16日、ビッグモーター東京都内の9店舗付近からも除草剤成分が検出されたとFNNプライムオンラインが報じた。都は警察署に被害届を提出して、同社に原状回復を求めていくという。
同社店舗前の街路樹が不自然に枯れて除草剤を撒かれたのではないかという疑惑がSNSで一気に広がったのは、先月7月だった。疑惑が発覚した際、ネットではビッグモーター前社長の豪邸に対する皮肉の声が多く上がっていた。
(以下は、2023年7月27日に配信した記事の再掲載です)
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「環境整備で……」
損害保険会社への不正請求問題の渦中にある中古車販売大手のビッグモーター。7月25日に社長の兼重宏行氏らが会見を開き、26日付で辞任することを発表したが、騒動は収まるどころか、拡大している。
不正請求だけじゃなかったビッグモーター
ビッグモーターには、不正請求のほかにも、店舗前の街路樹に除草剤を撒いたことで枯れたのではないかという疑惑も浮上している。
「昨年8月に群馬県太田市にあるビッグモーターの店舗前だけ、街路樹が枯れるという事件が起きました。県が調査したところ、除草剤の成分が検出されたため、県は被害届を提出していました」(全国紙社会部記者)
25日の会見でも、この疑惑についての質問がされたが、兼重氏が冒頭の発言をしたところで、陣内司管理本部長が被せるように「きちんと調査をさせていただきまして、適切に対処させていただきたい」と発言。
再び質問を受けた兼重社長は「除草はやりますので、それでなったのか。枯らすようなことは普通やりませんよね。見栄えも悪いですし、整えることはしますが」と説明し、会社として指示したことを否定した。
新社長の和泉伸二氏は、10年前ほど前には、店舗前の雑草を取り除く取り組みの一環で、軽い気持ちで除草剤をまいてしまったことがあると思う、という趣旨の発言をして、弁明していたが……。
ビッグモーター・兼重前社長の自宅では緑豊か
一部報道では、除草剤をまくところを見たという社員の証言も出てきているだけに、疑惑は深まるばかり。
さらに、この問題を巡って、ネット上ではある画像が新たな火種となっている。
「兼重前社長の都内の高級住宅街にある自宅です。ソニー創業者の盛田昭夫さんの自宅があった土地に建てた豪邸で、土地と建物で60億円はするという報道も。その立派な家の周りや庭には、たくさんの木が植えられていました」(ネットメディア編集者、以下同)
この自宅が発見されると、SNSでは……
《植物が生えてるから「環境整備」すべきだな》
《社長の家、凄いな。除草剤撒きに行かなきゃ》
《お前ん家緑豊かじゃねえか!》
などと厳しいツッコミが。この家に関しては別の話も広まっている。
「ネット上では、住友林業緑化のホームページに実例としてこの家が紹介されていたという話も広まり、外観や玄関、中庭の画像が拡散されています。ですが、ビッグモータ―の一連の騒動を受けてなのか、現在では、その紹介ページは削除されてしまったようです」
思わぬところに飛び火した“除草剤散布”疑惑。今後の経営には一切関与しないと発言した兼重氏だが、社長を退任しても、世間の追及の手は緩みそうになさそうだ……。