小学校に入る前の子どものお世話をしながら、家事はもちろん、芸能活動に勤しむママタレ。テレビでの“ママ目線”の発言にとどまらず、YouTubeやSNSでも育児を公開するのが令和流。「ママであること」も芸能人としての好感度アップになっている人、反対にそうじゃない人はダレ?
100票以上集めて1位に輝いたのは?
芸能界における熾烈な席取り争いが繰り広げられる“ママタレ”枠。ワイドショーではママの立場で物価高を嘆き、バラエティー番組では未婚の若者たちに毒を吐く。ママタレたちの活動の場はテレビだけにとどまらず、SNSで日々の子育てぶりをアピール。
さらに、結婚・出産をしても仕事に復帰する“ママ女優”も珍しくなくなった。仕事をしながら、子育てと家事を両立させる。そんなママタレントとママ女優たちの好感度を全国の20歳以上の女性1000人にアンケート!
「応援したい!」ママタレ・ママ女優ランキングでただ1人、100票以上を集めて1位に輝いたのは、北川景子。
「子どもがいても以前と同じようにきれい」(46歳・会社員)
結婚・出産後もその美貌をキープしている姿に羨望の声があがった。続いて2位にランクインしたのは、シンママの杏。
「親や元旦那に悩まされて、とても苦労したと思う。今は3人の子どもとフランスへ移住して、俳優の仕事とYouTubeをよく頑張っている」(47歳・パート)
父親の渡辺謙や元夫の東出昌大の不倫騒動に対する同情の声が多数。3位は10月期スタートのドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系)で主演を務める菅野美穂。
「夫婦で好感が持てる。プライベートは、自分より子どもと家族を大切にして過ごしている感じがするから」(46歳・自由業)
夫の堺雅人も好感度を上げている一因のようだ。4位は演技派女優の安藤サクラ。
「さばさばしていて、育児の面でも本音でつらさとうれしさを語り、演技力もある」(61歳・専業主婦)
安藤といえば、3月に行われた『日本アカデミー賞』でのスピーチが大きな反響を呼んだ。“女優引退も考えた”と涙ながらに子育てと仕事の両立の大変さを語り、夫の柄本佑に目くばせする場面もあった。
夫婦仲もよく仕事も頑張りつつ子育てに勤しむ姿に多くの女性たちが共感しているようだ。
夫婦仲も良さそうで“幸せイメージ”
ランキングトップを“ママ女優”が総ナメにしたことについて、芸能リポーターの川内天子さんはこう解説する。
「北川さんと菅野さんは育児をしていても、仕事の場では女優としてきれいな姿を見せてくれています。夫婦仲も良さそうで“幸せイメージ”もありますね。そんな姿に多くの女性が憧れて、好感度アップにつながっているのでは」
“女優ママ”に続いて5位にランクインしたのは、イモトアヤコ。
「結婚して子どもがいても、以前とまったく変わることなく楽しませてくれているから」(65歳・パート)
ママになっても元気と明るさが健在なのが人気のワケみたい。6位はpeco。
「元夫のカミングアウトや離婚や死という、通常では考えられないような苦難を懸命に乗り越えようと頑張っているので」(65歳・専業主婦)
壮絶な経験をしながらも前向きな姿勢を見せる姿が感動を呼んだ。9位は爆笑問題の田中裕二と再婚した山口もえ。
「再婚してより幸せになった姿が好印象」(66歳・専業主婦)
田中のおかげでちゃっかり好感度を上げているご様子。「応援したい」の一方で「見たくない!」ママタレについても聞いてみた。
両方でランクインしたメンバーは、佐々木希、土屋アンナ、辻希美の3人。
これが彼女の生き残る術
佐々木希は、「夫を見捨てずに頑張っているから」(52歳・専業主婦)といった理由で「応援したい」8位。渡部建にゲス不倫をされても、離婚せずに家庭を支える姿が女性たちの心をつかんだ。でも、やっぱり「旦那のイメージがよくない」(51歳・パート)との声も。
