「はぁ、翔はうちの息子ですが……」
インターホン越しに、白須容疑者の父親は、弱々しく声を震わせたーー。
警視庁少年育成課と同万世橋署、同目白署は5日、東京・渋谷のデリバリーヘルス『派遣型JKリフレぷるぷるin渋谷』経営者の鈴木翔太容疑者(34)と、従業員の白須翔容疑者(33)を児童福祉法違反(淫行させる行為)と風俗営業法違反(年少者使用)の疑いで逮捕した。
容疑者らは共謀して従業員A(高校生で当時17)が18歳に満たない児童だと知りながら、年齢確認に必要な方法を尽くさず、今年1月〜2月に、男性客にわいせつな行為をさせたというもの。
“裏オプション”で200万円荒稼ぎした女子高生
「Aはメンズ地下アイドルの追っかけで、“推し活”の費用を稼ぐために店側に生まれ年を改ざんした保険証のコピーを提出。年齢を19歳だと偽り、店側も身分証の原本までは確認していなかった。さらにAは客と直接交渉して過激なわいせつ行為をする“裏オプション”を利用して、200万円以上稼いでいたようです」(全国紙社会部記者)
警察の取り調べに対して、鈴木容疑者は、
「裏オプションには気がついていた」
と供述している。だが、
「(A子が)17歳だとは知らなかった」
と2人とも容疑を一部否認しているという。
「リフレ」とは、主に男性客に女性がハグ、添い寝などのサービスを提供するものだが、同店は密着度の高いサービスで人気があったという。
「他のリフレでは体験できない、恋人気分を味わえる店として客の入りもよかった」(風俗ライター、以下同)
すでに消去されている同店のホームページには、アロマエステコース=65分4500円~、回転コース=60分5000円~、初恋エステコース=65分6000円~、混浴エステコース=65分6000円~、王様混浴エステコース=65分1万2000円~、お散歩コース=1時間8000円~など、さまざまなコースがあった。そのほか、ナノビキニ、スーパー透けひもビキニ着用というオプションも。
「とはいえ、このサービスには違法性はなかった。本番行為などの禁止事項も提示されていた」
渋谷のラブホテル街に近いビル内にあった同店を訪ねたが、人の気配はなく、ネームプレートさえ出ていなかった。
「風俗店をやっているところは、名前は出さないわね」(ビル管理関係者)
経営者の鈴木容疑者は、同店から4キロメートルほど離れた世田谷区のアパートに、居を構えていた。近隣を取材するも、容疑者を知る住民は皆無。どんな素性かもまったく掴めなかった。
違法「JKリフレ」従業員の父親に直撃!
一方、従業員だった白須容疑者は杉並区にあるマンションで両親とともに暮らしていた。冒頭の父親らしき人物は、
「確かに警察からは“逮捕した”と連絡がありました。でも、どういう内容なのかさえも、まったく知りません」
と応えた。記者が事件内容を説明すると、
「……そうですか。なぜこんなことになったのか、わけがわかりません。私はいま体調がすぐれないし、お話しすることもありませんので……」
とのことだった。
白須容疑者は大学卒業後、有名飲食店に就職。アイドルタレントのラジオ番組に出演して店のおすすめを紹介するなど、仕事に邁進していた。だがその後、同店の風俗店の従業員に転職している。
ネットに公開された同店のPR記事には、このような宣伝文があった。
《本物の女子高生と思わせるような子がたくさん揃っています。》
正真正銘の女子高生が在籍していては洒落にならない。