコミ”が相次いだ。まずはキャンドル氏の事務所の元女性スタッフ・Aさん。前提として、「今までしてきた活動など、尊敬できる人であることに間違いはありません。会見で口にした子どもへの思いは本心だと思います」としながらも、彼の行いを告発する。Aさんは、前回、本誌が報じた暴行被害を受けた元スタッフの男性とは、同時期に働いていた。
「暴言などのモラハラは、男女関係なく行われていました。殴るなどの暴行はさすがに男性スタッフに対してだけですが、精神的に追い込まれて辞めていったスタッフは何人もいました」(Aさん、以下同)
評価を高めたキャンドル氏の会見については、
「かなりの策士ですよ。今回の騒動の会見をしつつ、自身の活動のPRも盛り込んで話してるんですから。
声は普段からどちらかといえば小さいほうですが、人前でもあのようにボソボソ話すのは“その人の話を漏らさず聞こうと相手が神経を集中させるから”と本人が言っていました」
一方、同会見について、Aさんは違う側面を垣間見たという。
「家族を手放したくなくて必死だったのかな、とも感じます。昔は“自分の子孫(DNA)は残さない”とまで言ってたジュンさんが子どもを2人つくったんですから」
時給400円、スタッフに強いた過酷労働
キャンドル氏が運営する会社の労働環境については法律違反疑惑を指摘。
「今は改善されたかもしれませんが、当時は日給4000円で、朝から終電まで働いていたスタッフばかりでした。時給換算して400円にも満たないくらいです。
彼の暴行や女性関係などは事務所で働いていたスタッフなら、ほぼ全員が知っていましたね」
スタッフの目には彼の女性関係はどう見えたのか。
「スタッフ内で常に話題に上がるほど、結婚前から女性関係の噂は絶えなかったです。広末さんとご結婚されたとき、“大丈夫なの? 国民的女優と結婚しても、浮気せずにいられる?”と単純に疑問でした。
十数年間、何も表沙汰にならなかったのが不思議なくらいです。今回、報道された男性の暴行の件も、よくその当時、記事にならなかったなと思っていました」
Aさんによると、キャンドル氏は非常にモテるという。
独身時代はボランティアで仕事を手伝った女の子にアプローチしたり、逆に言い寄ってくる女性もいたという。そして、そのなかには……。
「広末さんほどアプローチがすごかった人は初めてでした。ジュンさんがいなくても事務所に急に来て、本人がいないことを伝えると、『◯◯(スタッフの名前)に会いに来たんだよ』と笑顔で言ったりと、周りも味方につけて固めていく、とても積極的なイメージでした」
次は、キャンドル氏と長い付き合いだという友人女性Bさん。
「元スタッフである彼の勇気ある告発が無駄になってはいけない」
告発記事を読んだBさんは、強くそう感じ、連絡してきたという。
「今は住んでいる地域が離れているため、キャンドル氏とは年に2回ほど音楽フェスで会うくらいです。会ったときは近況を話すという感じですね」(キャンドル氏の友人・Bさん、以下同)
告発した元スタッフはPTSDのような状態に
キャンドル氏は音楽フェス関連の仕事も多く、毎年のように妻・広末と子どもを連れてフジロックを訪れている。Bさんは彼とは友人関係だが、憤りを感じていた。その理由は……。
「告発した元スタッフとも友人でした。また、順さん(キャンドル氏の本名は廣末順)と付き合いの長い友人として、記事に書いてあった内容は、紛れもない事実だと証言します。告発した元スタッフは、順さんとの一件の後、ひどく落ち込んで、PTSD(心的外傷後ストレス障害)のような状態でした。また、順さんが不倫をしていたのも事実です」
Bさんは異性の友人として長年、彼を見てきた。
「周りにいる子で手を出されていない子の方が珍しいくらい。それは、結婚前も結婚後もなんら変わりありません。仲間内であれば、みんな知っていることです」
では、Bさん自身は?
