《多数のジャニーズJr.に対し、長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められた》
ジャニーズ事務所の前社長である、故・ジャニー喜多川氏を巡る性加害問題。8月29日には、同事務所が依頼した外部専門家による『再発防止特別チーム』の会見が都内で開かれ、調査報告書を公表。ジャニー氏による性加害の事実を認めたのであった。
「3月にイギリスの公共放送局『BBC』が報じて以降、ジャニー氏からの被害を訴える告発が相次いで日本中の関心の的に。これを受け、事務所の代表取締役である藤島ジュリー景子氏は5月14日に謝罪動画を公開しましたが、性加害の事実の有無については明言を避けていました。今回、再発防止特別チームが認めたことで、今後の対応に注目が集まっています」(スポーツ紙記者、以下同)
最年長の東山が新社長候補に?
ジャニーズ事務所は調査結果と提言を踏まえて、9月7日に会見を行う予定だ。注目されるのは、やはりジュリー社長の進退─。
「再発防止特別チームは、被害者の救済や研修の充実など、いくつかの再発防止策を提言しており、そのひとつに“ジュリー社長の辞任”を挙げています。辞任は既定路線で、ほかにも副社長や取締役など、古参の社員たちも事務所を去ると見られています。ジュリー氏が会見に姿を見せるかどうかは定かではありませんが、現社長の辞任をもって一連の性加害問題の“終着点”としたいのでしょう」
そうなると、気になるのは新社長の人選だ。
「7日の会見で新体制の発表があると見られています。新社長の名前には、TOKIOの城島茂さんや元V6の井ノ原快彦さんといった事務所内の年長者や、滝沢秀明さんをはじめとする“辞めジャニ”など、複数の名が飛び交っています。その中でも、どうやら東山紀之さんの就任が濃厚とのこと」(ワイドショーデスク、以下同)
'79年にジャニーズ事務所に入所し、『少年隊』のメンバーとして人気に。現在は所属するタレントの中で最年長の“長男”である東山が、なぜ新社長に推されているのか。
「外部から経営の専門家を招くことも議論されているそうですが、所属タレントたちへの求心力の低下が懸念されます。その点、東山さんはタレントたちの“長男”であるし、性加害問題についても『当事者の会』の幹部たちと同年代であることから、コミュニケーションを取りやすいと判断されたと聞いています。すでにジュリー社長は芸能界の重鎮たちへの挨拶を済ませていて、東山さんが新社長になると伝えているとか」
25年目のカムバック構想
新社長には、事務所の信用回復と立て直しという大役が待っている。そしてなにより、所属タレントたちの未来が懸かっているといっても過言ではない。
「一部の大手企業や広告会社では、性加害の事実を黙認してきたジャニーズ事務所に対して、タレントの起用や広告契約を結ぶのはコンプライアンス上どうなのか、といった声も上がっています。ここ数年は退所者も相次いでおり、今回の件でさらに増える可能性も。事務所存続の正念場です」(前出・スポーツ紙記者)
渦中にあるグループのひとつが、'20年12月31日をもって活動を休止した嵐。今年の11月にデビュー25年目を迎える。
「活動休止の前後から、実は再始動のタイミングとして25年目のアニバーサリーイヤーが最適だとされていたんです。'19年の活動休止会見では“解散ではない”ことを強調し、現在もファンクラブは稼働中。'20年はコロナ禍でライブ活動を思うようにできず、5人そろって東京オリンピックのナビゲーターを務めることも叶わなかった。ファンの期待に応えるべく、25年目にライブやツアーを実施して、華々しくカムバックする構想もあったとか」(レコード会社関係者)
活動休止してから、メンバー5人が公にそろったことは一度もない。だが、活動休止をしている大野智を除く、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の4人は芸能界の第一線で活躍し続けている。
「グループの仕事がなくなっても、それぞれがドラマや映画で主演して、冠番組を持つなど引っ張りだこ。相葉さんは、10月からテレビ朝日系のドラマ『今日からヒットマン』で主演し、二宮さんも同じクールでフジテレビ系のドラマ『ONE DAY』に主演します。松本さんはNHK大河ドラマ『どうする家康』で徳川家康役を熱演中。櫻井さんも日本テレビ系の報道番組『news zero』でキャスターとして活躍しています」(テレビ誌ライタ
個人での活動が充実していても、やはり嵐に戻りたいという気持ちがあったのか。実際、水面下では再始動への動きがあったという。
「メンバーは以前から互いに連絡を取り合い、再始動に向けて調整していたようです。二宮さんや松本さんは理解を示し、櫻井さんや相葉さんはかなり乗り気だったとか。ところが、肝心のリーダーである大野さんが“どうしてもやりたくない”と反対し、再始動の話は具体的になっていないようです」(芸能プロ関係者、以下同)
現在は宮古島でリゾート開発に勤しんでいるという大野。活動休止を提案したリーダーが首を縦に振らない限り、嵐の復活はないということか。
「25年目という絶好のタイミングでしたが、性加害問題で時期が悪くなってしまったという側面も否めません。いま嵐の再始動を発表しても、世間の注目をそらしたいだけなのでは、といった批判に晒されるのは目に見えていますから。ほとぼりが冷め、カムバックが歓迎される時期を見定めていくのでしょう」
嵐の再始動に前向きだった櫻井は、今年4月の雑誌のインタビューで、
《安心感をもたらしてくれる存在は世界中を見渡してもあの4人しかいない》
と語っていた。
再び嵐を巻き起こす日をファンは待ち望んでいる。