吉野凌雅被告(SNSより)

 今年2月に『くら寿司名古屋栄店』で、しょうゆ差しの注ぎ口を直接、口に含むような動画を撮影、SNSで拡散したとして男女3人が逮捕された事件で、威力業務妨害罪で起訴された住所不定・吉野凌雅被告(21)。7月20日、その彼が初公判のため名古屋地裁に姿を現したその日、ネットがざわついた。

 長髪を金色に染め、ふっくらした体型で醤油差しを口にしていた面影はなく、痩せ型に黒髪短髪にスーツ姿でやってきたのだ──。

 その姿が拡散されたのは、異例ともとれる公判前にテレビ中継で謝罪したことが放送されたからだ。

情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)の法廷前中継で、リポーターの声掛けに応じ、謝罪の弁を述べたんです。当時も騒動を受けて謝罪したのですが、そのとき吉野被告はふざけながらの謝罪だった。ですが、今回は“今後、二度とこんなことを起こしたくない。反省した態度、意見を伝えたいと思う”とまるで別人のビジュアルで真摯に話していました」(スポーツ紙記者)

「ビフォーアフターで変わりすぎだろ」

初公判に向け反省の弁を述べた吉野凌雅被告 写真/共同通信社

『スシロー』醤油差しや湯のみを舐め回した少年など、飲食店で相次いでいた“迷惑行為”のなかで全国初の逮捕者となった吉野被告。そんな彼の激変がテレビに映し出されると、SNSからも反響が。

「見た目の変化で反省度合いが分かるのおもろいな。っていうか見た目変わりすぎやろ」

「吉野凌雅今日ニュースで見たけどすげえ青年みたいな見た目なってたわ」

「ビフォーアフターで変わりすぎだろ」

 逮捕前は名古屋市中区の『ドン・キホーテ栄本店』の横にあった広場、通称“ドン横”や、新宿歌舞伎町にある『TOHOシネマズ』の周辺、いわゆる“トー横”などでよくたむろしていたという。吉野被告は当時なぜ“ロン毛金髪”だったのか。『週刊女性PRIME』は3月、彼を知る10代の男子に話を聞いたところ、過去にはホストをやっていたという話も。

「まあ、よほど金がないときですけどね。ホストクラブは体験入店すると、1日5000円くれるので、数日だけやってた。歌舞伎町にホストクラブは300軒ぐらいあって、しょっちゅうそればかりやってたから“体験入店荒らし”と呼ばれていましたよ(笑)」

 保釈後の現在は弁護士の紹介で大阪府岸和田市で塗装工としての仕事を教わりながら、更生を目指している。地方のテレビ局では頭にタオルを巻いてペンキ塗りを教わる様子も放送された。今回の初公判にも激変した姿をみせて改心の様子をみせていたが、

「彼は『くら寿司』での迷惑行為以外にも、被告が当時15歳の少女を誘拐したとして、4月18日付で追起訴されています。少女に『援助交際で稼げば生活できる』などと言い含めて、東京都内へ呼び出すなどして彼女を自分の支配下に置き、生活費を稼がせていたという“大きな余罪”も発覚しています。

 見た目の変化で視聴者やSNSは“反省している”と沸いていますが、一部報道では、彼の弁護士が敏腕で初公判前にテレビの前で反省の弁を述べさせたのも、その弁護士による“心証を良くさせる”ためのアクションなのではないかとも言われています」(前出・スポーツ紙記者)

 人は変われるのか。今後も注視していく必要があるだろう。


 

初公判に向け反省の弁を述べた吉野凌雅被告 写真/共同通信社

 

亀甲縛りをされておどける吉野被告(知人より提供)

 

亀甲縛りをされておどける吉野被告(知人より提供)

 

吉野被告の実家と思われる豪邸(Googleマップより ※編集部で一部加工)

 

あちこち放浪していた被告。“トー横”にも来ていた