「容疑者を見かけたことはほとんどないよ。引っ越してきたのはつい最近、今年に入ってからじゃないかな」
とは、容疑者と同じマンションに住む女性。よほど印象に残っていないのか、記憶を思い返しながらゆっくりと話した。
警視庁大森署は16日、東京都大田区に住む職業不詳の三幸謙太郎容疑者(21)を殺人未遂容疑で緊急逮捕した。15日ごろ、自宅マンションの部屋で元交際相手の小松まといさん(19)を殺害しようと決意し、手段・方法不明による暴行を加えたというもの。
知人に告白「彼女を殺してしまった」
「15日の夜、三幸容疑者と都内で会った知人が、彼から“彼女を殺してしまった”と告げられたことから、近くの交番に駆け込んだ。救急隊などが容疑者のマンションの一室に駆けつけたところ、和室の布団の上に仰向けになっている被害者を発見。その後、16日午前1時5分に死亡が確認された。出血はなかったが、顔などにあざ状のものが残っていて、惨々たる状態だったようです」(全国紙社会部記者)
警察の取り調べに対して、容疑者は暴行については認めるも、
「殺すつもりはなかった」
と一部容疑を否認しているという。
事件現場となった三幸容疑者の自宅マンションは築34年、4階建て。間取りは1DK、家賃月8万円ほどだという。冒頭の住人によると、
「被害女性と2人で住んでいるとばかり思っていた。でも彼女にも借りていた部屋があったみたいだから、彼の部屋に通っていたんでしょうね」
別の住人は、
「容疑者は髪の毛の色が金とか銀とか、コロコロと変わっていた。やんちゃっぽい人」
送検時の髪色は青だった容疑者。SNSのプロフィール写真を見ると黒髪だが、マスクなしの顔は整っており、一般的にイケメンと呼ばれる部類だろう。髪型は送検時と同じ前髪を厚めに垂らしたもので、見た目への意識の高さがうかがえる。
三幸容疑者は幼少期、事件現場から3キロメートルほど離れたところにあるマンションで家族と暮らしていた。
容疑者の母が起こしていたトラブル
「母親が東南アジアの外国人でした。父親が少し歳の離れた日本人のサラリーマン。容疑者はやんちゃという感じはなくて、普通のかわいらしい男の子。弟もいましたよ」(同マンションの住人、以下同)
母親には少々問題があったようで……。
「言葉があんまり通じないんですよね。かなりの寒がりで、冬になると暖房をガンガン入れるんですが、部屋の結露がひどくて……。下の階まで結露の水滴が漏れてしまい苦情が出たことがありました。意思の疎通がうまく取れなかったから可哀想ではあるけど」
このマンションには容疑者が3歳ぐらいから、小学校低学年ごろまで5年ほど住んでいたようだ。
一方、被害者の小松さんは、容疑者の自宅マンションから800メートルほど離れた4階建てのマンションに住んでいた。
「付き合っていた頃に“お互い近くに住もう”となったのかもしれません。だが最近、別れたことによって今回のトラブルが起きた可能性もあります」(前出・社会部記者)
一部報道では、容疑者が「言い争いになって首を絞めた」と供述したとも。男の身勝手な思いが前途有望だった女性の命が奪ってしまったのか。いずれにしても、容疑者の罪の重さは計り知れない。