『桐陰祭』にて、炎天下の屋外ステージで合唱を披露された悠仁さまだが、その4日後、新型コロナ感染が判明(9月10日、来場者提供)

「お腹いっぱい?」

 よく通る女子生徒の声に、少し驚いたような表情で視線を向けられたのは秋篠宮家の長男、悠仁さま。たこ焼きの容器を膝の上に置き、照れたように目線をそらすと、「アツい」と答えられて─。

悠仁さまが通う筑波大学附属高校で文化祭

 悠仁さまが通われている筑波大学附属高校では、9月9日、10日の2日間にわたって、文化祭『桐陰祭』が行われた。冒頭のひとコマは桐陰祭2日目の出来事。現場に居合わせた、在校生が取材に応じてくれた。

「悠仁さまの“アツい”との発言に、女子生徒は“なにそれ!”と快活に笑っていました。その声が文化祭の喧騒の中でも響いていて、まさに“青春”という感じでしたね(笑)。

 ふたりはおそろいのクラスTシャツを着ていて、とても親しげな様子でした」(居合わせた在校生、以下同)

 残暑の中、悠仁さまはひと夏の貴重な経験を謳歌しておられるようだ。

「文化祭では、男子生徒と楽しそうにお話しするお姿も見かけました。抹茶あずき味のベビーカステラを頬張る悠仁さまに“おいしい?”と男子生徒が尋ねると、悠仁さまは“うまい”と砕けた言葉遣いで答え、はにかんだ表情を浮かべていました」

悠仁さまの合唱を鑑賞するため、来校された秋篠宮ご夫妻(9月9日、来場者提供)

 さらに、ステージではクラスメートとの合唱も披露されたという。文化祭1日目に訪れていた在校生の保護者はこう振り返る。

悠仁さまのクラスは若者に人気のバンドグループ“RADWIMPS”の『なんでもないや』を披露されていました。大ヒットしたアニメ映画『君の名は。』の劇中歌ですね。悠仁さまはテノールパートを担当されていたようで、口を大きく開けて歌っていらっしゃったのが印象的です。

 そんな悠仁さまの姿をご覧になるため、秋篠宮ご夫妻も文化祭にお越しになったんです。悠仁さまのクラスの合唱が近づくと、“ママ友”に促される形で、紀子さまは最前列を確保されて。一生懸命歌われる悠仁さまを、終始スマホで撮影していらっしゃいました

進学先は4割の確率で筑波大学

8月2日、つくば市で研究者から稲に関する説明を受けられる悠仁さま

 家族や学友に囲まれて、2日間の文化祭を大満喫された悠仁さま。来年には3年生になられ、徐々に進学先の選択時期が迫っている。

「4割ほどの確率で筑波大学だと推測します」

 悠仁さまの進路について、さまざまな臆測が飛び交う中、そう推測するのは皇室解説者の山下晋司さん。

「悠仁親王殿下の進学先として名前が挙がっているのが東京大学、東京農業大学、東京農工大学、そして最近注目されている筑波大学です。その中で可能性の高さを順にいえば、筑波大、東農大、東大、農工大ですかね。確率は難しいですが筑波大が4割ほどでしょうか。

 悠仁親王殿下の進学先として大切なことは大学のブランドではなく“静かな環境で研究ができる”ことだと思います。筑波大学は都心に比べると自然が多い上、世界レベルの高度な研究を行っています。特に生物学類は実習や実験で、さまざまな生物にじかに触れることのできる環境が整っています。生物学や農学に関心がおありの悠仁親王殿下にとって最も適しているといえます」

 筑波大学進学の最大のメリットについて、山下さんは“寮生活”にあると話す。

「筑波大学の新入生は、半数近くが学生寮に入居するようです。悠仁親王殿下も筑波大学に進学された場合は、寮で生活されればいいですね。ご自分で掃除や洗濯をしたり、また、共に暮らす同世代の人たちの生活ぶりに触れることは、一般の人たちのことを知る上で非常にいい機会になるでしょう。国民に寄り添い、共に歩む天皇、皇族にとって、一般の人の感覚を知ることは大切なことです」

