酒村ゆっけ公式Youtubeチャンネルより(https://www.youtube.com/@yukke_SAKE/videos

《テテテテテ~♪ テテテテテ~♪》

 ドン・キホーテでおなじみのポップなBGMと、軽快でクセのあるナレーション、見ていて気持ちいいくらいのお酒の飲みっぷりが“クセになる!”と、人気の酒村ゆっけ、。
新卒から半年で会社を辞め、“酒テロ動画クリエイター”“ネオ無職”として活動している酒村は、YouTubeやTikTokの、緩い“酒テロ動画”で人気に火がついた。その他にも、“お酒と言葉”を軸として、“お酒”をテーマにしたエッセイや小説、楽曲を発表するなど、さまざまな分野で活動している。 

酒村ゆっけ、のお酒との出会い

 日々“ひとり飲み”をしている酒村にとって、ビールは元カレ、ハイボールは今カレ、だという。

「初めは、私にとってお酒はコミュニケーションツールでした。私は元々、人と話すのがあまり得意ではなくて、部活などにも入っていなかったので、先輩や後輩との接し方などが全くわかりませんでした。そんな私でも、お酒が入ってほろ酔いになると、話しやすくなって生きやすさを感じられるようになりました。それが最初の出会い。

 そして、社会人になって会社を辞めると、周りの人たちは働いているので、一人飲みをするように。東京・中野の居酒屋さんでしっぽりと飲んでいたとき、今までは気づかなかった“お酒の味”を感じたんです。種類ごとに味が少しずつ異なっていて、それに合わせておつまみを選び、お酒やご飯をこれまでより楽しめるようになりました」

 一人でお酒に向き合ったことによって“真なるお酒の飲み方”に出会った酒村。

「基本的には毎日飲んでいますが、運動の予定がある日は、直前の飲酒は禁止なので少なめ。昼飲みが好きなので、いけるときは朝昼夜の3回飲んだりもしますね。ひとりの時は飲みすぎることはないのですが、誰かと一緒にお酒を飲むと、自分でもわからないくらいお酒を飲んでしまうんです。

 今は健康管理のためにジムに週2回ほど通っているのと、“締めのラーメン”などをむやみやたらと食べることを控えています。昔は、お酒を飲んだあとに2日酔いで寝込んでしまうことがよくありましたが、今は水分をとりながら飲むようにしたりと気をつけているので、翌日の 夜まで動けなくなることはなくなりました」

 長い時間を一緒に過ごすにつれて、大好きなお酒との適切なつき合い方もわかるように。酒村は“びっくりドンキーで飲んでみた”“はま寿司で飲んでみた”など、あらゆる場所の“居酒屋ポテンシャル”を模索。“酒テロ”の発信を始めるようになったのは、新卒で入った会社を辞めたあとから。

新卒の会社にギャップを感じ退職

「私は元々、自分がいいと思ったことを人に伝えたいタイプ。新卒で映画の宣伝会社に就職したのですが、自分がどう感じるかに関わらず、宣伝をしなければなりません。仕事だからそれは当たり前なんですが、どうしてもそこにギャップを感じてしまって。映画が好きだから映画の会社、本が好きだから出版社、芸能人に会いたくて広告代理店を目指す、みたいな気持ちで就活する方もいると思いますが、私もまさにそれでして。

 映画が好きだったとしても、広めるのが好きなのか、作ることが好きなのか、映画のどの部分に惹かれていたのかをあまり深く考えていなかったので、ギャップを感じてしまったのだと思います」

 二の足を踏む人も多い中、勇気を出して退職を決断。“おっはモーニング”の挨拶から始まるYouTubeでの活動では、自身の日常や、お気に入りのお酒や店、おつまみなどを紹介している。気になるのは、プライベートでも飲むことが大好きだという酒村の1日のスケジュール。

「計画を立てて動くのが本当に苦手で。やる気がある時は、1週間くらいはスケジュールを立てて動こうとしてみますが、大体、本を読んだり映画を見たりしているうちに気づくと夜になっていることが多いです。決まっているのはお昼を食べる、ということだけです」

 動画の中では、焼き鳥を“剣”に例えたり、我慢しようとしてもついつい飲みたくなってしまう“ストロングゼロ缶”を“正真正銘のダメ男”と呼ぶなど、彼女の独特すぎるワードセンスに、“沼って”しまう視聴者も多い。

“面白い言葉を探そう”と、ずっと意識しているわけではないのですが、独り言を話したり、くだらない考え事をしてしまう癖があって。そういうときに、自分で思いついたゴロのいい言葉をストックしています。他にも、外出したときに面白いなと思ったものや言葉はその都度メモ。ただ、整理がニガテなので、せっかく集めた言葉もぐちゃぐちゃ。ひとつひとつは宝石みたいなのに、どこに何があるのかわからなくなっちゃっています(笑)。探すのが大変ですが、稀にそこからパワーワードが生まれたりします

 新社会人は、入社してからもうすぐ5か月。酒村が感じたような“理想と現実”のギャップに悩む社会人も少なくない。

「会社を辞める決断をしたとき、人生の終わりみたいな気分になりました。これまで沢山勉強してきて、就活も頑張って、やっとゴールにたどり着けたと思っていたから。環境を変える決断をするときって、大きな不安が出てくると思いますが、未来の自分は意外と引きずらない。もし今いる場所が辛かったら、勇気を出して辞めていいし、もう少し頑張ってみようかなと思っている人は、つらいときは、ちょっといいアイスを食べたり、美味しい焼肉を食べちゃったりとか、お酒を飲んだりして、自分をたくさん甘やかしてあげてください。そして、どんな決断をしたとしても、自分が取った選択肢を尊重してあげてほしいなと思います

 美味しいごはんとお酒、酒村のゆる~い動画と一緒に、ひとり飲みもいいかもしれない。二日酔いには気をつけて……!

 

飲みっぷりが凄い酒村ゆっけ(公式Youtubeチャンネルより)

 

飲みっぷりが凄い酒村ゆっけ(公式Youtubeチャンネルより)

 

飲みっぷりが凄い酒村ゆっけ(公式Youtubeチャンネルより)