タレントとしてマルチに活躍する山田まりや(43)は、息子・崇徳くん(10)を横浜市にある助産院『バースハーモニー』で出産した。赤ちゃんをあたたかく迎え入れることを重視した同助産院の院長・齊藤純子先生は、山田を含め今まで1000人以上のお産に立ち会ったベテランの助産師だ。
今でも親交が深いというそんな2人が、8月4日に横浜市青葉台のカフェでトークイベントを開催。そこでは山田まりやの出産秘話が赤裸々に明かされて……!
18人に見守られての出産
齊藤純子(以下齊藤)今日はお忙しい中ありがとうございます。むね君(山田の息子・崇徳くん)は今いくつになったんですか?
山田まりや(以下、山田)今年で11歳になります。早いですよね。
齊藤)まりやちゃんは最初、「たくさんの人に見守られながら産みたい」って言って、いろんな病院を回ったんだよね。
山田)そうです。それでバースハーモニーにたどり着いて。
齊藤)最初の診察で「誰を呼びたいの?」って聞いたらまりやちゃんが次々に名前を挙げていくんです。「えー!」と思って。その中には男の人もいたんですよ(笑)。
山田)出産自体が命がけなので、もしものことがあったら看取ってほしいと思って。それから、大好きな人に囲まれて出産したいっていう思いがあったので、18人に見守られながらの特殊な出産になりました。
私は12月29日に出産をしたんですけど、みなさんの仕事納めがその前日の28日だったんです。なので朝5時に「生まれそう」って連絡をしたら、みなさん6時半には助産院に大集合してくださって。女優の川島なお美さんとか、田中美里ちゃん、キムラ緑子さん、ボディメイクトレーナーの樫木裕美先生……いろんな人が駆けつけてくださったんです。
そういえば、先生は駆けつけてくれた川島なお美さんに「誰?」って言ったんですよ。私もう血の気が引いて、出かかっていたむね君が引っ込みました(笑)。
齊藤)すっぴんでいらしたものだから、あまりにあどけなくて少女みたいで。素敵なパジャマ姿だったのを覚えています。
山田)しかも、当時移転前の助産院だったので駐車場が狭かったんです。そんな中なお美さんが大きいベンツで来るから駐車場に車が入らなくて大変だったんですよ。
生後1か月で『徹子の部屋』に出演
齊藤)まりやちゃんが入院していた間は芸能人がたくさん、しかもすごい車で来るから大変でした(笑)。高橋克典さんも産後お見舞いにいらっしゃって、まりやちゃんはずーっとお話していましたね。
山田)お父さんのような方なので、ついずっと喋っちゃいました。田中美里ちゃんはちょうどその後、出産のシーンがあったみたいで。「演技の参考になった」って言ってました(笑)。
齊藤)むね君の出産はどうでしたか?
山田)私の友達はみんな、私が“痛がり”“びびり”“怖がり”なのを知っていたので、「病院じゃなくて助産院で大丈夫なの?」って心配してくれたんです。それもあって駆け付けてくれたんですけど。病院だと産むタイミングが決められてしまうので、赤ちゃんとお母さんの好きな時期で出産できませんけど、斎藤先生は「母子ともに一番いいタイミングで」って言ってくださって、ゆっくりお産をさせてくれました。
むね君が生後1か月の時、一緒に『徹子の部屋』に出演させていただいたんです。きっと、むね君は徹子の部屋の最年少出演者なんじゃないかな。でもむね君は徹子さんに抱っこされている時、徹子さんの腕の中で顔を真っ赤にしてウンチをしました(笑)。大物ですよね。他にも、産後3か月後から『午後のマリヤージュ』という生放送の帯番組のスタートが決まっていたりとドタバタしていました。
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トークイベントには息子・崇徳くんも同席した。そしてイベント終盤、崇徳くんがヘアドネーション用に胸下まで伸ばした髪を切る『断髪式』がサプライズで行われた。
山田)むね君が今髪を伸ばしているのは、ヘアドネーションのためでして。私も過去2回トライしているんですが、それを見ていたむね君が「中学に上がって校則で髪が伸ばせなくなる前にやってみたい」って言ってくれて。へその緒を切って人生をスタートさせてくれた齊藤先生に髪を切ってほしいとのことだったので、今回この場を借りて断髪式をすることになりました。
長く伸びたサラサラの髪を切った崇徳くんは「頭が軽くなった」と笑顔を見せた。