8月6日放送のNHK大河ドラマ『どうする家康』第30話が、世帯平均視聴率9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。
嵐・松本潤が主演を務め、徳川家康の生涯を描く『どうする家康』。第10話も7.2%と1ケタ視聴率を刻んでいたが、同話が放送された3月12日は、テレビ朝日系の『2023ワールドベースボールクラシック』日本VSオーストラリア戦の中継と重なっていたため、NHK以外の民放局も視聴者を奪われていた。
しかし今回、2度目の1ケタ視聴率となった最新話は、特に盛り上がる裏番組などと重なったわけではない。なお、第1〜30話までの平均は11.5%となり、現時点で、大河ドラマ歴代最低の平均を記録している2019年の『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に続くワースト2位となってしまった。
俳優業に“専念”で期待も…
松本は主演としてプレッシャーを感じているかもしれないが、嵐のメンバーの中でも厳しい状況に立たされていると言える。
「嵐は2020年末をもってグループ活動を休止し、リーダーの大野智さんはそのまま休業へ。残る櫻井翔さん、相葉雅紀さん、二宮和也さん、そして松本さんは、それぞれ個人活動を継続してきました。嵐の面々は皆、以前から俳優としても活躍していましたが、松本さんは若手のころから日本テレビ系『金田一少年の事件簿』や『ごくせん』、TBS系『花より男子』などのヒット作で人気を獲得。グループ活動の休止に伴い、個人活動が中心になることで俳優業に専念でき、安泰だろうと思われていましたが、2022年に放送されたテレビ朝日系の主演ドラマ『となりのチカラ』は全話平均9.2%と微妙な数字。正直、世間の注目度もイマイチでした」(テレビ誌ライター)
今年1月にスタートした『どうする家康』は初回15.4%で発進。一部ネット上では、家康と織田信長(元V6・岡田准一)の関係性にボーイズラブ的な雰囲気が感じられるということで“BL大河”と盛り上がることもあるが、往年の大河ファンにウケる要素ではないようで、視聴率には繋がっていないのが現状だ。
「また大河にジャニーズ…」
「グループ活動休止期間に入ってからの嵐メンバーの俳優業は、二宮さんの大成功が目立ちますね。櫻井さんと相葉さんもそれぞれ連ドラで主演は務めたものの、ヒットとはならず。とはいえ、二宮さんもそうですが、櫻井さん・相葉さんにはレギュラー出演する人気バラエティー番組があります。それがない松本さんは、一番パッとしない印象になっているかも」(同・テレビ誌ライター)
大河主演に抜てきされたことから、松本に大きな期待が寄せられていたことは間違いなさそうだが……。
「今年は事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の“性加害問題”が取り沙汰され、ジャニーズに対してネガティブな感情を抱くようになった視聴者も多いでしょう。そのような年に大河の主演を務めることになってしまった点も、松本さんにとって不運だったと言えそうです」(芸能プロ関係者)
『どうする家康』には松本と岡田のほか、なにわ男子の長尾謙杜が出演していたが、新たにジャニーズJr.内ユニット・HiHi Jetsの作間龍斗の起用も発表され、ネット上では《また大河にジャニーズ……》《ジャニーズらのゴリ押し大河って感じ……性加害問題チラつくんよなぁ》といった苦言も。
「嵐は来月で結成25周年を迎え、11月にはデビュー25周年イヤーに入りますが、大野さんの復帰話は今のところ上がっていません。仮に彼が戻ってきて嵐が再始動することになっても、以前のようにジャニーズのトップアイドルグループとして活躍できるかの保証はない。そうなると、個人で俳優業と同時にバラエティーの分野でも活躍しているメンバーと違って、松本さんの現状はよりシビアなところがあるでしょう」(前出・芸能プロ関係者)
ちなみに、たびたび松本との交際関係が報じられてきた女優・井上真央も2015年の大河ドラマ『花燃ゆ』で主演を経験し、全話平均12.0%の視聴率をマーク。これは2012年の『平清盛』と並んでワースト3位タイの成績だが、現状では松本の『どうする家康』のほうが下回っている。果たして、ここから挽回していけるだろうか……どうする松潤!?