滝沢秀明氏による新会社「TOBE」の話題がネット上を席巻している。7月2日には三宅健、同7日には元King&Prince・平野紫耀と神宮寺勇太という元ジャニーズタレントの“合流”が発表され、同14日にも、ジャニーズJr.ユニット・IMPACTorsとして活動していたメンバー7人の所属が明かされる見通しだ。そんな中、ジャニーズファンの間では、TOBEの面々が過去に語っていた内容と現実の矛盾点を指摘する声が続出。TOBEへの不信感が高まる事態となっている。
滝沢氏は今年3月、アーティストのプロデュース会社「TOBE」の立ち上げを発表。自身のTwitterアカウントで実施したスペースにて≪僕はやはり、もう一度エンターテインメントの人生を歩もうと決意いたしました≫と表明し、新人オーディション開始した。
ジャニーズを辞める前から会社設立を目論んでいた
翌4月には、早くも公式YouTubeチェンネルで、オーディションの様子を公開。そこには小中学生と見られる男子ばかりが映っていたことから、SNS上では、「ジャニーズJr.のオーディションにしか見えない」と驚きの声が上がっていた。
「オーディションの応募資格は≪日本国内在住の方 審査過程においてテレビ・WEB・その他媒体にて出演可能な方。合格後のレッスンに参加可能な方≫としか明記されておらず、年齢や性別は不問なはずなのですが、ふたを開けてみると、オーディションを受けているのは少年ばかり。それ以外の応募者は、書類審査の段階で“はねた”のか……真偽は定かではないものの、始動当初から、ジャニーズ色が強い事務所になりそうだという予感はありました」(芸能記者)
その後、7月には三宅と平野、神宮寺という元ジャニーズタレントの加入を大々的に発表したTOBE。以前から週刊誌報道で、3人の加入は公然の事実なっていたが、YouTubeでの生配信で正式発表されると、世間は大騒ぎになった。
「三宅さんは5月2日、平野さんと神宮寺さんは同22日にジャニーズ事務所を退所したばかり。そんな3人があっという間に同社の前副社長が立ち上げた新会社に移籍なんて、前代未聞の出来事でしょう。彼らのファンの多くはTOBEでの再始動に熱狂しており、ファンクラブへの入会者も後を絶たないようですが、一部のファンは、“ジャニーズ事務所2号店”のようなTOBEへの合流に、納得がいっていない様子です。またジャニーズを応援するファンの中には、滝沢氏の行為を“ただの引き抜きではないか”と見る向きもあります」(前・同)
そんな中、現在SNS上では、TOBEの面々の“嘘”が注目を集めており、それが同社への不信感を高めることとなっている。
「まず1つ目の“嘘”は、滝沢氏がTOBEの設立準備を始めた時期についてです。昨年11月1日に滝沢氏が電撃退社したと発表されると、その直後に『スポニチアネックス』が新会社設立を報道。すると滝沢氏は、自身のTwitterのbio欄を更新して、≪新会社??なんの話?俺は休みたいんだよ〜。朝からビビるからやめーい≫と完全否定していたんです。
ところが、TOBEが公開している仕事依頼用のメールアドレスのドメイン『tobe-group.jp』を、ドメイン名登録情報検索サービスにかけると、登録日が『2022/07/24』と出てきます。つまり滝沢氏はジャニーズを辞める前から、TOBEの準備を進めていたということになり、11月上旬に新会社設立を否定したのは嘘だったわけです。またオーディション情報を掲載している『tobe-newstar.jp』は昨年11月16日、所属アーティストの情報をまとめている『tobe-official.jp』は今年2月24日に登録しています」(エンタメ誌編集者)
2つ目の“嘘”だと言われている事柄は、神宮寺の退所理由についてだ。神宮寺は退所を発表した際、King&Princeのファンクラブ会員向けに公開した動画で、その理由を語っていた。
≪僕はKing&Princeとして海外に進出することが、僕自身とジャニーさん、応援してくださっているファンの皆さまの大切な夢の一つでした。その夢を追い続けるために活動してきましたが、活動していく中で、海外進出のことだけでなく、活動方針の考えが変わっていきました≫
≪自分勝手な考えではあるのですが、これから先、メンバーがこの先1人でも退所するという話が出た時、自分も退所させていただくということを勝手ながら、自分の中で決めていました≫
「一生ジャニーズで居続ける」の嘘
「後者の内容をそのまま受け取ると、“King&Princeが5人でいられないのであれば、グループ活動はできない”ということでしょう。しかし平野さんは、7月10日に更新したインスタグラムのストーリーズで、自身らのことを≪二人組≫と言っており、2人は今後デュオとして活動を行うとみられる。
一部で神宮寺さんの退所理由は『グループ活動はもうしない』という意思表明のように受け取られている節があり、神宮寺さんの退所理由に矛盾が生じていると指摘されています。結局のところ神宮寺さんは、5人では活動できないけど、平野さんとだったら一緒に活動するという考えだったわけで、King&Princeのファン=ティアラの中にはショックを受ける人もいるみたいです」(前・同)
一方、平野は退所発表時に、誰よりも「海外進出」への思いを訴えていただけに、ファンは海外の事務所に所属し、華々しい世界デビューをするのではと期待していたというが、「結局、古巣の先輩である滝沢氏のTOBEに合流、しかも現時点ではまだ海外への挑戦について具体的なプランを何も口にしていないとあって、ガッカリする者は少なくない。今後の展開によっては、平野の退所理由も“嘘”と言われてしまうのでは」(前・同)
さらに、14日の配信で合流が発表されるとみられるのIMPACTorsの面々も、ファンに対し、すでに大きな“嘘”を吐いてしまったという。
「IMPACTorsは昨年8月、ジャニーズJr.恒例の夏の公演『SUMMER PARADISE 2022』に出演したのですが、その際、リーダーの影山拓也さんが、“何があっても一生ジャニーズで居続ける”と宣言していたんです。しかし、グループの生みの親である滝沢氏が電撃退社した後、昨年の12月下旬には『週刊文春』が全員の退所をスクープ。今年1月には、ジャニーズアイランド社長・井ノ原快彦さんが『デイリー新潮』の独占インタビューで、≪12月中旬にNHKの音楽番組『ザ少年倶楽部』に出演する彼らの楽屋に仕事の提案をしに行った際に、突然、向こうから切り出されました≫と、報道を認めました。
ファンは『文春』の報道当時、影山さんの“一生ジャニーズ”宣言を信じると声を上げていただけに、井ノ原さんが認めたことで、大きなショックを受けていましたね。やはりファンとしては、7人で活動を継続することのほうが重要なのか、いまはもうTOBE入りに前向きな様子を見せているようですが、問題はTOBEに不信感を抱くその他のジャニーズファン。彼らのTOBE所属が正式発表された場合、影山さんの過去の宣言が蒸し返され、批判の的になってしまうのでは……。TOBEを巡ってすでにいくつもの矛盾点が指摘され、『嘘ばっかり』との声が上がるのも仕方ない状況だと思います」(エンタメライター)
盛り上がりを見せる一方で、批判も多いTOBE。果たして彼らは今後どんな活動を展開していくのか――注目していきたい。