『アルファ米新製品発表会』で新商品「レンジ+」を試食する丸山桂里奈

 1923年9月1日、未曾有の大災害である関東大震災が起きた。

未曾有の大震災・関東大震災

 発端となったのは、推定マグニチュード7.9、震度6が観測された関東大地震。発生した時間が昼食時の午前11時58分だったこと、人口密集地である首都圏が被災地だったことで、広範囲にわたって火災が起きた。

 死者・行方不明者は約10万5千人、火災による死者は約9万2千人。近代日本史上、最悪の災害になった。

 関東大震災以降でも、1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災という巨大地震による大災害だけでなく、台風、豪雨、豪雪、土砂災害、火山の噴火など、日本全国で、季節を問わず、災害は発生し続けている。

後ろの山を見ると、麓まで津波が来ていたことがわかる(陸前高田市、2011年3月29日〜4月1日)

 地質、地形、気象等の特性によって、日本は他の国に比べても災害が多い国であり、我々は防災意識を高く持つ必要があるのだ。

 そのため、1960年に、9月1日が「防災の日」と定められた。以来、現在に至るまで職場や学校、地域などで毎年9月1日には避難訓練が行われ、幼い子供から大人にいたるまで、防災意識の向上が図られてきた。

 そのような中で、内閣府は防災週間(8月30日~9月5日)に向けて、8月8日に次のような通達を出した。

《今年の『防災の日』(9月1日)は、関東大震災から100年となる節目の日であることから、この機会を捉えて積極的に各種取組を実施すること》

 普及、啓発すべき事柄として挙げられているのは「指定避難所の位置や経路等の確認」「非常用持出品(救急箱、懐中電灯、ラジオ、乾電池等)の準備」「ペットの同行避難や指定避難所等での飼養等についての日頃からの準備」など、多岐にわたる。

 なかでも我々が「防災」という言葉から真っ先に思いつき、また、準備すべきは「最低でも3日、出来れば一週間分程度の食料、飲料水等の備蓄」ではないだろうか。

尾西食品の長期保存食

 長期保存食といえば、8月24日に尾西食品株式会社が、プレス向けに「アルファ米」新製品発表会を開催した。

 1935年創業の同社・古澤伸一社長は「弊社はもともとアルファ米を開発して、官公庁、自治体、企業向けの備蓄ではトップメーカー。ただ近年は個人向け商品の伸び率が非常に高く、数年で2倍以上になっている。そこで、ご家庭での備蓄をさらに進めて、もっと身近に感じていただくための新商品として、今回の『レンジ+(プラス)アルファ米』を開発した」とあいさつ。

本並健治・丸山桂里奈夫妻(中央)と尾西食品株式会社・古澤伸一社長(左)

 アルファ米とは、炊きたてのご飯のおいしさをそのままに、急速乾燥した商品。

 これまでのアルファ米は水やお湯を注げば食べることができたが、「レンジ+」はさらに電子レンジでの調理も可能になった。これは備蓄という堅苦しい言葉で表される食品ではなく、おいしいから、手軽だから、つい手を伸ばしたくなるという商品を、という想いで開発された。5年半もの長期保存ができるが、もちろん買ってすぐに食べてもいい。

 料理を作るのがめんどくさい、忙しいから簡単にすませたい、アウトドアや海外渡航時に持っていきたい、そんなさまざまなシチュエーションに対応する、手軽でありながら本格派の商品だ。

 同発表会に出席した、元サッカー日本代表の本並健治(59)、元サッカー日本女子代表でタレントの丸山桂里奈(40)夫妻も、この「レンジ+」を試食。「五目ごはん」を食べた丸山は、「本当にお米がフワフワだし、モチモチだし、もうビックリするぐらいおいしい! 私も五目ごはん作ったことありますけど、こんなにうまく作れない。信じられないんですけど、お米が炊きたてみたい!」と目を丸くした。

「ドライカレー」を食べた本並も「袋を開けた瞬間の香りがいいですね」とウットリ。ひと口食べた瞬間に「ウマッ! 本当においしい」とこちらも驚きの表情を浮かべた。

防災備蓄用の部屋がある

尾西食品株式会社の商品を手にして、笑顔の本並健治・丸山桂里奈夫妻

 丸山が防災備蓄マニアのため、本並家では8畳の1室が丸々、防災備蓄用の部屋になっているという。

 おにぎりをはじめとしたたくさんの食品、ガスボンベ、トイレットペーパー、トイレ処理用の凝固剤、ペットのシーツ、蓄電器などの写真を公開。本並は「本人がすごく心配症なんで、いろいろな想定をしているから、こういうものがたくさん集まってくる」と妻の準備に感心していた。

 丸山は「サッカーのときは準備が足りなくてよく怒られてたんですけど、その反動かな(笑)、引退してからはすごくいろんなことを考えて、いざという時のことを考えている。やっぱり今は何があるかわからない時代になっているので」と今年2月に出産した女児を含めて、家族のために、日頃から備えていることを明かした。

 今は本並が「僕が子どものころには乾パンしかなかった」という時代とは違う。「携帯おにぎり」や「本格的エスニックごはん」「米粉でつくったカレーうどん」、乳幼児や高齢者向けの備蓄食品など多彩だ。いつでもおいしく食べられて、いざという時にも頼れるのが、現在の備蓄食品だ。

 何か行動を起こすのは、覚えやすい日や特別な日など、節目になる日がいいと言われる。関東大震災から100年の今こそ、防災備蓄を見直すベストなタイミングではないだろうか。

 

尾西食品株式会社の商品を手にして、笑顔の本並健治・丸山桂里奈夫妻

 

本並健治・丸山桂里奈夫妻(中央)と尾西食品株式会社・古澤伸一社長(左)

 

『アルファ米新製品発表会』で新商品「レンジ+」を試食する丸山桂里奈さん

 

『アルファ米新製品発表会』の様子

 

『アルファ米新製品発表会』に参加した本並健治・丸山桂里奈夫妻