「8月末に『フライデー』のウェブサイトに掲載されていたインタビュー記事で、また適当なことばかり言っていて……。コロナ禍や自身の目の病気で生活が苦しいと語っていましたが、目の手術は保険適用と還付金で、むしろプラス。養育費の3万円すら支払いが遅れる人が、なぜ頻繁に外食して、沖縄の石垣島へ旅行ができるんでしょう」
そう語り始めたのは、格闘家・才賀紀左衛門の“事実婚”妻だった阪田絵莉さん。これまでメディアの取材を受けることを拒んでいた彼女が、なぜ応じることにしたのか。
「才賀は、過去のことを自分に都合のいいように塗り替えて話すんです。まるで、息を吐くように嘘をつく。もういいかげん、才賀の虚言癖には嫌気が差しているので、すべてお話しすることにしました」(絵莉さん、以下同)
“事実婚”だった本当の理由
才賀には4人の実子がいる。'11年に離婚した最初の妻との間に2人の子どもを授かったが、子どもたちは元妻が引き取った。2度目の結婚となったあびる優とは、'19年に離婚。あびるとの間にできた女児・A子は現在、才賀が養育している。そして、'22年10月に絵莉さんとの間に男児が誕生。結婚はしない事実婚という形をとった。
「もともと私は、ちゃんと結婚の形をとろうと考えていました。ただ、'22年2月ごろから、私のつわりがヒドくて家事ができなくなったとき、才賀のモラハラがエスカレートしていったんです。
私がひどい吐き気でグッタリしていると“おまえがダラダラしたいだけやんけ”“おまえのせいで予定が立てられへん”と……。ほかにも“地元に帰れ”“入院しろ”などの暴言を浴びせられるのが日常茶飯事でした」
才賀は、自分で身の回りのことをするのが何もできなかったという。絵莉さんが、すべての世話をするようになるまで、才賀の母がその役割を担っていたとも。
「才賀は重度のマザコンなんです。私とケンカになるたび、すぐ母親に電話をしていました。口癖は“俺に口答えするな”と“オカンを呼ぶから”です。いちばんあきれたのは、妊娠したときのこと。ふたりの間にできた子どもなのに、才賀は“オカンと話し合おう”と言い出したんです」
重いつわりに苦しむ絵莉さんは、このときに“絶対に結婚はしない”と決めた。
「だから“あえて事実婚を選択した”のではなく“こんな男と結婚はできない”が正しい。ちなみに才賀本人に伝えるとキレるので“あびるさんとの裁判があるから”と濁していました」
才賀の母親は「子どもは堕ろしなさい」
絵莉さんが受けたのは、言葉の暴力だけではない。才賀から3度にわたって身体的な暴力も受けたという。
「1度目は、'22年3月31日。才賀たちとピクニックに行くことになったのですが、自宅マンションのロビーで些細な言い合いをしていると、ビンタをされました。私は、その場で警察を呼ぼうとしたのですが、才賀は“警察を呼んだらA子も連れていかれるやんけ”と言うんです」
暴力を受けた絵莉さんが、あたかも悪いかのような口ぶりだ。さらに、
「私は初めてビンタをされたショックで怒りが収まらず、才賀にその場で土下座を要求したんです。才賀は事態を収拾しようと土下座をして謝罪しつつも、その後はいつものごとく母親に電話して“今、絵莉のことビンタしてしまってんけどな。土下座させられてん”と、まさかの被害者ヅラ。これに加えて“警察呼ぶとか言い出してな。まず警察呼ぶって思考になることがありえへん”とグチを言い出す始末でした」
こうした事実に、才賀の母は、何を思っていたのか。
「格闘家である自分の息子が、妊婦に暴力を振るったことへの謝罪はいっさいなし。それどころか“お腹の子どもは堕ろしなさい”と言ってきたんです」
才賀の母は、子を身ごもった女性への暴力を咎める様子はなく“土下座をさせられてかわいそう”などと同調していたという。
「一番ヒドかった」と話す2度目の暴力は、'22年4月15日。
「この日も些細な言い争いから才賀がキレて、妊娠している私のお腹を蹴り、家の廊下から部屋まで私を引きずり回したんです」
暴力行為の後、才賀が母親へ電話をして、絵莉さんを家から追い出そうと協力を求める音声を『週刊女性』は確認している。
3度目の暴力は、'22年11月。10月に出産した生後1か月の息子を抱っこしているにもかかわらず、自宅で背中を強く押され、転ばされたという。こうした暴言や暴力に耐えかねて、今年4月に別居。7月には事実婚の解消を絵莉さんがSNSで発表した。
「俺の子どもちゃうやろ」
次々と救いようのないエピソードが出てくる才賀だが、格闘家らしからぬ情けない男だと、絵莉さんは続ける。
「8月12日は私の誕生日なのですが、今年はその前日から息子と2人でお台場のホテルに泊まっていました。それを知った才賀は、執拗に私たちが宿泊している部屋に来たがったんです」
絵莉さんが《会いたくない》と拒絶すると《新しいパパができたんやな》《男がおるんやろ》といったメッセージが送られてきたという。
「才賀には、自分が嫌われているという認識がなく、拒否される=ほかに男がいる、という思考回路なんです。最終的には息子も《俺の子どもちゃうやろ》《誰の子どもやねん、DNA鑑定しよか》なんて信じられないメッセージを送ってきて。誕生日に最悪な気持ちになりました」
こうした事実に、才賀はなんと答えるのか─。
9月中旬、才賀の携帯に電話をして話を聞いた。
─絵莉さんが、才賀さんからさまざまな暴言や暴力を受けたと訴えている。
「僕もワーッといろいろな言葉を投げかけたり、メッセージを送ってしまったりしたことはあったと思います。でも、暴力はしてないですよ。絵莉もカーッとなると止まらないところがあって……。彼女が暴力を振るってくるので、僕も身を守るために“やめてくれ”と取り押さえたり、押したりしたことはありました。ただ、僕が全部悪いんです。もう、それでいいですよ」
─それは暴力を振るったと認めるということか?
「違います。そうした事実はないけど、結局のところ絵莉は僕に嫌がらせをしたいだけだと思っているからです。なら、僕が悪者になればいい。でも、こうやって告発をして誰が一番イヤな思いをするのか、誰が被害者になるのか、彼女はわかっていないんです。僕としては、夫婦としてはもうダメだけど、子どもの親としては仲よくしたいというのが本音です。10月は息子の誕生日ですから、一緒にお祝いをさせてほしいとも思っている。だから第三者を入れて、喫茶店とか公の場で話し合いをしたいとも伝えています。けど、絵莉が拒否しているんです。言いたいことがあるなら、誰かを介さず、僕に直接言ってほしい。僕としては、それだけです」
今さらいい関係を築きたいとは、あまりに虫がよすぎるのではないか─。