《半世紀以上の長期にわたって、数百人の少年に対して性加害が行われたという史上空前の加害行為》─。
日本の芸能界の歴史に残る記者会見となった9月7日。ジャニーズ事務所の新社長に就任した東山紀之は、神妙な面持ちでこう語った。
性加害があった事実を認め、噂を聞いていた役員らが見て見ぬふりをしていたことにも言及。こうした事実を踏まえ、“解体的出直し”をすると明言したが、社名は継続する方針であるとも語った。
ただ、ジャニーズ事務所の社名は、創業者であり性加害を行った張本人・ジャニー喜多川氏の名前に由来している。そうした社名を維持することで、新たな出発といえるのだろうか。
週刊女性はインターネット上でアンケート調査を実施。全国の女性1000人に、『ジャニーズ』という社名継続の賛否を問う選択肢を設け、その理由を自由記述で回答してもらった。結果は、継続に賛成が404人、反対が596人。約4割の賛成派は、どういった理由からなのか。
「ジャニーズWESTや関ジャニ∞など、ジャニーズを冠した名前が入ったグループがいるので。社名を変えたらどうなるのか」(34歳・大阪府)
「ジャニーズのタレントは、みんな大好きで、小さいころからずっと応援し続けています。名前が変わったら違和感があるし“なんで名前が変わったの?”と、ほかのタレントに聞かれると、気まずくなるかもしれない。歴史のある名前だから変わらないでほしい」(22歳・東京都)
といった、タレントたちを気遣う声があった。また、
スケベじじいとは切り離して考えて
「ジャニーズの名称自体はブランドとして独り歩きしている。スケベじじいとは切り離して考えてもいいと思うから。たとえ名称が残ったとしても、ジャニーズに所属しているタレントたちの頑張っている個々の活動をエンターテインメントとして見ている。悪行は、その活動に影を落とすほどの影響力が、もはやないと思う」(54歳・新潟県)
「ジャニーズという言葉は独立して存在していると思う。ジャニーズという社名変更をした場合、看板や販促物、名称変更など莫大な費用や労力が発生する。社名変更に伴う無駄な費用を省き、所属する人々にきちんと運営費が使われるようにすべきだと思うので」(33歳・長崎県)
社名とジャニー氏の性加害は別物だとの意見もあるが、
「ジャニーズの名前を捨ててやり直すくらいの覚悟が、会社からも感じられないから」(36歳・青森県)
社名を変えても、本質的には変わらないとあきれる声も。
自分たちのことしか考えていない
一方、反対する人からは、
「希代の性犯罪者の名前を冠した社名を残すのはいかがなものかと思う。一連の報道を見聞きして、“ジャニーズ=ジャニーさんのもの”と勘ぐってしまうようになった」(36歳・東京都)
「性加害者の名前を冠した社名を継続するのは被害者の気持ちを無視しているも同然。その名に悪いイメージがついてしまったので、現在所属するタレントのためにも社名変更すべき」(54歳・千葉県)
「会社が本当に悪いと思っているなら社名は変更するはず。変更しないのは、本心では被害者に申し訳ない・悪いなんて1ミリも思っていないと感じる。性加害という言葉が使われているが、要は子どもをレイプしていたってこと。その名前を社名に残すって本当に自分たちのことしか考えていない」(37歳・神奈川県)
「被害者に対しての誠意がない。悪の根源であるジャニー喜多川氏の存在を感じる社名を残した状態でタレント活動を続けさせるなんて、世界的に見たらありえない。海外から日本がおかしいと思われるのでは」(35歳・東京都)
と、性加害行為に対して厳しい視線を向ける。
「新しい会社に生まれ変わる、という意識が必要」(39歳・岐阜県)
こうした声を、どう受け止めるのか。