9月6日に17歳の誕生日を迎えられる悠仁さま。成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたことにより、成年まで残すところ1年となった。
悠仁さま、成年の証の“冠”で260万円が計上
「悠仁さまの成年式は'25年春以降に執り行われる予定です。その際、成年の証として天皇陛下から授けられる“冠”の製作費用におよそ260万円が計上されることがわかりました。冠といえば、やはり愛子さまが思い出されますね」(皇室担当記者、以下同)
2年前に成年を迎えられた愛子さまだが、コロナ禍や物価高に伴う国民の窮状を慮って、いまだにティアラは製作されていない。
「愛子さまの国民を思う姿勢を見習ってか、悠仁さまも式で着用される装束は、秋篠宮さまが成年の際にお召しになったものを再利用されるようです」
悠仁さまの成年に向けて着々と準備が進む中、注目を集めつつあるのが“成年会見”だ。
「皇族方は成年を迎えるタイミングで、記者から事前に提出された質問に、会見場で直接、記者と相対しながら回答されます。基本的に未成年の皇族方は、入学式や卒業式で軽くコメントされるくらいなので、成年会見は皇族の肉声をしっかりと聞くことのできる貴重な機会です。通常であれば悠仁さまの成年会見は来年9月になるはずですが、その半年後の'25年春に行う方向で調整が進んでいるそうです。悠仁さまは来年、高校3年生になられるため、大学受験の追い込みの時期とかぶってしまうためのようです」(宮内庁関係者)
“花の17歳”とともに進路選択の時期をお迎えになるにつれて、進学先に関する国民の関心はますます高まっている。
さまざまな臆測が飛び交う中、「進学先は早稲田か慶應が好ましいでしょう」と、語るのは評論家で徳島文理大学の八幡和郎教授。
「悠仁さまが進学される大学には3つのことが求められると思います。1つ目は、1〜2年のうちに高い水準の教師から一般教養、特にリベラルアーツを学べるカリキュラムです。リベラルアーツとは固定観念にとらわれず、自由な発想を身につけるための学問を指します。複雑化するグローバル社会で生きていく上で、必要不可欠な教育です。2つ目は留学に行きやすいこと。3つ目は高いレベルの教師や学友と出会える環境です」(八幡教授、以下同)
生物学のみならず豊かな国際経験を
こうした条件を鑑みると、日本トップの教育水準を誇る東京大学や京都大学がベストだというが、入学へのハードルは高い。
「一般受験で、国民と皇族を競わせることは好ましくありません。さらに、皇族の国立大学への推薦入学は前例がなく、“特別ルート”だと批判されるおそれもあります。それらを考慮すると、私立の中でトップクラスの早稲田大学、または慶應義塾大学ということになるでしょう。両校とも推薦入学制度がありますし、姉の眞子さんや佳子さまが推薦で国際基督教大学にご入学されたことを踏まえれば、推薦での入学も批判されにくいと思われます」
充実した留学制度を有する早慶は、将来天皇となられる悠仁さまにとっても好ましい環境だという。
「数多くの海外の大学と提携しているため、留学先の選択肢が広い。早稲田の海外協定校は600校以上に上り、例えばイギリスでは、ケンブリッジ大学やオックスフォード大学などの名門校が並びます。慶應は早稲田に比べて学生の人数が少ない分、留学希望者に対して相談会や意見交換会が設けられるなど、充実したサポートを受けられます。
両校とも交換留学制度を利用すれば、留学先の大学で卒業に必要な単位を修得することができますから、在学中に1年間の留学をしても、4年ないし4年半くらいで卒業できるのです」
悠仁さまといえば、生き物に関心が高いことでも知られる。そのため、専門的に学ぶことのできる東京農業大学や、東京農工大学が本命の進学先なのではとの報道もあった。そういった声に対し、八幡教授は次のように述べる。
「学生時代に国際経験を積むことは、いずれ天皇としてスムーズな外交を行う上で大きな糧となるでしょう。そのため、大学で生物学のみを学ばれるのではなく、留学などを通じて語学力を鍛え、海外で知見を広げることが必要だと考えます」
秋篠宮家に対する世間の視線
グローバルな天皇となるべく、悠仁さまの大学での学びには期待が高まる。その一方で、秋篠宮家に対する世間の視線は冷たい。
「眞子さんの結婚騒動以降、秋篠宮家は逆風にさらされています。さらに、次女の佳子さまのひとり暮らし騒動も記憶に新しい。昨年9月に秋篠宮邸の改修が完了しましたが、佳子さまは引っ越されず、仮住まい先として建てられた旧御仮寓所におひとりで住まわれているのです。宮内庁からの事前説明がなされなかったことなどから、国民から非難の声が相次いで上がりました」(皇室ジャーナリスト、以下同)
そんな難境の中、悠仁さまの成年会見は現状を打開する大きな転換点になりうる。
「一生に一度しかない成年会見は、秋篠宮家への厳しい声を和らげる機会となるかもしれません。というのも、昨年3月、愛子さまは自身の成年会見で、お手元のメモをほとんどご覧にならず、ご自分の言葉で丁寧にお答えになりました。また、ご両親とのあたたかいエピソードと共に感謝の意を語られ、大変話題となったのです」
また、眞子さんや佳子さまの成年会見が15分程度だったのに対し、愛子さまは30分を超え、異例ともいえる長さだった。
「複雑なお立場にもかかわらず、天皇家の長女であることに真摯に向き合われる姿勢が絶賛されました。愛子さまの即位を熱望する声が今なお上がり続けているのは、このパーフェクトな成年会見があったからでしょう。
悠仁さまも会見で、将来の天皇として国民の期待に応えることができれば、秋篠宮家の逆風を追い風にかえられるのではないでしょうか」
秋篠宮家の命運を分ける“Xデー”は刻一刻と迫っている─。