バスケットボールのW杯で、日本代表がパリ五輪への出場権を獲得した。そのテレビ中継で「スペシャルブースター」を務め、勝利の女神的存在になったのが広瀬すずだ。
元バスケ少女ということで、2016年に行われたバスケの国内リーグ開幕戦中継でも「スペシャルブースター」を担当。ただし、そのときは同じく元バスケ少女の姉・アリスも一緒だった。
今回、すず単独になった理由については、こんな見方も浮上。アリスは'17年からバスケの田中大貴選手と交際していたが、'20年に破局した。東京五輪を優先したい相手と結婚をめぐってズレが生じたともされる。そのあたりへの配慮があったのでは、というわけだ。
姉妹で“明暗”
なお、このところ、この姉妹は明暗が分かれている印象もある。
アリスは昨年、体調不良から舞台を降板。本人いわく「あがり症」ゆえに汗をかきすぎて生番組を途中退場したり「(主役をやるようになったことで)余裕がなくなって」といった弱気な発言もしたりしていた。一方、すずは王道感のある仕事が続いている。'21年の映画『いのちの停車場』では吉永小百合と共演。
「すずちゃんの出演する映画を見てきて本当に素敵だと思ったし(略)これからも、いい監督さんといい仕事をたくさんしてほしいなという思いがあります。その中で、もう1回くらい私とやらせてほしいと思いますけれども(笑)」
と、大女優からエールを送られていた。
また、今年7月には『広瀬すずがどんどん美しくなっていく!(略)恋人・山崎賢人とのプライベートも順調で鳴りやまないラブコール』(週刊女性PRIME)というネットニュースも配信された。
ちなみに、姉妹の年齢差は4歳。バスケを始めたのも芸能界入りもアリスが先輩なので、複雑な思いもあるのではないか。
体型への悩み、語った“転機”
そんなアリスが9月8日の『あさイチ』(NHK総合)に生出演。転機について語った。太りやすい体質のため、女優を辞めたくなることもあったが、'17年の朝ドラ『わろてんか』に出演した際、
「半年間大阪で撮影だったので。地方に行くと“アリスさんが太って帰ってくる”と言われていたので(笑)それが悔しくて」
と、シェイプアップに励んだという。これが芝居の集中力にもつながったのか、女性漫才師を好演。役者が劇中で漫才やコントをやる場合、とかく寒い感じになりがちだが、彼女は見事に笑わせることができていた。
そういえば最近、Perfume・あ~ちゃん(西脇綾香)の「鬼ダイエット」が話題に。
「かしゆかやのっちは、もともと細くてキレイでしょ」
と、グループ内でコンプレックスを感じていたことも明かした。
アリスの場合も、妹・すずが体形のことなどあまり気にしないタイプに見える。そういう意味ではうらやましくも感じていそうだが、自分は自分という思いも強いのだろう。妹がライバルというより、何かと悩みがちな自分自身に打ち克とうとしているのかもしれない。
ただ、同じ仕事をしている以上、比べられることは宿命みたいなもの。ここはいっそ、現在交際中とされる大倉忠義(関ジャニ∞)との結婚で新展開、という手もある。実際、次クールの連ドラ『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)を区切りに結婚という予測も出ているようだ。
とはいえ、この姉妹、結婚でもすずが先に行きそうな気がしてしまうのだけど。
ほうせん・かおる アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。著書に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。