「海の幸、山の幸が豊富なところも多いですし、日本の食文化を後押ししたいです」
7月19日、コロッケは自身がプロデュースする『コロッケのころっ家』が日本の半島地域振興として発売する『半島コロッケ』の発売記念発表会に登場。実はこのコロッケ専門店の共同経営者(以下、A氏)が1億円にのぼる大金を巡り、“投資トラブル”を起こしていた─。
“被害”に遭ったというBさんから相談を受けた知人が詳細を明かす。
「2015年のことです。A氏はBさんに約1億円の投資話を持ちかけました。“種子島に自衛隊が使うオスプレイの練習基地ができるから、その土地を先に買って転売すれば儲かる。そのために8億円が必要で、そのうち1億円を投資してほしい”という内容だったそう。Bさんは警戒したものの、A氏に押し切られて1億円を預けてしまいました」
ところが、約束の期日までに返済されず、何度も話し合いを重ねても解決しなかったため、裁判にまで発展した。
「裁判の結果、昨年9月に東京地裁からA氏に約1億円の支払命令が出ました。ところが、今年2月までに5000万円ほどが返済されたところで支払いがストップ。改めて5月31日に交わした約束では、延滞していたうちの約3000万円を6月9日までに必ず一括で支払うと申し出たにもかかわらず、返済はされず、たった30万円が支払われただけ。その後は音沙汰がないと聞いています」(Bさんの知人、以下同)
コロッケが同席したことで信用
パートナーのトラブルだが、コロッケもまったくの無関係ではないというから驚きだ。
「2018年に返済の件でA氏とBさんが喫茶店で話し合っていたところ、コロッケさんも1時間ほど同席したことがあったそうです。有名タレントのコロッケさんが来たことで、Bさんは“A氏のことを完全に信用してしまった”と話していました」
発端となった「種子島に自衛隊によるオスプレイ練習基地ができる」という話は現時点で公式の発表はない。Bさんは今では架空の投資話で詐欺まがいのことをされたのではないかと疑っているという。
事実確認を行うため、A氏と思われる人物を自宅前で直撃した。
─Bさんと投資の話をしていたそうですが?
「それはもう弁護士をつけてやってますから」
─支払いが滞っている?
「そんなことないですよ」
─5000万円を支払ったところで止まっていると聞いています。
「いまそれやってるから」
─コロッケさんと3人で話し合ったこともあった?
「いやー、それはないんじゃないかな」
─コロッケさんはこのことを知っているんですか?
「知らないでしょ」
「僕は弟だよ」突然、“A氏”ではないと主張
質問を続けると徐々に語気が荒くなってきたが、終始、弁護士を通してトラブルの解決に向けて動いていることを強調していた。
ところが突然……、
「僕がAかどうかわからないじゃん。弟もいるんだよ。どうやって本人かどうか確かめるの? 僕は弟だよ。なんで他人が答えなくちゃいけないの」
─弟さんということですか?
「いいじゃない、そうなんだから」
─A氏は今どちらにいらっしゃるのですか?
「アメリカにいるよ」
ばつが悪くなったのか、弟だと主張し、去っていった。
改めてA氏に今回の金銭トラブルに関する質問状を送ると後日、A氏が社長を務める会社の役員とA氏の秘書が一連の事情を説明してくれた。
「投資ではなく、あくまでも貸し付けです。何か案件があり、それに投資というのではなく貸借で、投資という表現は正しくないと思います。貸借の契約書を交わしていますので」
“種子島に自衛隊の基地ができるから、先に土地を買って転売する”という行為は明らかに投資案件のように思えるが、A氏側はこう話す。
「AとBさんは以前から付き合いがありました。複数の案件の話をしている中に今回の種子島の話もあったかもしれませんが、“これのために投資をしてください”といったものではなかったはずです」
「1日でも早く返済したい」返済意思はある
返済が滞り、6月9日に延滞したうちの3000万円を支払うという約束をしたが、返済がなかったのは事実なのか。
「当初はそういうお話だったと思うのですがこちらの金銭的な事情もあり、返済できませんでした。1日でも早く返済したいと考えており、弁護士を通して返済方法について、Bさん側にもご相談させていただいています。弁護士を通して支払いの猶予をお願いしておりまして、約束を無下にしている状況ではありません」
A氏側も思うところがあるよう。
「返済が滞っていることはこちらに非がありますが、真摯に対応して弁護士を通してご相談しているにもかかわらず、このような形でメディアからの取材を受けている状況に困惑しております」
気になるのは、コロッケがこの件に関与しているのかどうか。返済について話し合いを行った場に同席したという話だったが……。
「コロッケさんが同席したということに関しては、間違った情報です。コロッケさんはこの件に関わっておりません」
コロッケの所属事務所にも、トラブルを知っていたのか、話し合いの場に同席したことはあったのかなどの事実確認を行ったところ、
事務所は「コロッケは同席していない」
「(この件は)知りませんでした。喫茶店など行っていませんし、金銭貸借の事実も知りませんでした」
と説明。さらに、
「(A氏に対して)このようなことが出てくると問題になるので、やめていただきたい。ちゃんとしてほしいと言いました」
との回答を寄せた。Bさんの知人は最後にこう話す。
「コロッケさんに非がない可能性があるとはいえ、ビジネスパートナーが起こしたトラブルです。被害者のBさんは、A氏とコロッケさんのつながりを知ったからこそ信用し、返済期限を延ばし続けた。
“コロッケさんからもA氏に対してアクションを起こしてほしい”という気持ちになるのも当然でしょう。本来は1億円を預けてから2か月で完済される約束が、すでに8年も経過しています。いくらなんでも解決に至るまで時間がかかりすぎている。コロッケさんの名誉のためにも、一刻も早くBさんに残金をすべて返済してほしいです」
双方の言い分はあるだろうが、巻き込まれる形になったコロッケ。無事に解決してくれることを願うばかりだ。