間宮祥太朗

「欲しがってたから、欲しかった」

 海沿いで行われた夏祭り。景品で手に入れたぬいぐるみを女性に渡し、全開の爽やかさで微笑んでいるのは間宮祥太朗。これは7月17日に放送された月9ドラマ『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)第2話でのワンシーンだ。

「間宮祥太朗さんと森七菜さんが主演を務める、王道のラブストーリーです。都会に暮らす男性と、海辺の街で暮らす女性陣、合わせて8人がひょんなことから知り合い、惹かれ合っていく爽やかな恋愛群像劇。第1話の世帯平均視聴率は6・9パーセント。決して高い数字とは言えないものの、恋愛ドラマファンからの反響は大きく、見逃し配信サービス『TVer』ではお気に入り登録者数が84万人(7月22日時点)と、一定の支持を集めています」(テレビ誌ライター、以下同)

 主演を務めている間宮は、若手イケメン俳優の注目株。

「昨年4月期のフジテレビ系ドラマ『ナンバMG5』でも主演を務めていましたし、公開中の映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』にも出演するなど、引っ張りだこ。正統派イケメンで、ヤンキーからインテリ役まで演技の幅も広く、撮影現場でのスタッフへの対応もいい。“また起用したい”と考えるスタッフが多いんです」

『真夏のシンデレラ』撮影中の、左から萩原利久、間宮祥太朗、白濱亜嵐。男性陣が勢ぞろいかと思いきや、そこに神尾楓珠の姿はなかった

 しかし、そんな間宮が、過去にはまったく爽やかではない“暴力事件”を起こしていたというのだ。当時の目撃者がその詳細を明かす。

神対応が一変、カッとなって相手を殴って

間宮さんは当時、20代前半でした。脇役でちょこちょこドラマには出ていましたが、まだブレイクする前で、大衆居酒屋にも気兼ねなく通っていたようです。ある日、間宮さんが友人らと行きつけの居酒屋で飲んでいたところ、大学生らしき男性が酒に酔って、トイレで潰れてしまったんですよ」(居合わせた男性)

 店員に対処を頼むこともできたはずだが、間宮は見知らぬ大学生を介抱。

酔い潰れた大学生を運び、彼の仲間と思われる集団のところへ連れていって“友達が潰れてるよ”と声をかけたんです。ここまではまさしく“神対応”ですが、相手は酔っていて、大人数だったので気も大きくなっていたんでしょう。感謝の言葉ひとつもなく、間宮さんに対して“おまえ誰?”とバカにした様子で……。

 間宮さんも、親切に行動したことを仇で返されたとあって、ついカッとなって、相手を殴ってしまったんです。その姿は、『真夏のシンデレラ』で演じる役柄のように爽やかなものではありませんでした……」(同・前) 

 そのときだけは、『東京リベンジャーズ』で演じたような“ヤンキー”そのものだったのかもしれない。

お酒も入っていましたし、体格のいい間宮さんですから、相手は顔をケガしてしまって……。売り出し中の俳優が暴力事件だなんて、隠したい出来事でしょうから、穏便に示談で済ませたそうですよ」(事情を知る間宮の知人、以下同)

本人が示談「口外無用の誓約書」

 過去のWebインタビューで、自身のことを《とにかく負けず嫌い》と分析していた間宮。酔った相手にバカにされたことで“負けた”と感じてしまったのだろうか。前出の知人が改めて真相を語ってくれた。

「事件を起こした店は、間宮さんをはじめとした、駆け出しの俳優がよく通っていたお店だったんです。店主が気さくな人で、間宮さんのこともかわいがっていて。常連が多く、新規のお客さんはあまり入ってこないのですが、その日は様子が違ったみたいです」

暴力事件が起きたころの間宮。当時から俳優仲間と飲み歩くことも多かった(本人ツイッターより)

 店内には、ふだん見慣れない若い男性客の集団がいたという。

その集団は大人数で騒いで、周囲に迷惑をかけていたそうです。間宮さんは当時、まだ20歳そこそこ。もともと正義感も強いですし、とにかく情に厚い。大好きなお店を守りたい気持ちが強かったんでしょう。結局、揉めてケンカになってしまったと聞いています

