「〜アイ キャント ヘルプ フォーリング イン ラブウィズ“コスプレサミット”〜」
8月2日、やや音程を外してエルヴィス・プレスリーの『好きにならずにいられない』を歌うのは、愛知県の名古屋市長を務める河村たかし氏。
『スラムダンク』の主人公・桜木花道のコスプレで歌う河村たかし氏
なぜか、大人気漫画『スラムダンク』の主人公・桜木花道のコスプレで歌っているのだが――。
「8月4日から名古屋で始まる『世界コスプレサミット』をアピールするためです。この催しは日本と世界各国のコスプレイヤーの交流を目的としたイベントで'03年から始まり、今年でちょうど20年目。世界各国を代表するコスプレイヤーを歓迎するため、英語の歌を歌ったのでしょうね」(スポーツ紙記者、以下同)
'09年から名古屋市長に就任し、4期目を迎えている河村市長は、毎年コスプレサミットの開催に合わせて、人気アニメのキャラクターのコスプレを披露している。
「過去には『新世紀エヴァンゲリヲン』の碇ゲンドウ、『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイ、『ワンピース』のサンジらのコスプレを披露しています。ちなみに愛知県知事の大村秀章さんもイベントに合わせてコスプレに挑戦しており、今年は『犬夜叉』の主人公に挑戦しています」
一種の風物詩と化している河村氏のコスプレだが、SNS上の反響はというと、
《原作者に失礼》
《クオリティがだいぶキツイ》
《周りに止めるやつはいないのか》
《ちゃんと仕事をしていればこんな事しなくても人は付いてきます》
などと、冷ややかな意見が目立っている。
お騒がせ市長のメダルかじり騒動
「河村氏は“お騒がせ市長”で知られています。'21年の東京五輪で金メダルを獲得したソフトボールの後藤希友投手が表敬訪問した際、河村市長が首にかけてもらったメダルを突然かじったんです。
後に市長は“最大の愛情表現だった”と釈明しましたが、市役所には1万5千件近くの抗議や苦情が殺到。柔道60キロ級で金メダルを獲得した高藤直寿選手は“俺だったら泣く”と自身のSNSでコメントするなどアスリートからも非難轟々で、大炎上してしまったんです」
‘22年には、名古屋市内で開かれたイベントで女性アイドルと写真撮影した際、図らずも卑猥な意味合いのハンドサインをしてしまったことも。さらに、今年6月には『名古屋城天守閣』にエレベーターを設置するなどのバリアフリー対策を巡る市民討論会に参加した際、とある参加者が身体的な差別表現を口にして問題となったが、河村市長は発言者を制止しなかったため、大きく非難された。
このように“アクの強い”河村市長だが、選挙に強いのもまた事実だ。
「河村氏は名古屋市長選挙に5回も当選。自身が代表を務める政党『減税日本』は、今年4月の統一地方選で擁立した17人中14人が当選、最大会派の自民党の21議席に次ぐ勢力になりました」
名古屋市民のためにも、これ以上、炎上騒ぎを起こすのは控えてほしい……。