昔は着色料で赤く色付けされたものも多かったが、現在は野菜由来の天然色素の福神漬けも増えた ※画像はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!どうしてカレーの付け合わせといえば、福神漬けなの?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.どうしてカレーの付け合わせといえば、福神漬けなの?

A.ヨーロッパを航海していた外航船の食堂で添えられたのがきっかけといわれています。(カレー研究家 白鳥友康さん)

 7月29日は福神漬けの日。福神漬けは、大根やれんこんなどの7種類の野菜を刻み、しょうゆやみりんで漬けた、カレーライスにぴったりの付け合わせ。7つの食材を七福神になぞらえて「福神漬け」となったそう。

 ここで、ふと疑問が。どうしてインド生まれのカレーと、日本生まれの漬物が定番の組み合わせになったのか。

 答えてくれたのは、カレー研究家で、スリランカカレー屋「かれはん食堂」の店主でもある白鳥友康さんだ。

「大正時代にヨーロッパを航海していた外航船の食堂で、初めてカレーライスに福神漬けを添えたといわれています。でもその食堂も最初は、インドカレーや東南アジアのカレーによく添える“チャツネ”を付け合わせにしていたようです」(白鳥さん、以下同)

 “チャツネ”は豆や果物などにスパイスを合わせて作る、ペースト状の調味料だ。

「ある日、その食堂でチャツネが切れてしまい、代わりに福神漬けを添えたところ大好評になり、定番化したそう」

 当時、日本は西洋化を進めていた時期で外国への憧れが強かった。実際に外国を旅している船で話題の“カレーに福神漬けを添える食べ方”を多くの人がまねし、広まったと考えられている。

「ちなみに、東南アジアのカレーではチャツネのほかにも“アチャール”という定番の付け合わせがあります。野菜や果物を香辛料や酢と一緒に漬けたもので、赤っぽい見た目のものが多いです」

 この赤いアチャールをまねして、日本の福神漬けは赤色になったのではといわれている。

 

カレー店で備え付けの福神漬けを、共用トングを使って一心不乱に頬張る男性(インターネットより、一部編集部加工)

 

昔は着色料で赤く色付けされたものも多かったが、現在は野菜由来の天然色素の福神漬けも増えた ※画像はイメージです

 

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