佐藤浩市

 6月下旬の週末、朝8時過ぎ、千葉県南西部の海岸沿いに人だかりができていた。

「朝、犬の散歩をしていたら、警察車両がやって来たので、何か事件があったのかと思いました。でも、その後に続々とバンがやって来て、ゾロゾロと出てきた人たちに交じって俳優の佐藤浩市さんがいたので、何かの撮影だとわかりました」(近隣住民)

 この日の佐藤は、タンクトップ姿に七分丈のパンツとラフな装い。すっかりおなじみとなった白髪頭が目立つ。そして現場にはもうひとつ、ひと際存在感のあるモノが。大人が1人、すっぽり入れそうな巨大な段ボール箱が置かれていた。

「『箱男』という映画のロケです。1973年に出版された安部公房の名作小説をもとに、2024年公開に向けて6月半ばから撮影が進んでいます。2018年公開の『パンク侍、斬られて候』でメガホンをとった石井岳龍さんが監督を務めて、永瀬正敏さんと浅野忠信さんの出演も発表されています」(映画ライター)

 この日は佐藤のみの撮影だったようで、永瀬と浅野の姿はなかった。

佐藤さんが“よぉーっし”と叫んで撮影が始まりました。そのかけ声で、スタッフはみんな気合が入っていましたよ。ただ、そんな佐藤さんは監督の指示で、ずっと海岸に寝そべって死体の役を演じていました」(エキストラの1人)

 40分ほどの撮影でカットがかかると、佐藤は汚れたタンクトップを脱ぎ、上半身裸に。待機場所で支度を終えると、スタッフに明るく挨拶をして、その場を去っていった。早朝で、しかも都心から離れた場所での撮影でも、疲れを感じさせない表情だったが、そのワケとは……?

地元の漁師も招いて“浩市会”を開催

死体役を終え、汚れたタンクトップを脱いだ佐藤浩市。一時、激ヤセぶりが心配されたが、回復している様子

佐藤さんは、ここから車ですぐのところに別荘を持っているんです。この日も別荘からロケに参加していたのかもしれません。地元の漁師さんたちとも仲よしで、“浩市会”と名付けてお花見やバーベキューなどをして楽しんでいるそうです。地元のスナックでも常連みたいですよ」(芸能プロ関係者)

 佐藤の別荘は、千葉の海岸沿いに立ち並ぶ高級別荘エリアにある。

「築19年の平屋ですが、床面積は120m2近くあり、庭の芝生は海岸まで続いています。以前住んでいた人が2012年に“佐藤さんという人に売った”と言っていて、引っ越しの挨拶にいらしたのが佐藤浩市さんでビックリしました」(別荘の近隣住民)

 佐藤は今も週末によく来ているという。

お庭でパターゴルフをやっていますよ。少し離れた高級ゴルフ場の会員にもなっているようです。息子の寛一郎さんも高校生くらいまではよく来ていましたが、今は俳優業が忙しいのか、見かけなくなりました。最近は、奥さんや仕事仲間といる姿をよく見ますね」(別の近隣住民)

 この別荘が佐藤にとってのお気に入りの“箱”みたい。

 

死体役を終え、汚れたタンクトップを脱いだ佐藤浩市。一時、激ヤセぶりが心配されたが、回復している様子

 

佐藤浩市と寛一郎(2023年、映画『せかいのきおく』完成披露試写会にて)

 

佐藤浩市の息子で俳優の寛一郎

 

'13年4月、三國さんの告別式での寛一郎。ここで関係者の目に止まり、デビュー

 

佐藤浩市(1980年12月撮影)

 

佐藤浩市。デビュー作ドラマ『続・続事件』の現場にて('80年撮影)

 

『箱男』には永瀬正敏と浅野忠信、佐藤浩市の“イケオジ”たちが出演予定だ(永瀬のインスタグラムより)