荷物の配達先で女性の胸を触るなどわいせつな行為をしたとして、佐川急便の元配達員である埼玉県上尾市の勝沼翼容疑者(31)が逮捕された。
女性に抱きつき、胸を触り…
勝沼容疑者が犯行に及んだのは6月13日のこと。容疑者は事件当時、佐川急便の配達員であり、埼玉県に住む30代の知人女性宅に荷物を運んだ際、玄関先で犯行に及んだとみられている。
「被害女性が警察に“配達に来た人に抱きつかれ、胸を触られた”と被害を訴えたことで事件が発覚。容疑者は調べに対して“きれいな人だったのでやった。間違いないです”などと容疑を認めているといいます」(全国紙社会部記者)
“佐川男子”による、女性を狙った卑劣な犯行。容疑者はいったいどんな人物だったのか。
「佐川急便に勤める前は、カー用品の販売・取付や自動車の整備、鈑金塗装、販売などを手がける会社で働いていました。大手チェーン店のフランチャイズ店舗に立っていて、当時は真面目な仕事ぶりから社長に表彰されることもあったようです」(勝沼容疑者の知人、以下同)
SNSで「あー暴れたい」
しかし、一方でこんな話も。
「いわゆる“ブラック企業”だったようで、SNSなどでは頻繁に愚痴をこぼしていましたね。当時勤務していた会社は、2019年に高級外車の売却益を隠し、約2700万円を脱税したとして国税局から告発されています。これは、社長が社有車2台を売却して得た利益について、実際より安い取引価格を記した虚偽の売買契約書を作成するなどして脱税したもので、従業員による犯行ではありませんでしたが、勝沼容疑者は仕事ぶりを“表彰”された際にそんな社長から“金一封”を受け取ったことをSNSで自慢していました。そのお金が、クリーンなものであればいいのですが……」
どうやら、過去の職場も“いわくつき”だったようだ。加えて、容疑者の様子にも不審な点があったという。
「SNSで、たびたび意味深な言葉を綴っていたんです。《発狂しそうだわ》《あー暴れたい》とか……。仕事上のストレスが原因だったようですが、ずいぶん過激な言葉だったので危険な雰囲気でした。ほかには、《最近年上の女性が好きになってしまう今日この頃の俺》《いまわ年下が全然興味なくなってきたわ〜》《最近の女は何がしてーんだかわかんねえわ》など、女性に関する文章の投稿もしばしばありました。プロフィール欄には“交際中”という記載があるので、パートナーがいたのかもしれません。ここ数年は更新されていませんでしたが、まさかこんな事件を起こすとは……」
佐川急便はテレビ局の取材に対し、犯行当時配達員だった勝沼容疑者について「個人情報になりますので回答は控えさせていただきます」としている。
顔見知りの女性に対する一方的な思いから蛮行に及んだ容疑者。“配達員”という身近な存在にも、危険は潜んでいるのかもしれない――。