9月7日、ジャニーズ事務所が創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題に関し、都内のホテルで記者会見を開催した。
ジャニー氏が生前、所属の未成年タレントらに性的な行為を行っていたという問題をめぐり、8月29日には事務所が設置した「再発防止特別チーム」が会見。その中で「多数のジャニーズJr.に対し、長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められた」と報告されていた。そして今回、事務所の会見でも改めてジャニー氏の行為を正式に認め、謝罪した。
事務所の会見では藤島ジュリー景子代表取締役社長の辞任や、長年所属してきた少年隊・東山紀之の新社長就任なども発表。2人に加えて、ジャニーズアイランド現社長・井ノ原快彦、顧問弁護士も同席しての会見となった。
社名変更を望む声
「同会見では被害者への補償についてのほか、『ジャニーズ事務所』という社名をどうするのかという話も出ました。東山さんは社名の変更に慎重な姿勢を見せつつ、最終的には“変更を検討する余地はある”としていましたが、ネット上には《名前は絶対に変えろ》《いの一番に変えるべき》といった意見が多数寄せられている状況です」(スポーツ紙記者)
現役のジャニーズアイドルを応援しているネットユーザーも多いことから、
《この先、推しがどうなるか心配》
《自担がいるので、そこが不安》
《ジャニーズどうなるんだろ。とりあえず所属の推しが幸せでありますように》
など、同事務所に所属していることによる影響を懸念するような書き込みも散見される。
そんな中、KinKi Kidsのファンは“ある楽曲”が今後「聴けなくなる」恐れがあるとして、ザワついているようだ。
「ジャニーズ事務所からは多くのアイドルグループがデビューし、そのほとんどはジャニー氏が考えたグループ名で活動していますが、関西出身の堂本光一さんと堂本剛さんで結成されたKinKi Kidsは、デビュー前に『KANZAI BOYA』として紹介されていた時期があります。もちろん、このKANZAI BOYAもジャニー氏が命名。光一さんと剛さんはこのことを後にネタにするようになり、2020年6月にはシングル曲『KANZAI BOYA』もリリースしました」(レコード会社関係者)
「KANZAI BOYA」の歌詞には、ジャニー氏がよく使っていたという「You」が頻出。なお、2020年7月放送のTBS系音楽特番『音楽の日2020』に出演したKinKi Kidsはこの曲を歌唱し、光一がジャニー氏のモノマネを披露しながらパフォーマンスしたことも話題となった。
性加害問題を受けて“封印”か
しかし現在、生前のジャニー氏の性加害が認められ、国内外で同氏への批判が噴出していることから、ネット上のKinKi Kidsファンの間では、
《KinKiの曲に『KANZAI BOYA』というジャニーさん愛たっぷりの楽曲があるんやけど これ多分もう聴けなくなる可能性高い》
《『KANZAI BOYA』も封印しなきゃダメでしょうね》
《今後キンキのコンサートでジャニーさんいじりとか『KANZAI BOYA』聞けなくなるんかな》
との予想が広がっている。
また、ジャニー氏の“モノマネ”は光一のみならず多くのジャニーズタレントがエピソード交じりに披露してきたが、性加害問題が明らかになった現在では、
《今考えるとゾッとするな……》
《被害者たちからしたらトラウマものでしょ》
といった声が寄せられている。
KinKi Kidsのファンにとっては、楽曲が1作品でも聴けなくなることは残念なことだろう。ただ、もっと深刻な状況に置かれているのは、彼らと同じ関西グループの関ジャニ∞とジャニーズWESTかもしれない。
「社名変更の件が注目を集めていますが、両グループのファンからは《ジャニーズが名前変えちゃったら WESTとか関ジャニはどうなるんだろう》《彼らを推している身としては、社名変更に関してはなんとも言えない》《正直変えた方が良いとは思うんだけど、そしたらグループ名はどうなるのってなるし……》など、心配の声が上がっています」(前出・スポーツ紙記者)
ネット上では《ジャニーズJr.の名称を早く変えてあげて》という声も。事務所は今後、被害者に対する補償を進めると同時に、社名と関連するグループ名問題にも対応していく必要があるだろう。そんな中で、KinKi Kidsの「KANZAI BOYA」はひっそりと封印されてしまうのだろうか――。