今年4月。御料牧場でサイクリングを楽しまれているご様子。「カジュアルなチェックシャツのリンクは、とても珍しいですね。アウトドアカジュアルの見本のよう」写真提供/宮内庁

 今夏、天皇ご一家が4年ぶりに那須御用邸で静養され、およそ2週間を過ごされた。滞在中には『那須どうぶつ王国』や『テディベア・ミュージアム』の『となりのトトロのぬいぐるみ展』などに足を運ばれた。

「お三方のお出かけファッションは、品よくリンクされていることがとても多いですね。何より和気あいあいとされた仲のよさがひしひしと伝わってきます」とファッションジャーナリストの日置千弓さん。そのファミリーコーディネートは“ベタベタなおそろい”とはまったく異なるもの。

「3人リンクコーデって、実はとても難しいんです。似て非なる色をそれぞれが着ていると、バラバラな印象になりがちです」

ご一家のファッション監修は雅子さま?

 ポイントは色のトーンをそろえる、小物で合わせる、肝となるリンクアイテムをひとつ選ぶの3つだという。

ご一家のコーデはそれをしっかりと踏まえられているようにお見受けします。あくまで勝手な予想にはなりますが、ご一家のファッションの監修のような役割は雅子さまがされているのではないでしょうか? 

 その“スタイリング力”の見事さには感服します。きっと何事も俯瞰でとらえ、全体の調和を整えることがおできになる方なんだろうと改めて感じます。個々を尊重しながら全体をまとめ上げる。国際的な会合などにおいて、そんな雅子さまの差配を期待せずにはいられません」

 

今年8月。那須御用邸から那須どうぶつ王国へ。「ブルー&ネイビーでコーディネートされたお三方。愛子さまのデニム姿はとても珍しいですね。仲のよいファミリー像が微笑ましい限りです」(日置さん、以下同)撮影/JMPA

 

今年6月。御料牧場の鶏舎にて採卵をされたお三方。衛生面におけるリンクコーデだが、マスクをされていてもわかる笑顔が印象的(写真提供/宮内庁)

 

今年8月。那須御用邸内の休憩所“嚶鳴亭”をご散策。「クールな寒色系リンク。愛子さまの小花プリントワンピのトーンが、陛下のブルーグレーシャツとリンク。雅子さまのブルーシャツもやはり陛下とリンク。愛子さまのみフェミニンなのは、ひとりの女性としての個の確立を感じます」撮影/JMPA

 

 

'18年8月。須崎御用邸から三井浜へご散策に。「陛下のストライプシャツ、愛子さまのチェックワンピースのブルー、愛子さまの襟と雅子さまの白がそれぞれリンク。雅子さまがお召しのネイビーが全体の印象を引き締めていらっしゃいます」撮影/JMPA

 

'22年12月。東京国立博物館へ。「陛下はネイビー、雅子さまはライトグレーのスーツをお召し。それぞれの色にリンクされているのは、愛子さまのセットアップ。雅子さまのクラッチバッグと陛下のネクタイの色など、小物でのリンクも」撮影/JMPA

 

'10年8月。那須塩原駅。「陛下の白シャツ、愛子さまの白ワンピ、雅子さまの白インナー&パンツまでが一筆書きのようにつながって見えます。雅子さまの『FENDI』のバゲットのストラップも白」撮影/JMPA

 

'14年8月。伊豆急下田駅。「とても爽やかな“ホワイトリンクコーデ”。お召し物だけでなく、バッグやシューズ、アクセサリーなどの小物は白を選ばれていらっしゃいます」撮影/JMPA

 

'16年8月。伊豆急下田駅。「ライトグレー、ライトブルー、ライトベージュ、グレイッシュブルー、ネイビーと5色もの色数をまとめて見せているのは、やっぱりホワイト。リンクコーデとしては上級編」撮影/JMPA

 

'07年12月。愛子さま6歳のお誕生日に公開された写真。愛犬のピッピとまりとともに。「ダークなタートルネックセーターにブラウン系ボトム。まるで絵画のよう。記念碑的な秋のファミリーショット」(写真提供/宮内庁)

 

'05年8月。ご一家で長野へ。「“ピンクのリンクコーデ”は珍しいですね。甘いのにスッキリとした印象です。おふたりを巧みにまとめているのは純白シューズ」撮影/JMPA

 

'10年8月。那須塩原駅。「陛下の白シャツ、愛子さまの白ワンピ、雅子さまの白インナー&パンツまでが一筆書きのようにつながって見えます。雅子さまの『FENDI』のバゲットのストラップも白」撮影/JMPA