慶應のプリンスこと慶應義塾高校野球部の丸田湊斗選手

《最高の夏です!!!》

 今いちばんホットな高校生・慶應義塾高校野球部の丸田湊斗選手が、涙を浮かべながらも、眩しい笑顔で話す。

慶應義塾高校野球部のプリンス

5回表、仲間のヒットでホームに生還する丸田。慶應はこの回で5点を取り、8-2に

 8月23日に行われた甲子園の決勝戦で、神奈川県・慶應義塾が、宮城県・仙台育英に勝利し、107年ぶりの全国制覇という快挙を成し遂げた。

 髪型自由のルールのもと、高校球児ではあまり馴染みのない、さらさらヘアでプレーする様子など、何かと話題を呼んでいた慶應。その中でもひときわ注目されていた選手が、丸田だった。よもや高校球児とは思えないほどの美白と透明感から、SNSで“慶應のプリンス”と注目される。インタビューで、愛用する日焼け止めを聞かれると

「ニベアです。母にも塗れって言われて……」

と明かすなど、野球ファンでなくとも、推しポイントがめじろ押しの丸田選手。

 丸田の魅力はビジュアルだけじゃない。夏の甲子園史上初の“決勝戦での先頭打者ホームラン”を放ち、魔物が住むといわれる“聖地”で最高のムードを作った。ここぞというときにも、しっかり打ってくれる心強い選手だ。

 取材の受け答えや考え方が“大人より大人”という評価も。今年の高校野球は、これまで以上に“非丸刈り高校”についての議論が白熱した。このトレンドをうけて、“長髪は野球をなめている”、反対に、“丸刈りを強制するのはもう古い”など、さまざまな意見がとびかった。

プリンスの冷静な意見は

 場外で勃発したバトルに対して丸田選手は、

《坊主もあってもいいし、それもひとつの形だし。こういう(自分たちのような)形もひとつだし。そこで議論を起こさない。別に僕らが主流になる必要はない。なんでもいいじゃんという状態にしたいと思っているんで。まだ遅いと思います》(『東スポウェブ』8月20日)と、冷静な意見をバシッときめた。

 台湾で開催される侍ジャパン・U―18への代表入りも発表され、9月1日にはスペイン戦を控えている。一挙手一投足が注目される人気者は、インスタグラムのフォロワーも5万人。甲子園球場の収容人数である4万7千人を超えてしまった。

 プリンスの侍ジャパンとしての活躍を、日本中で見守りたい。

 

中学時代の写真も今と変わらず爽やかスマイル。SNSでは「ジャニーズみたい」と話題に(中学生時代の丸田の写真/横浜泉中央ボーイズHPより)

 

前日もしっかりコンディション調整。対戦相手・仙台育英の尾形選手は警戒する選手に丸田を挙げた

 

5回表、仲間のヒットでホームに生還する丸田。慶應はこの回で5点を取り、8-2に

 

透明感バツグンなのに圧倒的な存在感…

 

プレッシャーもあるはずのトップバッター。甘いマスクに秘めたるパワーは無限大!

 

翻弄王子・小宅雅己、ギャップのハニカミ顔

 

翻弄王子・小宅雅己、2年生エースの小宅選手。ピンチの場面でもまったく焦らず、むしろ生き生きとするほど