土屋アンナは「カッコいいから」(42歳・パート)「サバサバしている」(35歳・会社員)など、肝っ玉かあちゃんぶりが支持されて「応援したい」10位。それが「下品でヤンキーくさい」(55歳・パート)とマイナスな印象もあって「見たくない」では7位に。
辻希美は「子だくさんで頑張っていて、家族仲が良い」(53歳・会社員)ということで「応援したい」7位。でもそれが「家族を表に出しすぎ」(52歳・パート)とも取られ、「見たくない」では3位に。
「辻ちゃんは20歳で結婚したときから、“ままごと婚”などと批判を受けてきました。それでも子育てや家族のことを話題に出して、頑張っていることを世間にアピールしてきた。これが彼女の生き残る術だと思います」(川内さん)
ファンもアンチもいるのは、注目されてる証拠かも。
「見たくない」ランキング1位になってしまったのは、熊田曜子。
「泥沼裁判のイメージがあり、いやらしい」(56歳・専業主婦)
不倫騒動についての理由がほとんど。夫との生々しいやりとりが報道され、嫌悪感を持った女性は多かった。
2位はヤクルトスワローズの高橋奎二選手の妻、板野友美。
育児が大変な時期に不可解行動
「夫よりもでしゃばりすぎている感じがするから」(57歳・専業主婦)
「夫を利用しているように見える」(40歳・会社員)
確かに、昨年のヤクルト優勝旅行の様子をYouTubeにアップし、炎上したこともあった。
4位は、今年4月から白百合女子大に通う小倉優子。
「シングルマザーで、育児の大変な時期に女子大入学とは不可解すぎる」(64歳・専業主婦)
「いろいろやって欲が見えすぎてイタイ」(47歳・無職)
と、大学受験チャレンジが裏目に。
「かつての“こりん星”から始まり、話題づくりに事欠かない彼女。歯科医師との再婚もステータスを重視した感じがしますね。次はどんなネタを出すのか、楽しみな部分もありますが」(川内さん)
6位にランクインしたのは、キンタロー。だ。'15年に一般男性と結婚し、'20年1月に長女、'21年12月に次女の出産を報告。ブログで子育てを綴っているが……。
「芸風が嫌い」(55歳・専業主婦)
ママとしての印象は薄いみたい。7位は夫の元プロサッカー選手、本並健治とセットでおなじみの丸山桂里奈。
「バカっぽい」(64歳・専業主婦)
「一生懸命さはわかるが、夫と一緒にメディアに出ていて、あざとさが鼻につく」(61歳・専業主婦)
今年2月には、第1子を出産し、育児に奮闘中だが、ママタレとして地位を築くのは難しそうだ。9位は、バラエティー番組ですっかり“毒舌キャラ”が定着した若槻千夏。
「ママタレ枠」の奪い合いは続く
「うるさい」(63歳・自由業)、「品がない」(36歳・会社員)
などのコメント多数。歯に衣着せぬ物言いも、行きすぎると悪印象を与えるらしい。
10位は、元・テレビ朝日アナウンサーの竹内由恵。'19年に結婚し、テレ朝を退社。夫の勤務地の静岡へ移住している。現在は2児のママで、フリーのアナウンサーとしても活動中。
「アナウンサーを辞めて、静岡に移住したのにキー局の番組にちょくちょく出ていて、どうも鼻につく」(51歳・パート)
「静岡下げ発言を聞いたことがあるから」(52歳・専業主婦)
と、“静岡キャラ”が逆効果になってしまった。
今後のママタレ枠争奪戦の活路について川内さんに聞いてみると……。
「ママタレという芸能界の枠は確立されて久しい。今後も奪い合いは続くでしょう。ママタレとして生き残っていくためには、小倉優子さんのように話題をつくっていくことが重要だと思います。そんな中でも世の中の女性たちの共感をどう得られるかが大事」
ゲス不倫や突拍子もない大学受験以外で、これからも楽しませてほしい。
川内天子 芸能リポーター。脳トレーニングの講演活動・セミナーも開催しており、著書に『芸能リポーター川内天子の10歳若がえる! 脳トレーニング法』(音羽出版)がある