 将来即位される悠仁さまにはなおさら、寮暮らしは必要なことだという。

「現在の天皇陛下はイギリスのオックスフォード大学へ留学した際、寮で生活をされていました。そこではクレジットカードを使ったり、ご自分で洗濯をなさったりと、一般の人と同じような生活を送られました。陛下は帰国に際して“2年間の生活を通じて、自分で考え、自分で判断することが身についた”とご自身の留学を振り返っておられます。いずれ天皇陛下になられる悠仁さまにも、寮生活はよい影響をもたらすのではないでしょうか」(皇室ジャーナリスト)

筑波大学の寮では変わったルール

筑波大にある寮の例(大学HPより)

 悠仁さまの“引っ越し先”として有力視される筑波大学の寮だが、一風変わったルールがあるそうで─。

筑波大学は大学敷地内に67棟もの学生用の宿舎が立っています。自宅から通う学生は“自宅民”と呼び分けられるほどわずかで、それほど寮生活が主流なんです。寮はもちろん男子寮と女子寮に分かれているのですが、ちょっと不思議なルールがあって……。男子が女子寮に入ることは絶対に禁止なのですが、女子が男子寮へ行くことは特に咎められないんです。だから女子が男子寮を訪れ、よく飲み会が開催されていました。寮で半同棲するカップルも少なくないんですよ」(筑波大学OG、以下同)

 さらに、筑波大学にはその特殊な環境から、“外”に出ていく学生はほとんどいないのだという。

「都心や最寄り駅からも離れているので、ほかの大学の学生と関わることはほとんどありません。また、大半の学生が寮生なので、週末もどこかへ遊びに行くのではなく、大学内で集まって遊ぶことが多いんです」

 北海道大学に次ぐ敷地面積の大きさを誇るキャンパス内には、理容室やトレーニングルーム、レストランもある。ほとんどが大学内で完結するから、学内恋愛が盛んで……。

「こうした閉鎖的な環境が影響してか、他大学の学生との恋愛よりも、学内での恋愛が圧倒的に多いんです。同じ学部やサークルの人と交際して、卒業後に結婚する人がかなりの数います。中には、在学中に学生結婚をするカップルもいました」

 絶好の環境で“運命のお相手”との出会いを果たされる日は─。

山下晋司 皇室解説者。23年間の宮内庁勤務の後、出版社役員を経て独立。書籍やテレビ番組の監修、執筆、講演などを行っている

 

悠仁さまの合唱を鑑賞するため、来校された秋篠宮ご夫妻(9月9日、来場者提供)

 

8月2日、つくば市で研究者から稲に関する説明を受けられる悠仁さま

 

椎葉村役場が発行する『広報しいば』6月号に掲載された秋篠宮ご一家の旅行ルポ(Twitterより)

 

ニワトリの研究などを行ってきた秋篠宮さまと、無類の昆虫好きである悠仁さま(ʼ15年・赤坂)

 

'22年3月、筑波大学附属高校の学校説明会へ臨まれた紀子さまと悠仁さま。歩幅がそろっていた

 

新居へ移られた秋篠宮ご夫妻と悠仁さま。佳子さまは“別居中”だという

 

 

秋篠宮さま57歳の誕生日に際して公開されたご一家の近影(11月6日・赤坂御用地)

 

佳子さまの結婚や悠仁さまの教育方針に関するご発言にも注目が集まる

 

留学中の眞子さんを除く秋篠宮ご一家で伊勢神宮へ。悠仁さまは6歳だった('13年3月)

 

筑波大学附属高校の1年生の夏休み行事『蓼科生活』。悠仁さまはご学友とともに蓼科山への登山、ハイキングなどを満喫された