《阪神がアレでソノ日が来ても、道頓堀川には飛び込まないで下さい。危険です。過去に死亡事案も発生してます》
9月12日、自身のX(旧ツイッター)で注意を呼びかけたのは大阪府の吉村洋文知事。知事が言う“アレ”とは、マジック「3」としている阪神タイガースの“優勝”を示し、“ソノ日”とは2005年以来のセ・リーグ制覇が決まる“Xデー”のこと。
「15シーズンぶりに阪神を指揮する岡田彰布監督が、開幕前のキャンプ中に言い始めた“アレ”。優勝を意識しないで一戦一戦を勝っていくという意味で、(オリックス)バファローズ時代からも口ぐせのように使っていました。
スローガン『A(Aim).R(Respect).E(Empower).』にもなって浸透し、チーム、そしてファンも一丸となってアレ目指して戦ったシーズンでした」(スポーツ紙・担当記者)
本拠地・甲子園に読売ジャイアンツを迎えている阪神は、2位の広島東洋カープの結果次第では最短で9月14日にもアレが決まる。となると、当然ながらニュースやスポーツ番組で中継されるのが歓喜に沸く大阪の街。
道頓堀に集まるのは虎党だけではない
特に18年待ち続けた阪神ファンの喜びようは想像に難くない。1985年にカーネル・サンダーズ像が投げ込まれ、そして2003年には5000人以上が飛び込んだ道頓堀川周辺は、特に多くのファンが殺到することが予想される。
「ミナミの街には外国人観光客の姿も大勢あり、そこに阪神ファンが大挙して押し寄せれば大混乱が起こるのは必至。大阪府警は約1300人を動員して警戒を強め、通行規制や事故防止にあたります。
道頓堀ダイブでは1人が死亡していることもあって、吉村知事も“煽らない報道を”との呼びかけをしています。それでも目立ちたい、騒ぎたい連中はどうしても湧いてきますし、18年前とは状況もかなり違っていますから……」
そう、在阪ローカル局の情報番組ディレクターが気を揉むのは、祝勝会ムードに沸く虎党だけではなさそうだ。
2005年から時代は移り変わり、ネット・SNS全盛期にある現代では、世間が注目する一大イベントには決まって顔を出すのがーー、
アレ記念に道頓堀川にダイブやってみた
《再生数を稼ぎたいYouTuber10人くらい飛び込みそうな気がする》
《どうせ阪神アレしたら バズりたいだけのYouTuberが道頓堀に飛び込むんやろ》
《アレ記念に道頓堀川にダイブやってみた、見たいなアンポンタンyoutuberはいるかも》
ネット上では、阪神のアレに便乗して動画撮影する、そして再生数稼ぎのためにダイブするユーチューバーの大阪入りを危惧する声が。加えて「SNSでバズりたいインフルエンサーやネットユーザーも殺到しそう」とは前出・ディレクター。
「道頓堀ダイブをはじめ、街中でバカ騒ぎをする、また迷惑行為をするファンらを探してはXやインスタグラム、TikTokなどのSNSにて“阪神ファン、ヤバイ”などと動画投稿や生配信をする姿が身に浮かびますよ。
阪神のアレは渋谷ハロウィーンと同様においしいネタでしょう。18年ぶりの歓喜の大阪は、浮かれるファンに物珍しげに見物する外国人観光客、そして便乗ユーチューバーたちが入り乱れるカオスな現場になりそう(苦笑)」
くれぐれも事故を起こさずにアレを祝ってほしい。