ジャニー喜多川氏(享年87)の死後、タレントへの性加害を繰り返していたことが表面化し、日本のエンタメ業界を揺るがすようなムーブメントが起きている。ジャニーズ事務所は世間のイメージを一新しようと9月7日に会見を開き、藤島ジュリー景子氏(57)に代わり東山紀之(56)が新社長に就任したことを発表した。しかし、会見ではいまだにジュリー氏が事務所の取締役であり、株主であることや今後の被害者への対応が不十分なままであることなどから多くの批判が巻き起こる結果に。
そんなか、9月18日、10月9日に放送される『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系・以下CDTV)の出演アーティストが発表された。100回記念SPということもあって3時間半にわたって放送される予定で、櫻坂46やJO1といった名立たる出演者ばかり。しかし発表を受けて、“違和感”を覚える視聴者が続出している──。
ジャニタレが一斉排除のウラに…
2020年3月末からスタートした人気音楽番組『CDTV』。9月も4日にはSnow Manやなにわ男子、18日放送回にはSexy Zoneや堂本剛(.ENDRECHERI.)が出演。過去の出演者をみても、ジャニーズタレントが常に出演していた。
「しかし、10月9日回は一転。100回記念SPにもかかわらず、ジャニーズタレントが一組も出演していないんです。TBSは9月20日に行われた定例会見で社長が会見について“内容は具体性に欠けていて、不十分と判断した”ということで、ジャニーズ事務所に人権尊重や救済策などを示した要望書を提出したとの報道もあっただけに、かなり厳しい目を向けている。今回、『CDTV』から一気にジャニタレが“排除”されたのは当然、そういった理由からでしょう。まだ今後、第2弾の出演者発表があり、ジャニーズタレントが出演することもあり得ますが、これまでの慣例からして、現時点で名前が上がっていないこと自体がこれまでの流れとは異なります」(レコード会社関係者)
「ジャニーズ外しするんだ。露骨すぎ」
同番組のこの対応に、SNSからは批判の声が噴出している。
「CM打ち切りは企業イメージとかあるから仕方ないかもしれないけど……CDTVには毎回ジャニーズでてたのにあからさますぎる」
「テレビ局、今まで散々ジャニタレでいい思いしてきただろうに、ジャニーズ外しするんだ。露骨すぎ」
「問題なのはジャニーさんとジャニーズ事務所。タレントの仕事にまで影響出てるやん」
「ジャニーズ出ないなら見ません」
それもそのはず、同番組はこれまで、ジャニーズタレントを“露骨に”といっていいほど起用してきたからだ。例えば、去年の12月19日のクリスマス4時間スペシャルでは、King & Prince、なにわ男子、Snow Man、SixTONESなどの人気グループにより9曲が披露された。そして、今年の4月3日に行われた4時間半スペシャルをみても、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、Kis-My-Ft2、関ジャニ∞、SixTONES、NEWSなど10組以上のグループが出演していた。
『週刊女性PRIME』は『CDTVライブ!ライブ!』100回記念SPにジャニーズが出演しないことと、性加害騒動と関連性についてTBSの広報に問い合わせたが、
「制作過程については従来、お答えしておりません」
その一方でTBSもいきなりのジャニーズ断ちは難しいようで、
「『それSnow Manにやらせて下さい』など、ジャニーズが出演のレギュラー番組については現在も放送されています。他局と比較してもいち早く、自社の対応をとったTBSが今後どのような動きをみせていくのかに注目が集まっています。ジャニーズに対して批判的な姿勢をみせているだけに、ジャニーズファンからは厳しい目が向けられている」(制作会社ディレクター)
収拾がつかなくなっている現状で、社名を変更することも決定したジャニーズ事務所。所属するタレントを取り巻く環境は大きく変わって──。