ジャニー喜多川氏による性加害問題に揺れるジャニーズ事務所が10月2日、社名変更や新体制の発表を含めた会社運営に関する会見を開く。
問題発覚以降、藤島ジュリー景子氏や東山紀之新社長による後手後手の対応が批判される一方で、ここにきて“発言力”を増しているのが元SMAP・中居正広だ。出演中のソフトバンクCMでは、約6年ぶりとは思えないキレキレダンスも披露している国民的スターだが、ジャニーズ再建の“キーマン”とも見做す動きもーー。
2020年3月末をもってジャニーズ事務所を退社し、以後は個人事務所を設立している中居。とはいえ“縁を切った”わけではなく、“提携”という形で友好的な関係を継続。彼がMCを務める番組には、現在も多くのジャニーズタレントが出演しては、そのトーク術によって個性を引き出されている。
8月11日には『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)に、『20th Century(トニセン)』の坂本昌行、長野博、そしてジャニーズ副社長に就任した井ノ原快彦が出演。すると中居は、
【滝沢(秀明)のはどう思ってんの? 三宅(健)が(TOBEに)行ったわけでしょ。ああいうの見て“何やっちゃってんだよ!”とか思わないわけ?】
と、井ノ原ら元V6メンバーでも「知らなかった」という本音を引き出し、さらには三宅健のTOBE入りを批判的にリードするような“共闘”トークを展開。また、
【自分だけがよければいいって思わないでいたいね。自分の人生さえよければって思っていると、エンターテインメントってどこかで濁ってしまうのかな】
TOBEを差してのことなのか、それとも自戒をこめてなのか、SMAPリーダーとしてエンターテイメントを築いてきた彼なりの持論を語ってみせた。
キスマイを「イスマイ」と発音した中居
そんな中居が再び、TOBEに合流した元ジャニに痛烈“皮肉”を浴びせた。
9月30日放送のニッポン放送『中居正広 ON & ON AIR』の冒頭、リスナーからの“海鮮丼に何を乗せるか”との質問の流れから、曲紹介に移っていったのだが、
【あ〜、やってみようかな、海鮮サラダ。いや〜、どうかな。え〜っと、イ、イスマイフット2……『ともに』】
選曲したのは、ジャニーズグループ『Kis-My-Ft2』の『ともに』だったのだが、なぜか“キスマイ”ではなく“イスマイ”と紹介。
メンバーそれぞれの頭文字のイニシャルをとって名付けられたキスマイ。発音されなかった“K"は、8月31日をもってグループ脱退・退社した、わずか17日後にはTOBE合流を発表した北山宏光の“K”だ。
「つまりは北山の脱退を強調するように“イスマイフット2”と紹介したということ。中居さんが可愛がってきた弟分的存在のキスマイですが、脱退前まで“何も決まっていない”と発言していた北山のTOBE入りは、他メンバーやファンへの裏切りにも映りかねない行為。
しかも、中居さんが苦言を呈した格好の滝沢・TOBEとあっては心中穏やかではないはず。“ジャニーズ寄り”の彼としては徹底抗戦の構えということでしょうか」(スポーツ紙芸能デスク)
脱退前の北山に「転職するの?」
芸能界における人脈が広く、影響力も大きい中居。またジャニーズの後輩からも人望が厚いだけに、これ以上のタレント流出を防ぐためにも事務所としては是が非とも“味方”につけておきたいところだろう。
そんな“滝沢・三宅批判”に続いての“北山外し”は、ジャニーズ再建に向けた“リーダー”としての意思表明なのだろうか。
「いやいや、中居くんなりの愛あるイジりですよ」と笑うのは、ジャニーズ事情に詳しいベテラン芸能ライター。
「7月の『音楽の日 2023』に7人で最後の出演を果たした際にも、中居くんから贈られた白マイクで歌唱したキスマイメンバー。やっぱり北山くんには“マイクを返して”と促し、“転職するの?”などとイジり倒してはリラックスさせていました。
それに『ともに』は、いつまでも大切な仲間との思いが込められた、まさに北山くんに宛てた友情の歌。中居くんにしてみれば、“転職先でも頑張れよ”というエールを送った気持ちなんでしょう。
ただ“Kis-My-Ft2”のイニシャルですが、北山くんの担当は“Ki”なんですよ。なので、中居くん風に言うならば正しくは“スマイフット2”。おしかったですね(笑)」
中居には是非とも、ジャニーズとTOBEの架け橋になってほしいが。