滝沢秀明氏が設立した新事務所『TOBE』公式HPで、またもや“辞めジャニ”の合流が発表された。
加入したのは元ジャニーズJr.の大東立樹(りつき・18)。2019年の入所以前より舞台子役として活躍し、Jr.時代も堂本光一主演の『Endless SHOCK』をはじめ、多くの舞台を踏んできた実力派だ。
「ジャニーズ入所前より、劇団四季『ライオンキング』で幼少期のシンバ役に抜擢されて出演。確かな歌唱力や演技力、そしてダンスの実力で多数のミュージカルの舞台に立ち、“リッキー”の愛称ですでに多くのファンがついていた立樹くん。
それだけに、てっきり本格的にミュージカル俳優への道を歩むものと思っていましたが、タッキーのお気に入りともされただけに何やら“ウラ”がありそう(苦笑)」
老舗アイドル誌の編集者が訝しむのも無理はない。大東がジャニーズを退所したのは2023年7月のこと。つまり、わずが1か月での電撃“移籍”なのだからーー。
《自由で新しい次のエンターテイメントの形に挑戦します。》3月のTOBE設立時に、ジャニーズとは異なる事務所のビジョンを掲げていた滝沢氏。しかし、現在のところは“自由”ではあるが、“新しい”エンターテインメントの形は見えてこない。
それどころか元V6・三宅健、元King & Prince・平野紫耀と神宮寺勇太、そして元Jr.グループ『IMAPCTors』あらため『IMP.』が続々合流と、辞めジャニの“巣窟”と化した様相は、まるで滝沢氏のジャニーズ退社から全て決まっていたかのような流れ。
そして明日からでも舞台に立てる即戦力・大東の移籍だ。ネット上では当然というべきか、
「会社作る予定だから来いよ」って根回ししてたのかな
《大東くんとインパクとか、滝副社長時代に分かりやすくタキニしてたメンツでウケる 滝、副社長しながらタキニ達に「近々TOBEって会社作る予定だから来いよ」って根回ししてたのかな》
《ジャニーズ事務所の金使って育ててきてたのにそれ掠め取られた感がしてこれ引き抜きじゃなきゃなに?ってなるわな》
《滝沢Jから引き抜きすぎだろ。 まじで2号店やな。 育成はどうちたんでちゅかー》
滝沢氏によるジャニーズタレントの“引き抜き”戦略を疑う声が上がっている。確かに当初は“育成”によって「自由で新しい次のエンターテイメント」を体現していくものと思われた。
公式HPやX(旧ツイッター)で《TOBEオーディション始動しました!》と、大体的に告知したのが4月で、後に公式YouTubeチャンネルに投稿されたのは東京、大阪会場でオーディションに臨む多くの“少年たち”の動画。
が、待てども選考結果や合格者発表、新人タレントの所属発表はされないまま。HP上の募集期間は「常時」となっており、現在も応募フォームからオーディション参加者を募っているようだが……。
《TOBEって新人発掘オーディションやってたはずだよね……?Jやめた人間以外が所属発表されるのはいつ?》
この音沙汰なしのオーディションにも猜疑の目が向けられはじめている。
「詳細を確認すると、特に“新人発掘”との明記はありませんね。三宅や平野らがオーディションを勝ち抜いたタレントということでしょうか」と、笑うのはオーディションにも携わる大手芸能プロダクションのチーフマネージャー。
新しいスターの育成には金と時間がかかる
「冗談はさておき、“国民的〜”やら“〜スカウトキャラバン”といったコンテストや、流行りの公開オーディション番組とは違って、実際のところは選考過程や結果を随時発表する義務はありません。
通常は書類選考から面接、実技などの各審査を経て1か月〜3か月で合格を言い渡されたり、それこそジャニーズさんの場合は、ジャニー喜多川さんの“鶴の一声”で初日に入所が決まることもあったと聞きます」
では、TOBEオーディションは今なお選考中、もしくは合格に値する人材を見つけられずに「常時」募集をかけているのだろうか。
「とはいえ“原石”を発掘できたとて即デビューできるわけではなく、スターを育て上げるには多大なお金と時間を要します。それにタッキーは完璧主義者と聞きますし、妥協して新人をデビューさせることはしないと思います。
一方で、平野らは確実にお金を運んでくれる即戦力。ヘッドハンティングや引き抜きは芸能界に限らず、どの業界でも起こりうること。タッキーが目指す“新しいエンターテイメントの形”を実現するにも、今は辞めジャニの存在は不可欠なのでしょう」(同・チーフマネージャー)
先のアイドル誌編集者は声をひそめて、こんなウラ話も打ち明けていた。
「子役時代はテレビ番組にも出演していたリッキーですが、それはもう可愛らしい容姿で大手芸能事務所からも引っ張りだこの存在だったそう。同様にジャニーズさんも目をつけて“引き抜いた”、というのが入所経緯だったのでは」
芸能界における独立、移籍の常識にとらわれないのも“新しいエンターテイメントの形”なのかもしれない。