「今日は縁起のいい日だから、ワークショップを開きました。名前も榊シンイチに改名します!」
今年1月、そう語っていたのは映画監督の榊英雄。
「榊さんは2022年3月に、『週刊文春』の報道によって複数の女優に性行為を強要していた疑惑が浮上しました。これにより、公開を控えていた2本の映画がお蔵入りになったのです」(スポーツ紙記者)
優越的な立場を利用した性行為の強要は、社会問題として波紋を広げた。
「路上で暗がりに連れ込んで“騒いだら殺す”などと脅し、無理やり性行為を行ったり、自身の映画にキャスティングした女優に対して性行為を要求したりしたというのです。その内容はあまりに生々しく、目を覆いたくなるほど。公開中止になった映画の1つは、性加害がテーマでした。榊さんはどんな気持ちで映画を作っていたのでしょうか……」(同・スポーツ紙記者)
榊は所属事務所を通じて謝罪コメントを出したが、被害女性の恋人男性を含む計8人の告発により、活動の場を失った。
妻であったシンガー・ソングライターの和こと橘いずみとも、昨年5月に離婚している。都内にあった自宅マンションも引き払い、現在はひとり暮らしだ。
午前10時ごろに榊が出勤した場所
そんな榊の冒頭発言は、映画監督としての復帰を目論み開催したワークショップにおいてのもの。この日はわずかな行動が万倍になって返ってくるとされる吉日“一粒万倍日”だった。
「ワークショップでは、今夏のクランクインを目指して自主製作映画の撮影に乗り出すと話していたようですが、その後の動向は聞こえてきません。密かに準備を進めているのでしょうか」(映画関係者)
あれから6か月。榊は今、何をしているのか─。
7月上旬、そんな榊の姿は都内のラーメン店にあった。他のスタッフよりも少し遅い、午前10時ごろに出勤すると、暖簾を出すなど、開店準備にいそしんでいた。まさか、ラーメン店で働いている!?
「フードデリバリーをして働いていたという報道もありましたけど、昨年4月ごろから都内の中華料理店で働いていたんです。その傍ら、配達の仕事もしていたのかもしれませんね。昨年の秋ごろには、系列店である熊本ラーメン店で働くようになったと聞いています」(舞台関係者、以下同)
女性スタッフと笑顔で歓談する榊
では、榊の働きぶりはいかほどか。こっそりラーメン店を訪れてみた。
厨房に立ち、黙々とラーメンを作る榊。ほかのスタッフと、業務について真剣に言葉を交わす場面がある一方で、女性スタッフと笑顔で歓談することもあった。今はまじめに働いているご様子。
「もともと働いていた中華料理店では素行が悪い……なんて噂も聞きましたけど、報道の影響で尾ひれがついた話なのかも。さすがに、新たな職場を失うようなことはしないでしょう。時間をおいて、映画監督への復帰を狙っていると思います。性加害監督のもとに役者やスタッフが集まるのかは疑問ですが。うまくいかない場合は、ラーメン屋でも開くことを考えているのかもしれませんね(笑)」
今は“禊”の日々を過ごす修業の身のようだ。