今年、還暦を迎えるのは'63年(昭和38年)生まれ。芸能界だと浜田雅功、松本人志、唐沢寿明、松重豊、今井美樹、野沢直子……など。まったくもって“おじいちゃん&おばあちゃん感”はなく、赤いチャンチャンコも似合いそうにない。
松平健、関根勤、山下達郎、研ナオコも!今年70歳を迎える芸能人
ならば今年70歳を迎える芸能人は? 松平健、関根勤、山下達郎、阿川佐和子、竹下景子……など、年齢を感じさせない現役バリバリ感が。
国民的漫画『サザエさん』の磯野波平は54歳の設定だという。“あのビジュアルで54歳って老けすぎじゃない?”と思わずにはいられないが、令和の日本人はずいぶん若くなったように感じる。
「芸能人は自分自身が商品ですから、自分を磨いたり、鍛えたりされている方は多いと思います。人前に出ることへの準備やモチベーションは、やはり若々しさのベースになっているとは思います」
と話すのは、美容医療にも精通する『なの花皮膚科・形成外科』(千葉県柏市)院長の倉富英治先生。
「しかしながら、最近の高齢者は以前よりも若々しい印象です。食べるものに困った昔に比べると、今は経済的余裕が生まれ、食事や趣味など自分自身にお金をかける余裕が出てきているんじゃないでしょうか? あくまで主観ですが、昭和のころの50代って、波平さんのような老け方をしていたような気がしますね」(倉富先生、以下同)
最近の40〜60代は意識が高い
芸能人に限らず、同じ年齢でも老けて見える人、そして若く見える人はいる。
「そもそも、皮膚の老化の8割は光老化と言われています。紫外線を浴びないほうがシミやシワ、たるみができず、きれいな肌が保てるのは事実です」
紫外線対策の次に気をつけることは、
「バランスのいい食事、たっぷりの睡眠、適度な運動です。食事や睡眠がおろそかだと、やはり肌は荒れますし、内臓の病気なども誘発しやすい。病人が若々しく見えることはありませんよね。また、肌の汚れは石けんで落ちますが、汗をかくことで毛穴の汚れは流れ落ちていきます。きれいな肌は、若い印象を与えてくれます」
さらには抗酸化物質であるビタミンA・E・Cの摂取も美肌に効果的だという。
「“若いときにもっと勉強しておけばよかった”と思う方は多いと思いますが、老化対策も同じなんです。“もっと若いときにやっていれば”とおっしゃる患者さんは多いです」
倉富先生によると、美容目的で皮膚科に来院する人は増えているという。
「団塊の世代の方はあまりそういう意識のある人は少なかったですけど、最近の40〜60代の方は意識が高いですね。ボトックスやヒアルロン酸の注入などを希望される方が多いです。とはいえ、私としては日々の過ごし方を見直し、顔と身体の老化スピードを遅らせていただけたらと思いますね」