6月末に発表された、関東における『2023上半期テレビ番組出演本数ランキング』(ニホンモニター調べ)で、上半期のブレイクタレントとして、神田愛花(43)がトップに輝いた。昨年の上半期から165本増の210本と大躍進。『ぽかぽか』(フジテレビ系)のMCを1月から務め始めた数字が加算されているとはいえ、2位のウエストランドに30本差をつけたのは驚きだ。ここまでブレイクした彼女の魅力とは? 芸能評論家の宝泉薫氏は、
「いちばんは女性に嫌われない、敵視されないキャラだからでしょう。これまでは水卜麻美さんが同じような立ち位置でしたが、俳優の中村倫也さんと結婚したことで、ひょっとしたら少し嫌われるようになるかなと。
女子アナの“今が旬”のようなポジションがあるとすれば、神田さんが水卜さんにかわって出てきた感がありますね」
“女子アナ”イメージを覆すエピソード
神田の夫といえば、バナナマンの日村勇紀。確かに、水卜の夫・中村と比べれば女性から恨まれる要素は少ないかもしれない。
「本来、女子アナって“女性の敵”みたいなところがあって。清楚で美人でイケメンの芸能人やスポーツ選手と付き合ったり結婚したりという、一般人がイメージする女子アナの定型からズレてくると、好感度が上がってくるんです(笑)」(宝泉氏、以下同)
そういえば以前、神田はバラエティー番組で自身の学生時代を振り返り、受験勉強をしたかったからお風呂は1週間に1回しか入らず、男子から臭いと言われても平気だったというエピソードも披露している。
「そういった、女子アナに求められている優等生っぽさや清楚な感じ、男ウケがいいといったイメージを全部覆してしまっているのが彼女の特徴です」
求められるのは「実績」
また元NHKという肩書が、より神田の個性を際立たせている、と宝泉氏は続ける。
「彼女はいろんな意味でNHKっぽくない人。お高く止まって見えないとか、そういう部分が“NHK出身なのに~”と、神田さんの好感度の理由になっているように思います。
同じNHK出身で見ると、アナウンサーではないですが、黒柳徹子さんに近いのかなと。自由な感じというか、ちょっと不思議ちゃんのようなところもあるし。褒めすぎかもしれませんが(笑)」
まさに“無双状態”に見える神田。このまま人気を維持して突っ走ることになるのだろうか?
「う~ん……、あとは実績を作ることでしょうね。今、MCを務めている『ぽかぽか』もそんなに数字を取っているわけではありませんし。神田さんは、これまでに何かをヒットさせたことがないんですよ。
NHK時代も、ニュース番組のメインを張ったことがありません。『紅白歌合戦』ではラジオ担当でしたし。有働由美子さんはメインの放送で司会を務めたり、報道でも実績を残しています。
今回、ブレイクタレントで名前が上がったのなら、ここが踏ん張りどころではないでしょうか」
代表作がないままだと、元NHKの肩書や、夫・日村とのネタも消費されていくだけ……。“あの人は今”になるかどうか本人の努力次第!?