9月11日に日産自動車、そして12日に日本マクドナルドが「人権尊重に関する基本方針に反する」「いかなる人権侵害も許容することはできない」などとして、新たな広告・販売促進においてジャニーズタレントを起用しない方針を明らかにした。
いずれもジャニーズ事務所とは縁ある、現在も元SMAP・木村拓哉がCM出演している大手企業だが、この度のジャニー喜多川氏の性加害が“認定”されたことを受け、自社商品に相応しくないとの判断を下したようだ。
「他にもサントリーやアサヒ、日本生命、第一三共ヘルスケアなど、ジャニーズタレントを積極的に起用してきた大手、ナショナルクライアントが契約期間の満了をもって終了させる方針を示しています。
まだ協議中の企業もあることでしょう。今後の被害者への対応如何では更なるスポンサー離れが起き、ジャニーズアイドルをテレビで見ることも減っていくかもしれません」
とはメディアマーケティングに詳しい広告代理店営業スタッフ。CM契約が終了することで“テレビに出なくなる”とはどういうことか。
「CM契約しているタレントの出演番組に、そのスポンサー企業が広告出稿することは多く、裏を返せばテレビ局はCMを多く抱えているタレントほど番組に起用したい傾向にあるということ。
つまりは企業がジャニーズタレントから離れることで、自ずと彼らの出演機会が減っていく可能性もあるわけです。それはバラエティ番組だけでなくドラマも同じで、ジャニーズ主演ドラマは今後減っていくかもしれません」(営業スタッフ、以下同)
となると多大な影響を受けるのが、ドラマを主戦場にしてきた木村拓哉か。2024年のテレビ朝日系ドラマでの主演内定も囁かれるが、一転して微妙な立場に置かれているとも言えよう。
CMが見込めなければドラマも“白紙”か
「テレビ朝日さんとしても、日産やマクドナルドの出稿を含めての起用だったとも考えられます。正直なところ、木村さんの主演というだけ高視聴率は見込めない現実もありますし、性加害問題を理由に“白紙”を検討する可能性もあると思います。
厳しい見方になりますが、今後はCMもついてこない、数字も取りにくい、そして先のSNSでの“KY投稿”で好感度を下げてしまった彼を起用したい局があるのかどうか」
代表取締役社長を辞任した藤島ジュリー景子氏、新社長に就任した東山紀之、そして「ジャニーズアイランド」社長の井ノ原快彦らジャニーズ“トップ”の面々が並んだ9月7日。矢面に立った彼らには、メディアから手のひらを返したかのような厳しい質問も投げかけられた。
一方で、4時間にわたる会見終了後に自身のインスタグラムを更新した木村。
敬礼ポーズの画像に《show must go on!》とのジャニー氏の“モットー”でもある文言を用いて投稿。これが「空気が読めない」などとネット上で批判殺到、炎上騒ぎになると当該投稿を9日までに削除。この対応にも「最高にダサい」などと火に油を注いだのだが、以降は何事もなかったかのように日常をしれっと投稿している。
娘・Koki,の海外進出の妨げにも
「ファンや後輩に届けたかった、彼なりの前向きな言葉だったのでしょうが」と苦笑いするのは老舗芸能プロのチーフマネージャー。
「ジャニーズ内で影響力を持つ立場であるにもかかわらず、今まで性加害騒動にダンマリを決め込んでいたキムタク。いざ口を開いたかと思えば“失言”して逃亡。この数年は見事に盛り返して“さすがキムタク”と復帰を印象付けたかと思えば、またもや株を下げつつある。
このままジャニーズに在籍し続けても先細り。ならばと“退社説”も飛び交っているみたいですが、このタイミングでジャニーズを出ようものならSMAP独立・解散騒動の時のように“裏切り者”のレッテルを貼られるのは目に見えています。
とはいえ、海外では“ジャニーズ”への反発はさらに高まっているだけに、海外志向が高い工藤静香さんとKoki,さんにとっても“障壁”になりかねませんよ。家族のために“廃業”覚悟で独立するのか、それともジャニーズに忠誠を誓って留まるのか」
木村拓哉、50歳。容易に「やっちゃえ」とは言えない、人生の大きな岐路に立たされているのかもしれない。