'98年から6年間にわたって放送された、ニューヨークで暮らす女性たちの仕事や恋愛事情を赤裸々に描いたアメリカドラマ『SEX and the CITY』が、25周年を迎えた。時を同じくして'21年から始まった続編『And Just Like That…』シーズン2の配信がスタート。
多くの女性から支持を集めた『SEX and the CITY』
『SEX and the CITY』は、サラ・ジェシカ・パーカー演じる恋愛コラムニストの主人公・キャリーが、“友達の幸せを喜べない”“恋人ができて自分のペースを乱されるのが嫌”といったモヤモヤ体験を記事にしていくという流れでストーリーが進んでいく。“あるある”な内容だけでなく、主人公ら仲良し女子4人組が着こなすキラキラしたファッションにファンは夢中に。通称“SATC”は、シーズン6まで放送され、映画も2本公開されるなど、多くの女性から支持を集めブームとなった。
'10年に公開された2作目の映画からしばらく間が空き、'2年前から続編が始まった。 久しぶりの集合でも変わらぬ美貌だけど、前作と違うところがひとつ。SATC作品は、仲良し4人組によるぶっちゃけ女子トークがドラマの見どころだが、続編にはメンバーのひとりである、キム・キャトラル演じる“サマンサ・ジョーンズ”の姿がない。
彼女は4人の中でも特に華やかで、性にも自由奔放な“ぶっとんだ”お姉さん的存在として人気。そんな彼女を除いた“仲良し3人組”となった今作では“サマンサは引越し、新天地でも奮闘中”とされていたが、“降板”の真相はキャスト同士の“不仲”が原因だった。
「3作目の映画の製作が'17年に中止になった際など、以前からキャスト同士の“不仲疑惑”はありましたが、続編のシーズン1への不参加でその説が濃厚になりました。主演のサラは、インタビューで“みんな頑張って作っていたから残念よ”と残念そうに答えていましたね」(海外セレブコラムニスト・以下同)
原因はギャラ格差
映画と新ドラマへの不参加はどちらも“ギャラ格差”をめぐるキャスト同士のいざこざが原因だった。
「キムは以前、作品インタビューで“私たちはもっと金銭的に恩恵を受けてもいいのでは?”と発言。キャストによってギャラに差があったのも不満だったよう。制作側は、この発言を受けて、シーズンが進むごとにギャラを公平にしましたが、主演のサラと彼女では、知名度が明らかに違う。同額にすることで穏便に済ませようとしたようですが、逆にいびつな事態となっていき、現場ではキャスト同士が話すこともなくなっていったといいます」
主演のサラと、不服を申し立てたとされるキムは“不仲説”について“メディアがそういう風に見せたいだけ。私たちは友人同士よ”と否定したけれど、キムの不参加は事実。
“サマンサ不在”のシーズン1を経て、現在配信されているシーズン2では“復活”が公式に発表された。ただ、出演シーンは他の3人との絡みのない、ごく短い時間でのゲスト出演。4人で参加した発表会見でも“キャスト同士少しも目を合わせなかった”と報じられている。軽快でお茶目な4人のお喋りは当分聞けそうにない。
現実の世界でも、親友と思っていても疎遠になることはあるし、今の友人との関係が20年後も続いているとは限らない。彼女たちは、1番リアルなことを私たちに教えてくれたのかもしれない。