今年も放送された夏の風物詩、『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)。8月26〜27日に放送された今年のテーマは「明日のために、今日つながろう。」メインパーソナリティは「なにわ男子」が務めた。同時に募金もおこなっており、今年の募金総額は2億2223万8290円と発表され盛況のうちに終わるかと思いきや、実は“ある出演者”に迷惑系YouTuberが接触する騒動があって──。
本番組の目玉企画でもある「チャリティーマラソン」。今年は直前までランナーが公表されない“異例”の当日発表となり、生放送中にタレントのヒロミ(58)が務めることが分かると会場では歓声が沸き起こった。
当日発表はヒロミ本人の希望だったそうで、
《別に隠したい、隠したいってわけじゃないですけど、ちょっと恥ずかしさがあって》
と説明。40歳からトライアスロンを始め日ごろから鍛えているヒロミだが、今回は“おじさん”にちなんだ102.3キロという長距離。新たな挑戦について自身の葛藤をこう語っていた。
「もうすぐ還暦。人生の終わりの方に近づいてると感じている。若い時は自分のためとか、認められたいとか、自分がこうなるんだという思いで頑張れて(中略)まだやれるんじゃないかとか。やりたいとか。狭間なんだよね」
昨年はEXITの兼近にも絡んだ迷惑系YouTuberが…
さらに、歴代4位の年長ランナーということもあり、“おじさんランナー”として意気込んだ。
《おじさん代表じゃないけど、まだまだいけまっせっていうのを、自分で証明したい。おじさんたちの代表選手として、とりあえず俺、やってみます。日本の5、60代なめんなよと》
26日午後8時12分にスタートし2人の息子が並走したり、ヒロミの妻・松本伊代(58)も応援に駆けつけるなど家族愛溢れる微笑ましい様子も放送。30度を超える暑さのなか休憩をはさみながら走り続け、ついに27日の午後8時46分にゴール。長距離を完走したヒロミとその家族に労いと感動の声が寄せられた。
そんななか、放送裏ではYouTuberのしんやっちょが河川敷を走るヒロミに突撃するハプニングが勃発。彼は過去に逮捕歴があり、昨年のチャリティマラソンでEXIT・兼近大樹(32)の走行中にも乱入したこともある“迷惑系YouTuber”だ。
しんやっちょは26日深夜、自身のYouTubeに「24時間TVランナーと一緒に走りたい 両国 出待ち 今年は誰が走るのか?!自分も障害手帳もってるんでゴールまで並走」というタイトルで4時間超の動画を配信。動画の終盤、23時ごろに走っているヒロミと遭遇した様子も映っていた。
「もうちょっと面白いことしてくれな」
あたりは真っ暗。深夜人の少ない時間帯を狙ったようだ。しんやっちょは、ヒロミを見つけると、
「ヒロミさんが走ってて勇気もらいました! 最後まで走りきってください!」
続けて、ヒロミの妻・松本伊代の代表曲「センチメンタル・ジャーニー」を歌ったり、
「僕、障がいがあるんですけど乗り越えられたんで、僕も一緒に走っていいですか! ヒロミさーん!両国国技館まで一緒に走ります!」
と叫ぶもスタッフが制止。呼吸が荒いヒロミは笑みを浮かべたようにも思えるが、ほぼノーリアクションで走り続ける。並走を諦めたしんやっちょは、ヒロミ一行が去ったのち、
「いやぁ、会えたね。一瞬だったけどね。早いよ」
とつぶやきつつも、ヒロミへの捨てゼリフまで吐いたのだ。
「なんかボケてほしいよね、お笑い芸人やったら。『だから東京の芸人は』って言われるんやって、なぁ。もうちょっと面白いことしてくれな。TikTokerに負けてたら話ならへんで」
この様子は切り抜かれ、たちまちネットで拡散、
「お前、去年兼近のマラソンも邪魔したやん。いい加減にしろよ」
「いい年のおじさんが何やってんだ……マジこいつ出禁にしろ」
など、しんやっちょへの批判が募るなか、運営側の責任を追求する声も少なくない。
「こんな奴の乱入を許すなんて、スタッフの警備体制どうなってんの?」
「兼近の二の舞やん。前科あるんだからヒロミさんに危害加えてもおかしくなかったじゃん。なんで防げなかったの?」
「安倍首相や兼近みたいに有名人や公人に一般人が接触する事件、トラブルが増えているんだから、もっと運営は危機感持ったほうがいいのでは?」
「裏でこんなことがあったなんて……ヒロミさん無事でよかった。てか、そもそもなんでマラソンやるの? 本当に必要か?」
今年の7月22日、23日に放送されたフジテレビ系『FNS27時間テレビ』の「100キロサバイバルマラソン」で、唯一女性で100キロを走り切った井上咲楽がゴールして倒れ込んだ際、そこで彼女が“放置”されたことも話題になった。昨今は特に“出演者の安全”について議論される機会が多い。
「昨年の『24時間』のマラソンでもランナーの兼近さんにしんやっちょが絡みにいき、ましたが、その際も並走するスタッフひとりを挟んでふたりが普通に会話ができる状態だったんです。“僕も(兼近と同じ髪色の)ピンクにしてきました!”“その色はくすんでる”とやりとりしていましたが、もししんやっちょが人に危害を加えるタイプだったら、警備体制は“不十分”だと言わざるをえない。
視聴者が直接会いに来ることおができるのは、“生放送である”ことと、“ある程度の走行位置が把握できる”ことが関係しているでしょう。こういった迷惑系の配信者がはびこる世で、ランナーを危険な状態にさらしてまで、なぜマラソンを続けなくてはならないのか。疑問に思うところもありますね」(テレビ局関係者)
運営側の認識は、果たして……? 『週刊女性PRIME』は日本テレビに運営側の責任についてや、警備の状態、およびチャリティマラソンの意義、今後の対応について尋ねたところ、
「制作に関わる詳細についてはお答えしておりませんが安全には十分に配慮して撮影を行っております」
との回答が返ってきた。
テレビ局には出演者や観客の安全を第一に考え、今後の番組運営を見直して欲しいものだが──。