大ぶりな襟の白シャツは上のボタンを複数外して“オヤジ”の色気を演出。一般人にはなかなか着こなせないだろう特殊な素材のジャケット。下に合わせるのは膝上丈のショートパンツ。足元はプライベートでも譲らない“素足にローファー”。
ある日の深夜、電車に乗り込んできたのは、そのスタイルから紛うことなき俳優の石田純一だ。
席に座るとすぐに……
「格好がまさに“石田純一”だったので、驚くとともに、本当にいつも素足にローファーなんだと感心したというか、なんだか笑ってしまいました」(乗り合わせた乗客)
石田は、“親子初共演”が話題となった映画が7月7日に公開された。
「銚子電鉄の100周年を記念して企画された映画『散歩屋ケンちゃん』。息子であるいしだ壱成さんが、高齢者や引きこもりの人といった支援が必要な人々と一緒に歩く“散歩屋”ケンちゃん役、そのケンちゃんの生き別れた父親役を石田さんが務めます。実写映画として初の父子共演とあって2人とも気持ちが入っているようで、親子揃ってイベントに参加するなどプロモーションに力を入れていますね」(映画ライター)
冒頭に戻る。電車に乗り込むと石田は──。
「席に座るとすぐ鞄から本を取り出していました。結構お酒が入っている様子ではありましたが……」(前出・乗り合わせた乗客)
彼がページを広げる文庫の表紙を見ると、『世界の賢人12人が見た ウクライナの未来 プーチンの運命』(講談社+α新書)とある。ウクライナ戦争についての1冊だ。
《ユヴァル・ノア・ハラリ、トマ・ピケティ、ノーム・チョムスキー、フランシス・フクヤマ、ジョージ・ソロスなど世界の賢人12人によるウクライナ戦争についての最新論考を緊急出版。戦争が起きた背景、プーチンの狙い、これからの世界秩序について、日々の報道では見えてこない深い視座を得られるだろう。》(講談社ホームページより)
あまりイメージのない人も多いかもしれないが、実は石田は“政治”への関心が強い。
「戦争は文化ではない!」
「'15年に国会議事堂前であった安全保障関連法案への抗議集会・デモに参加しています。“芸能人はノンポリであれ”という暗黙のルールがあり、また同調圧力のために政治的な発言・行動はそれまで控えていたそうですが、集団的自衛権行使を容認する安全保障関連法案の議論には黙っていられなかったようです」(芸能プロ関係者)
'16年には都知事選への出馬を示唆。最終的には断念したが、実際に民進党(当時)と連絡を取るなど前向きだった。しかし……。
「都知事選出馬騒動をきっかけに石田さんのメディアへの露出が激減したといわれていました。しかし、'22年に人気YouTubeチャンネル『街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜』に出演し、当時を振り返った際、露出減の理由は“出馬騒動よりもデモに参加したことだった”と明かしました。事実、収入は10分の1程度にまで下がってしまったそうです」(前出・芸能プロ関係者)
パーティーなどの帰りか。お酒の入った石田は、その状態でも“ウクライナ事情”を学ぼうとしていた。
「ただ、本開いても読まずに寝てしまっていたようでした……(苦笑)」(前出・乗り合わせた乗客)
かつて「不倫は文化」と言い放ったとされる男は(実際にはこのフレーズは言っておらず、拡大解釈された記事によって拡散された)、'15年の抗議デモで「戦争は文化ではない!」と叫んでいる。
まさかの再度となる政治家転身はあるか……。