今年1月には原材料価格の高騰とエネルギーコストの上昇から内容量を変更、これまでの5個入りを4個入りと改め、全国を震撼させた山崎製パンの『薄皮』シリーズ。この夏登場した新商品が今、再び大きな話題を呼んでいる。その新商品は『薄皮ハンバーグ&ケチャップパン』だ。
薄皮シリーズといえば、シリーズの代表作ともいえる『薄皮つぶあんぱん』を思い浮かべる人が多いだろう。甘い系、菓子パンのイメージがどうしても強い。
そもそも薄皮シリーズの名前の由来は、和菓子の薄皮まんじゅうだ。薄皮まんじゅうのように、しっとりとした薄いパン生地とたっぷりの具材の一体感、ずっしりとした重量感がウリとなっている商品なのだ。
過去にも惣菜パンが
《わっ!! 総菜系の薄皮パンは初めてだわ》《君は誰だぁ 俺の知ってる薄皮は甘いのだけだぞ》《うまいけど甘くない薄皮に脳がバグる》
SNSの民も新作の惣菜パン化に驚きを隠せない。さっそく取材班は山崎製パン広報に聞いてみた。
「発売から22年の薄皮シリーズですが、過去にも惣菜パンは出ているんですよ」
実にあっさりとした回答。なんと薄皮シリーズから『ツナサラダパン』や『たまごパン』、背徳の炭水化物×炭水化物である『やきそばパン』が販売されていたという。
「実は毎年、20種類以上の味が出ています。現在も季節の味『お芋あんぱん』『りんご入りカスタードクリームパン』、月見団子をイメージした『お餅入りあんぱん』など期間限定商品が販売されています」
「コスパの化け物」
同社商品『ランチパック』ほどの大量ラインナップ数ではないにせよ、22年間で毎年20種類以上も出ていたら、なかなかの数になりそうだ。
「ランチパックのようにテレビCMは作っていないですが、薄皮シリーズは毎年、社内の売り上げTOP3に入る人気商品。ちなみに昨年でいえば『まるごとソーセージ』、『コッペパン(ジャム&マーガリン)』に次いで、『薄皮つぶあんぱん』が3位でした」
4位に入ったのが『ランチパック(たまご)』だったそう。
では薄皮シリーズの中の最新人気ランキングは。
「つぶあんぱん、クリームパン、チョコパンが3強です。この上位3つが不動の人気で、定番商品になっています。ハンバーグ&ケチャップパンも、お客様のご要望が多ければ定番商品化もありえるかも……」
《中身はしっかり、みっしり。しかもスゲーうめぇ!! ホロホロ崩れゆくハンバーグとケチャップの旨味たまんねえ》《いろいろなブツが値上げになっている昨今、こんな“コスパの化け物”をぶっ込んでくるとは……さすがヤマザキ》
その味わいとコスパのよさで早くもネット民を虜にしているハンバーグ&ケチャップパン。定番になるならうれしいが、好評の反面、ネットでは「見つからない」「どこで売っているの」といった声も。
そんなときは山崎製パンホームページ内の“地域ごとの納品情報を教えてくれるサービス”を利用して。取材班も問い合わせの20分後には折り返しの連絡をもらい、無事、編集部近辺で入手することができた。ただし現在の販売数は決して多くはなさそうで、幻のパンになっている可能性も。見つけたら即ゲット!