佳子さまは7月17日、東京都障害者ダンス大会『ドレミファダンスコンサート』に出席された。B'zの『ultra soul』に合わせてタオルを振るなど、自然体で楽しまれている様子が印象的だったが、それもそのはず。佳子さまは長年、ダンスに熱心に取り組まれていた。
「『国際基督教大学』在学中には、民間のダンススクールに通い、発表会ではプロダンサーも顔負けのキレのあるダンスを披露していました」(皇室担当記者)
新たな皇族像を体現するかのように輝く佳子さまのお姿に、憧れを抱かれていたのが天皇家の長女・愛子さまだ。
「幼いころから愛子さまにとって、佳子さまは“姉”のような存在で、多くの影響を受けてきました。中学時代の愛子さまは“編み込みヘア”がお気に入りでしたが、これも佳子さまの髪型をまねされたといわれています。高校2年、3年のときには、有志数人でダンスグループを組み、文化祭で披露されました」(皇室ジャーナリスト)
ファッションジャーナリストの日置千弓さんは、「愛子さまの髪型やファッションに、佳子さまの影響が見て取れるのは当然」と話す。
「皇室は特殊なお立場なので、SNSやファッション誌はあまり参考にならず、ご自身と同じ皇室の一員をお手本にするのが最善でしょう。数少ないご親族の中で、最も年齢が近く“おしゃれで可愛い”イメージの佳子さまを、無意識のうちに参考にされるのは、ごく自然な流れだと思います」(日置さん、以下同)
成人された愛子さまのメイクやアクセサリーには“こだわり”が感じられるという。
「愛子さまのメイクポイントは眉。主張はありつつも、強すぎないラウンド眉は、佳子さまのスタイルと似ています。また、佳子さまが常用されている淡いピンクの口紅は、愛子さまにもぴったりで“口紅はどうなさっていますか?”“このブランドを愛用しています”という、おふたりの会話が想像されますね」
佳子さまと普段からよく連絡を取られている
アクセサリーにも、お二方に共通する特徴があるようだ。
「佳子さまは、たくさんイヤリングをお持ちです。皇族の定番である一粒真珠のアクセサリーとは異なる、手作り感のあるデザインや、愛らしく揺れるイヤリングを楽しんでいらっしゃいます。
最近は、愛子さまも揺れるイヤリングを身につけられていますが、これも“佳子さまの影響”といえるでしょう」
昨年11月には、愛子さまと佳子さまがおふたりで、宮内庁楽部による秋季雅楽演奏会を鑑賞された。
「公の場では初めての“ツーショット”となったこの日、愛子さまはホワイトのスーツ、佳子さまは真紅のスーツをお召しになっていました。お二方の“紅白コーデ”は事前に打ち合わせてお決めになったのでしょう。それぞれのご年齢とキャラクターが考慮された装いでした」(前出・皇室ジャーナリスト、以下同)
内親王としての“先輩”である佳子さまが、さりげなくリードする場面もみられた。
「公務の経験が多い佳子さまは、身体を左右へ向ける場面や関係者へのお辞儀のタイミングなど、コンマ数秒、愛子さまより早く動かれていたとか。ご身位は愛子さまが上なので、佳子さまは控えめでしたが、あたたかいフォローが垣間見えました。おふたりは普段からよく連絡を取られているとも聞きます」
'12年の秋篠宮さまの誕生日会見で、紀子さまはこう語られていた。
「敬宮(愛子)さまは、佳子とお話をされていることが多くなっているように思います。(中略)ふたりとも10代であり、そのような女の子同士のお話を楽しんでいるのでは」
それから10年以上がたち、愛子さまと佳子さまは内親王としての責務を担われている。
「皇室に生まれ育った女性としての生き方や制約、プレッシャーなど似たものが多いこともあり、愛子さまは“先輩”である佳子さまの行動を参考にされているのでしょう」(皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授)
憧れの佳子さまは…
憧れの佳子さま”は現在、独居騒動の渦中におられる。
昨秋に改修工事を終えた秋篠宮邸に佳子さまの部屋はなく、仮住まい先だった旧御仮寓所に、今もひとりで住まわれていることが、6月30日に宮内庁から公表された。
「昨秋の時点で宮内庁は“'22年度内にご一家で新居に移られる”と説明していましたが、虚偽だったのです。佳子さまのひとり暮らしの目的は経費削減のためとしつつも、具体的な削減額は公表できないとのことで、国民は不信感を募らせています」(前出・皇室担当記者)
宮内庁の西村泰彦長官は、7月13日に行われた定例会見で「(公表が)タイムリーではなかった」と非を認めた。
「佳子さまのお部屋がつくられないことが、改修前から決まっていたとすれば、その時点で説明すべきでした。宮内庁の対応の遅さもそうですが、“決定段階で発表したほうがよい”というお考えに至らなかった佳子さまに対しても、国民との温度差が指摘されています」(宮内庁OB)
今回の件は、秋篠宮家や宮内庁の“暴走”などともいわれ、佳子さまは肩身の狭い思いを抱かれていることだろう。
「愛子さまは、佳子さまの奔放さからくる国民との信頼関係の悪化について、それなりの情報と判断をお持ちになっていると思われます。眞子さんの結婚問題以来、不安定な秋篠宮家の中にいる佳子さまのことを、陰ながら心配されているのかもしれません。
天皇家の長女として、佳子さまから直接的に影響を受けるのではなく、学ぶべき言動を取捨選択されていると推測します」(小田部名誉教授)
秋篠宮家に冷ややかな視線が注がれる中、愛子さまが“変心”される可能性もある。
「愛子さまは、昨年3月の成年会見で、上皇さまのおことばを借りながら“皇室は、国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にしながら務めを果たす、ということが基本”と述べられました。今回の佳子さまの騒動は、そうした皇室像とは一線を画しています。愛子さまは、今までのように佳子さまを“お手本”として慕うことができず、懊悩されているのではないでしょうか……」(前出・宮内庁OB)
愛子さまが、佳子さまへの憧れを断ち切る日は訪れてしまうのだろうか。
小田部雄次
静岡福祉大学名誉教授。日本近現代史を専門とし、『天皇家の帝王学』など著書多数
日置千弓
ファッションジャーナリスト。エッセイや論評の執筆、テレビでの解説などを行う