密室テントに誘われて「マッサージしてよ」
「一度、彼の結婚後に、仕事で音楽フェスに行った際に、“マッサージしてよ”と彼が泊まっているテントに誘われたことはありました。順さんとは付き合いも長いし、女性に手を出すタイプの人間だとわかっているので、それには乗りませんでした」
“コト”は起きていないが、既婚男性が妻ではない女性に、密室でマッサージを求める時点で“問題”であろう。
「たまたま広末さんのほうが先に証拠をつかまれたというだけ。順さんが広末さんの不倫にとやかく言えるほどまともな夫だったかと言うと、100%ノーです」(Bさん、以下同)
BさんもAさんと同様の言葉で彼を評した。
「記者会見中に、メディアに対して、まともな報道をしてほしいというようなことを言っていましたが、順さんこそが、嘘つきで、策士です。広末さんの不倫が取り上げられる前から、なぜ彼女が離婚したがっていたのか。キャンドル・ジュンという人物がいったいどういう人物なのかを世間は知るべきです。彼は聖人君子なんかじゃありません」
“キャンドル氏が不倫しているなら、妻の広末も”……そんな論理がまかり通るわけはない。だが、身近で何度もキャンドル氏の“現場”を見てきたBさんとしては素直にそうは思えないようだ。
会見の冒頭でキャンドル氏は、一部報道の“広末、育児放棄”を否定した。
「広末さんを褒めながらも、彼女は精神的に病んでいて、かわいそうな人と言って、自分を優位にもっていく。これも策略にしか思えないです。順さんの浮気の件、お金の問題、スタッフに対しての暴力やモラハラ発言などを知っている人間からすると、またせっせと自分本位なことをやっているというふうにしか映りません」
前回の記事で、告発男性は《あのニュースが出て、涼子さんがすごくたたかれていた。それでう〜ん……》と、語っていた。キャンドル氏に近い人間であればあるほど彼の裏の顔を知っていて、“この状況はおかしい”と感じるようだ。それはBさんも同じ。
「広末さんだけが批判されて、多額の慰謝料を払うことになったり、親権問題で不利になったり、そうならないことを望んでいます。私にとっての順さんは、ただの優しい友人です。でも、それと同時に裏の顔も知っている。できればあのふたりには円満離婚してほしいです」
自腹でトンボ帰り…『ネパール事件』
告発は続く。別の元男性スタッフ・Cさん。彼がキャンドル氏の事務所に勤めていた当時、スタッフらの間で語りぐさになっていたのが『ネパール事件』だ。
「ネパールにジュンさんと共に活動の一環として同行したスタッフが、現地に仕事道具を忘れてしまったんです。
帰国した後、そのことに気づいたキャンドル氏が激怒し、スタッフに自腹でネパールまで忘れ物を取りに行かせていました」(元スタッフCさん、以下同)
たしかにミスはミス。そのスタッフにも非はあるが、自腹で海外往復をさせるのはむごすぎるだろう……。さらに別の元男性スタッフDさんからも話を聞くことができた。
「仕事の道具をなくすと、スタッフが自腹を切らされることは少なくなかったです」(Dさん、以下同)
Dさん自身にも、その経験があった。
「僕の場合は仕事道具を持っていくのを忘れたことがあったのですが、現地近くのホームセンターで10万円程度の仕事道具を自腹で調達させられました。
僕のミスではあるのですが、2時間程度あれば取りに帰れる場所なんです。でも、帰ることは許されませんでした。タイムスケジュール的にもかなり余裕があったんですが……」
そもそもスタッフらは、前述のとおり、キャンドル氏から満足な給料をもらっていないのだ。
「自分も含めほかのスタッフも、ほぼ寝ないで働くことは多々あった。時給換算だと数百円のことはありました」
Dさんはさらに驚くべきことを続ける。最低賃金の問題に続く、法律違反疑惑だ。
スタッフに指示してゴミの不法投棄か
「現場で出たビス(小ネジ)がついた枝木などのゴミを、厚木の事務所近くの川沿いに、スタッフに指示して何度も不法投棄させていました。自分も一度ですが指示され、従わざるをえなかったことがあります。申し訳ないです」
キャンドル氏の度を越した行動はほかにも。前回の被害男性は暴行された後、キャンドル氏から脅しとも取れるようなメールを送られた。その後、“おそらく彼”としか思えないタイミングで、大量の非通知着信があったと言っていたが……。
「“非通知”はスタッフ、ジュンさんの親しい友人も被害に遭っています。理由は不明なのですが、そういうところがすごくねちっこいです」(前出・元スタッフのAさん)
そして信じがたいことに前回、キャンドル氏と電話で話した本誌担当記者に対しても非通知着信が複数入っている。もちろん、非通知であるため、100%キャンドル氏によるものと断定することはできない。しかし、この“状況証拠”は……。
今回の告発について、キャンドル氏に事実確認で連絡を入れたが、返答はなかった。
彼の行いによって灯された告発の火。どこまで燃え広がるのだろうか。