独自の美容法を実践する芸能人は多い。「乾燥は美容の大敵」とされ、いつでも加湿器を愛用している人もいる。果たしてその美容法は正解なのか。アンチエイジング医療の第一人者・日比野佐和子先生に話を聞いた。
雨の日でも“加湿器”? その美容は正解なの?
わざわざサウナに入らなくても、汗がたっぷり出る今年の猛暑。家ではクーラーをつけっぱなしという人も多いのではないだろうか。そんなとき、気になるのは肌の乾燥。乾燥は美容の大敵ということで、石原さとみ、長谷川京子、吉高由里子など、美容のために加湿器を愛用する芸能人も多い。
《加湿器は梅雨の時期でもたいています》というのは石原さとみだが、アンチエイジング医療の第一人者・日比野佐和子先生は言う。
「梅雨の時季や夏に加湿器を使うのは良くないように思います。美容と健康の観点から最適な湿度は60〜65%。65%を超えるとカビが繁殖するので、加湿器の中の水が菌の温床になる危険性があります」
湿気が高すぎると肌荒れの原因にもなるという。
「湿気が増えすぎると汗で肌が蒸れたりして、肌本来のターンオーバーがうまく働かず、肌荒れを起こしてしまいます。夏は除湿機能付きの空気清浄機も上手に使って、部屋の湿度を60〜65%に保つと健康にも肌にも良いと思います。まず部屋の湿度を測ることから始めてください」(日比野先生)
最後に、美容に対する意識の高さで一目置かれている田中みな実の発言を。
《スキンケアをサラッとしかできない日も、部屋が沖縄ぐらい潤っていれば肌は乾燥しません》
沖縄の平均湿度は70%ちょっと……高すぎるのでは?
お話しを聞いたのは……日比野佐和子先生●内科医、皮膚科医、日本抗加齢医学会専門医。医療法人康梓会Y'sサイエンスクリニック広尾統括院長。アンチエイジング医療の第一人者
【取材・文/田村未知(さくら編集工房)】