「まさか、あの子がそんなことを……。写真はかなり盛っていますが、本人だと思います。すらりとしてきれいな子ですよ」
実家の近隣住民に容疑者がSNSにアップしていた写真を見せると、驚きを隠せなかったーー。
警視庁保安課は6月29日までに、京都府京都市伏見区の会社員・木村雪乃容疑者(21)、神奈川県横須賀市の無職・岡本菜々容疑者(26)、同県横浜市神奈川区の会社員・米澤茉奈美容疑者(32)、埼玉県さいたま市の無職・A容疑者(当時19)、静岡県静岡市葵区の無職・阿部まりな容疑者(23)をわいせつ電磁的記録等、送信頒布等などの疑いで逮捕した。
「木村容疑者など男女5人は、昨年5月から今年3月の間、みずから撮影した無修正のわいせつ動画をファイル転送サービスにアップロードして、Twitterで募った不特定多数の客に販売。合計で250万円ほどを売り上げていたようです」(全国紙社会部記者)
中でももっとも売り上げていたのが木村容疑者。SNS上で「れいにゃん」と名乗り、動画を1本あたり3500円から4000円で販売。売り上げは170万円にもおよんでいた。
《昼からしちゃった 制服○ナです(ハート)(顔有モzaなし)連続で○ってしまった》
伏字などを使った卑猥な隠語で客を欲情させていた。
使用済み下着、唾液…売れるものはなんでも売っていた
「彼女はナース、バニーガール、制服などコスプレで撮影した動画や写真のほか、使用済み下着、パジャマ、靴、唾液など売れるものはなんでも売っていた。発覚したきっかけは“無修正動画を販売している”と警視庁に情報提供があって、警視庁保安課と、同尾久署をはじめとする7署の共同捜査本部で捜査をしていった結果、摘発に至ったわけです」(同・社会部記者)
警察の取り調べに対して、木村容疑者らは、
「生活費や小遣い稼ぎのためだった。フォロワーからの要望に応えようと思った」
などと自供して、容疑を認めているようだ。
警察発表のあった京都市伏見区にある雪乃容疑者の住所を訪れると、そこは容疑者の実家だった。近所の住民によると、
「彼女(容疑者)は地元の公立中学・高校を卒業して、実家から会社に通っていた。コンサバな服装だったからOLしてたんじゃないかな。去年から会社の近くで独り暮らしを始めていたと思うよ」
逮捕時は、実家に戻ってきていたようだ。自営で電気事業を行う父親と、母親、一人娘の雪乃容疑者の3人家族だった。
ごくごく普通の、かわいらしいお嬢さん
「実家は20年ほど前から住んでいるけど、結構なお金持ちですよ。しかし、事件があってからは、外では見かけなくなったね。ほとんど出かけていないんじゃないの。ホントにごくごく普通の、かわいらしいお嬢さんだった。大人しい子がなぜあんなことをしたのかねぇ」(同・住民)
実家のインターホンを何度か押すも、反応はなかった。
冒頭の近所の住民は、
「近くのコンビニで、最近も雪乃ちゃんの姿をちょくちょく見かけたんだけどなぁ」
と首をひねった。去年、奇妙なことを目撃したとも。
「若い男が3人ほどで、彼女の実家の前で、家を指していたんですよ。“あの家だよ、あの家”と。とても怪しかったね」(同・住民)
容疑者のTwitterの投稿を振り返ると、客に販売した動画が転売されていたとあり、動画は局部はもちろん、顔にもモザイクがないため、ネットで“身バレ”していた可能性も。男性らは容疑者を一目見ようとして自宅にまでやってきた野次馬だったのかもしれない。
ネットでは“被害者がどこにもいない。それどころか、みんなが喜んでいる”などと擁護する声もあるが……。
雪乃容疑者はある日、Twitterでこんなつぶやきをしていた。
《いいねだけ増えて動画買ってくれる方いつもより少ないーー モチベないので普通に撮るの辞める》(原文ママ)
行きすぎたサービス精神か、はたまた承認欲求の果てなのか……。いずれにしてもモザイクなしの猥褻動画の販売は紛れもない違法行為、逮捕されて当然だろう。