 ただし、示談で解決させたという件については、少しニュアンスが違うという。

ケンカの翌日、店主から間宮さんに連絡があったそうです。なんでも、お相手から“すごいケガを負ったから、責任を取ってほしい”と連絡があり、お店に慰謝料を要求してきたと。しかも、間宮さんが芸能活動をしていることも相手にバレてしまったそうです。店主は間宮さんのことを思って、お金を払う意思を固めていたのですが、“だったら俺が払う!”と、間宮さん本人が示談で済ませることになったんです」(別の知人、以下同)

 殴ってしまった間宮に非があるとはいえ、おとこ気のある行動ともいえるが……。

間宮さんは親にも相談して、相手との間に口外無用の誓約書を交わしました。しかし、相手とは直接会わなかった。さらに、ケガを負わせた部分を直接見たり、診断書を確認することもせず、弁護士すら立てない、あくまで“約束”レベルで話を終わらせたんです。いろいろと詰めが甘いのは、間宮さんがこのことを所属事務所には伝えなかったから。適切な対処方法がわからなかったんです

 大ごとにもかかわらず、所属事務所にひた隠しにしたのはなぜなのか。

「あのころはバカだった……」

間宮さんが独断で誓約書を交わしたのは、間宮さんなりに事務所を守ろうとした結果なんですよ。“事件が明るみに出たら、いつも頑張って仕事を取ってきてくれるマネージャー、現場スタッフ、共演者、みんなに迷惑がかかる”という思いが強かったと振り返っていました。冷静に考えれば事務所には伝えるべきでしたが、まだ20代前半だった間宮さんは、その選択が最善だと考えてしまったのでしょう」

 結果として、示談でトラブルは解決し、今ではお茶の間の人気者となった。しかし、間宮は現在も後悔の念に苛まれているという。

10年近くたった今でも当時のことは細かく覚えており、“あのころはバカだった……”と、後悔しています。今は、メインキャストを任されるようになったこともあり、言動には注意しているそうです

 そうして射止めたのが『真夏のシンデレラ』主演の座だ。

「『ナンバMG5』のときに関わったスタッフが、“間宮さんを月9の主役にしたい”と働きかけて実現したのが『真夏のシンデレラ』。本人も期待に応えようと、気合十分で撮影に臨んでいます」

 間宮はかねてから仲間に、

「もっと人気になって、お世話になったスタッフさんの作品にちょっとした役で出て、“自分なら間宮をこんなに小さい役でも使えるんだ”とみんなが自慢できるような俳優になりたい」

 という夢を語っているという。一度過ちを犯した間宮だが、今は“夢”を叶えるため、演技の世界で邁進するほかないだろう。

暴力事件が起きたころの間宮。当時から俳優仲間と飲み歩くことも多かった(本人ツイッターより)

 

『真夏のシンデレラ』の春ロケでも“真夏”のように日差しが強く、まぶしい表情をしていた森七菜

 

『真夏のシンデレラ』ロケに参加する、すっかり“夏仕様”の森七菜

 

撮影のためノーマスクで歩く森七菜。近隣住民が森に気づいて声をあげる場面も

 

『真夏のシンデレラ』撮影中の森七菜

 

『真夏のシンデレラ』撮影中の、左から萩原利久、間宮祥太朗、白濱亜嵐。男性陣が勢ぞろいかと思いきや、そこに神尾楓珠の姿はなかった

 

『真夏のシンデレラ』のポスタービジュアル。森七菜と間宮祥太朗のダブル主演(公式HPより)

 

『ナンバMG5』の撮影を終えた森本慎太郎(左)と間宮祥太朗(中央)と神尾楓珠(SNSより)

 

2014年フジテレビ系ドラマ『水球ヤンキース』ロケでの間宮祥太朗(右から2番目)

 

間宮祥太朗

 

“アーティスト使用”のオレンジヘアを披露した森七菜(公式インスタグラムより)

 

“アーティスト使用”のオレンジヘアを披露した森七菜(公式インスタグラムより)

 

幼少期の森七菜(本人のインスタグラムより)