千鳥ケ淵戦没者墓苑での拝礼式に参列された佳子さま(5月29日)写真/共同通信社

「佳子さまは7月25日、静岡県で行われる『第57回全日本高等学校馬術競技大会』開会式に臨席される予定です。この公務は、'81年に当時高校生だった秋篠宮さまのご臨席を機に、秋篠宮家の方々が代々出席されています」(皇室担当記者、以下同)

佳子さまのご臨席は4年ぶり

 '07年に、長女の眞子さんが秋篠宮ご夫妻とともに出席して、15歳にして本格的に公務デビューを果たされたのも、この行事だった。

「佳子さまのご臨席は'19年以来4年ぶり。例年、地元の保育園児たちが会場でお出迎えするのですが、佳子さまに対して“きれい!”と声を上げたこともありました。今年はどんな微笑ましいやりとりが見られるのか楽しみです」

 昨年の夏ごろから公務を立て続けにこなされている佳子さま。公務に臨む前に読み込まれる大量の資料は、お住まいで保管されているという。

 そのお住まいを巡っては、6月30日に宮内庁が衝撃の事実を公表したばかり。

「お代替わりに伴い、約2年半の月日と約30億円の費用をかけて改修された秋篠宮邸に、佳子さまが住まわれていないことが発覚しました」

眞子さんは結婚当日、旧御仮寓所の前で佳子さまと抱擁を交わした('21年10月)

 秋篠宮ご夫妻や悠仁さまは新居に移られたが、佳子さまは仮住まい先だった旧御仮寓所に残り、おひとりで暮らされているとのこと。

「とはいえ、世間一般が想像する“ひとり暮らし”とは異なります。秋篠宮邸の離れに、掃除や洗濯、賄い付きで住まわれているといえば、想像しやすいでしょうか」(皇室ジャーナリスト、以下同)

 約10億円かけて新築された旧御仮寓所。その玄関は眞子さんが結婚当日、佳子さまと“別れのハグ”をした場所でもある。

「私室部分の一部を残す」

改修後の新居に住まわれている秋篠宮ご夫妻と悠仁さま(写真は'22年8月)

「当初は“仮住まい期間後、職員の事務スペースや収蔵庫として活用する”と説明されていました。それが一転、'22年11月に“私室部分の一部を残す”と方針が変更されたのです」

 理由は明かされていなかったのだが、

今回、佳子さまが住まわれるためだったと判明しました。

 宮内庁によれば、経費削減のため、改修後の秋篠宮邸には佳子さまの部屋が設けられていないといいます」

 その一方で“どれほどの経費が削減されたかを示すことは不可能”とし、国民は不信感を募らせている。

「秋篠宮邸が完成した'22年9月、宮内庁の説明を受けて、各メディアは“ご一家は'22年度末までに新居に移られる見込み”と報じていました。ですが今回、その時点で佳子内親王殿下は引っ越さないと決まっていたことが判明し、昨秋の説明が虚偽だったことが明らかに。

 これまでの宮内庁の発表や、今後のさまざまな発信についても、国民から“ウソかも”と思われる可能性が高くなったことを重く受け止めるべきです」(皇室解説者の山下晋司さん)

批判を浴びることは目に見えていた

 今回の一件が、皇室全体に影響を及ぼしていることは言うまでもない。

「秋篠宮家が考える“公と私”の線引きと、国民の考えには、大きな隔たりがあると感じます。宮内庁は本来、皇室と国民のバランスを取る立場ですが、昨今は皇室側に偏りすぎている。国民からの信頼や敬愛の念を損ねないためにも、真摯な姿勢が求められています」(宮内庁OB)

 引っ越しについての説明が、この時期になった理由について、宮内庁は「検討を重ねた結果」の一点張りだが、

「一部では紀子さまのご意向ともいわれています。紀子さまは、眞子さんの結婚問題が泥沼化していた'21年の春、近しい関係者に“娘を守れていませんね”と、漏らされたことがあったとか。大切に育ててきた娘に非難が集中している状況は、子を持つ親なら誰しも耐え難いものです」(秋篠宮家関係者、以下同)

 佳子さまが別居されることは、眞子さんが結婚する前から決まっていたとされる。

「公表すれば国民から批判を浴びることは目に見えていました。佳子さまが、眞子さんと同じ思いを味わうことがないよう、紀子さまは“できる限り隠す”というお考えに至ったのかもしれません」

佳子さまの“独立劇”

 結局、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまが引っ越された今年の春ごろから、佳子さまの“独立劇”が囁かれるように……。

ご一家としても説明せざるをえない、とお考えになったのでしょう。紀子さまが懸念されていたとおり、佳子さまや秋篠宮家、皇室全体のイメージが悪化してしまいました。

 ご家族が別々に暮らすことで、光熱費や警備費などが余分にかかると指摘される中、佳子さまが旧御仮寓所での生活を続けられるのは望ましくないという意見もあります」(宮内庁関係者、以下同)

 再び4人で暮らされれば解決できるが、現在の秋篠宮邸に佳子さまのお部屋はない。

「新居にお部屋がない時点で、“そう遠くないうちに結婚し、皇室を離れる”という佳子さまのご意思が感じられました。佳子さまには、それを叶えてくれるお相手もいらっしゃるのでしょう。そうなると、国民からの批判材料を減らすために“旧御仮寓所を離れる”という強硬手段も現実味を帯びてきます」

 今年12月で29歳になられる佳子さまは、結婚適齢期ともいえる。

「眞子さんの結婚後、多くの公務を引き継がれた佳子さまは、ご自身が皇室を離れることによって他の皇族のご負担が増えることをよく理解されています。

 将来の天皇という重責を背負う弟君のことも考え、“悠仁さまが高校を卒業される'25年3月までは、少なくとも結婚しない”というご覚悟がうかがえたのですが……」

 宮内庁がついた“ウソ”により収拾がつかなくなってしまった以上、事態は急展開を迎える可能性があるという。

「佳子さまが理想とされる結婚時期は、およそ2年後だったとお見受けします。ただ、国民からの批判が多い別居騒動にケジメをつけるため、結婚を前倒しにして、できる限り早く皇室を離れるという選択も十分にありうるのです」

 結婚は、人生における一大イベント。佳子さまには慎重に判断していただきたい。


山下晋司 皇室解説者。23年間の宮内庁勤務の後、出版社役員を経て独立。書籍やテレビ番組の監修、執筆、講演などを行っている