ジブリの新作映画『君たちはどう生きるか』が連日満席の好発進。木村拓哉が声優を務めていることも話題に。
「情報がほとんど明かされないまま公開されたので、木村さんの名前がエンドロールに出てビックリ! でも、役名が書いていなかったので、誰を演じていたのかわかりませんでした。“何をやってもキムタク”と言われてきましたが、今回はいわゆるキムタクらしさを封印したのかも」(映画ライター、以下同)
50歳になった木村は、新たな境地を開拓しているようだ。ただ、すべてがうまくいっているわけではない。
「1月に公開された『レジェンド&バタフライ』は興行収入が約30億円。ヒットしたように見えますが、目標は50億円とされていたそうです。総製作費は20億円で、上映館の取り分などを考えれば、実質的には赤字です。早くも5月から『Amazon Primeビデオ』で配信がスタートしたのは、少しでも費用を回収したいからでしょうね」
ドラマでは4月クールに放送された『風間公親―教場0―』(フジテレビ系)で主演。
「2020年と2021年にスペシャルドラマとして放送されたものを、満を持して連ドラ化しました。スペシャルは高視聴率だったんですが、連ドラ全話の世帯平均視聴率は9・8%と期待を下回ることに。大がかりな宣伝をしていたわりには、結果を出せませんでした。予定されていた映画化は見送られ、もう一度スペシャルドラマを作ることになったみたいですね」(スポーツ紙記者、以下同)
草なぎ剛と6年ぶり再会も“塩対応”
意欲的に仕事に向き合っているのに、空回りぎみ。草なぎ剛との再会報道でも、むしろ好感度を下げることになった。
「昨年末に同じスタジオ内で撮影があり、草なぎさんが木村さんの楽屋を訪ねて挨拶したそうです。6年ぶりの再会なのに、木村さんは生返事。ファンの間では“塩対応”に失望が広がりました」
木村を取り巻く環境も、暗雲が垂れこめている。ジャニーズ創業者の性加害報道が影響しているようなのだ。
「スポンサーのジャニーズ離れが取り沙汰されています。性加害報道に対する事務所の対応が問題視されているようです。木村さんに関しても、大手化粧品会社がイメージキャラクターに起用することが決まっていたのが白紙になったと報じられました」
グローバルなビジネスを行っている企業ほど、問題を注視しているといわれる。
「性加害報道の発端はイギリスのBBCが取り上げたことで、海外からも関心を集めています。国連人権理事会の専門家が来日し、被害を訴えた元ジャニーズ所属タレントに聞き取り調査を行いました。これからさらに厳しい視線が向けられるのは避けられないでしょう」
木村は日産などのグローバル企業のCMにも出演しており、まだまだ波紋が広がっていく可能性もある。そして、この流れは木村自身だけでは収まらないかもしれない。
「木村さんの長女のCocomiさんは、ディオールのジャパンアンバサダーを務めています。次女のKoki,さんはブルガリ、ルイ・ヴィトン、コーチなどのPRを行っていますね。いずれもグローバルに展開するハイブランドで、人権問題には敏感です。何らかの反応があってもおかしくありません」(ファッション誌ライター)
静香が木村に独立を勧めている?
2人のマネージメントに深く関わっているのが工藤静香。ステージママとして仕事に同行することも多い。
「昨年の『紅白歌合戦』ではCocomiさんがフルート、工藤さんが歌で共演していました。娘さんを一流の芸能人に育て上げることを目指している工藤さんにとって、現在の状況は受け入れがたいでしょう。木村さんが性加害報道のある事務所に属していることがリスクになるということで、独立を促しているという報道もありましたが……」(前出・スポーツ紙記者、以下同)
工藤も、8月2日にリリースする新曲『勇者の旗』が『科捜研の女 season23』(テレビ朝日系)の主題歌に決まっている。トラブルは避けたいタイミングなのだ。
「ドラマ主題歌は16年ぶりです。歌詞は工藤さんが書いたそうですが、それをファンが深読み。“今いる場所はまだ分岐点”“舞い上がれ大空へ”といったフレーズが、木村さんに独立をすすめているように聞こえるというんです」
SMAP解散騒動では事務所を離れないようアドバイスしたといわれるが、今回は木村に独立をすすめているのだろうか。真偽は不透明だが、
「木村さんは家族思いですから、娘さんのことは心配しているでしょう。でも、今はさすがに独立するつもりはないようです。事務所が不安定な今だからこそ“オレが支える”という気概を持っているのだと思いますよ。なんでも、意識的に内部の士気を上げる役を買って出ているんだとか」(木村の知人)
滝沢秀明が抜けて新会社『TOBE』を設立し、三宅健、平野紫耀などが合流。“兄貴分”だった近藤真彦はすでに去り、ジャニーズでの木村の存在感は増している。
「事務所内で、木村さんは“大変な状況だけど、頑張ろうぜ!”というスタンス。周囲からすれば事務所の大先輩ですから、自分だけのことを考えていられないという思いでしょう」(同・前)
主演作のオファーが途切れない理由
自身が厳しい状況でも、後輩たちに頼もしい背中を見せなければならない。仕事では悔いの残る場面が続いていたが、少しずつ光が見えてきた。
「来春スタートのテレ朝連続ドラマの主演候補として、名前が挙がっているそうです。過去には『アイムホーム』『BG〜身辺警護人〜』『未来への10カウント』などで主演を務めた、“キムタク枠”ともいわれる木曜ドラマですね。『教場』は苦戦しましたが、やはり木村拓哉というブランドには今でも強みがあります。確実に話題になりますし、いい意味で“無難”なんです。キャラがハマれば視聴率だって期待できますよ」(制作会社関係者)
テレビ朝日に木村のドラマ出演について問い合わせると、《今後の編成に関しては、お答えすることはありません》
と、否定はしなかった。
『教場』や『レジェンド&バタフライ』が世間的にはコケたといわれても、それなりに立派な数字は残している。
「期待値が高いので、“キムタクにしては微妙”というだけ。彼に代わる存在がいるかといったら疑問です。次の出演ドラマを成功させれば、キムタクブランドはV字回復するんじゃないでしょうか」(前出・映画ライター)
“キムタクがどう生きるか”、目が離せない!